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「あ、あんちゃん、ちょっ、ちょっと来て。」
俺が、家に入ったときに、整地後に休憩するために家に戻っていた、ルシアが俺を呼んでいた。
「どうしたんだルシア?」
「ちょっと上に来て。」
俺は、急いで3階まで駆け上がった。
「だからどうしたんだ?」
「な、何か上にいるの。」
「何がいるんだ?」
「わかんない。でも、ものすごい物音と、声がするの。」
((ガタガタ、バンッ、ドン、ゴトゴト))
((ギァギァ、ギーギー))
確かに、天井裏からすごい音や、声?らしきものが聞こえる。
何か争っているようにも聞こえる。
「よし、ルシア。俺が、今から確認してくるよ。」
「うん、あんちゃん。怖くて。」
俺の部屋にある、通気用の穴から天井裏に上がった。
光の魔法で、灯りをともすと、そこには、蜘蛛とネズミが争っていた。
何匹かずついるようだが、通常そんな暴れるような魔物ではないのだが。
俺が、灯りをともしたことによって、俺に集中して争うことを止めているものがほとんどなのだが、それぞれ1匹争うことを止めないものがいた。
サイズが、争いを止めたものは、大体3~50センチほどの大きさのやつなのだが、争っているものは、1メートルくらいはあると思う。
埃もすごいので、雷の魔法で痺れる程度で魔法を当てた。
「ギァ」
「ギー」
ほどよく2匹は、痺れたので近づいて行くと、そこにいた蜘蛛とネズミの魔物は、降伏する姿勢をみせてきた。
「お前たち、棲みかが違うだろ。」
「ギーギー」
「ギァギァ」
それぞれ、ジェスチャーで伝えようとしてくれて、なんとなくだが、理由がわかった。
ここの近くの少し大きめの木に棲んでいたのだが、急に棲みかがなくなってしまい、急いで棲むところを探したところ、この家の屋根裏なら安全だろうと思って上がってきたところ、かち合わせてしまい、主張権争いになったと言うものだ。
「わかった、俺にも原因がありそうだから、俺が棲むところを準備しよう。」
「ギァギァ」
「ギーギー」
「餌も準備してやるから、ネズミは、あ、すまん見た目から勝手にネズミって呼んで。」
「ギァギァ」
首を横に振っている。
「ネズミで、いいのか?」
「ギァギァ」
首を縦に振った。
「じゃあネズミは、工場でしてもらいたいことがある。えっと、蜘蛛は、他に何か出来そうなことはないか、探してみたいと思うから、一緒に工場に行こうか。」
「ギァギァ」
「ギーギー」
ネズミと蜘蛛達は、俺の後ろに続いて歩いてきた。
「ごめんよ、母さん。」
「なんだい、フォル?」
「ちょっと、魔物に作業させたいと思うんで、機械の一部を弄るよ。」
「わかったよ。」
流石に、今まで色々な魔物を飼育してきただけはあって、母さんが、慌てることはなかった。
「それじゃあ、ネズミと蜘蛛入ってきてくれ。」
俺は、簡単にハムスターの玩具みたいに、ネズミ達に走ってもらって動力にすることにした。
形は、イメージが簡単なため、すぐに作り上げた。
3匹づつ行えるようにしておいた。
「それじゃあネズミ達は、これに乗って走ってくれ、一斉にじゃないぞ、交代で頼む。」
「ギァギァ」
ネズミ達は、すぐに始めたのだが、その先の機械を見ていた蜘蛛が数匹、出来上がったが糸を母さんが作業して貯めているところまで運び出した。
母さんは、今機織をしているのだが、他に空いている機織機に蜘蛛がのっていった。
まだ、糸を通していないのだが、そこに蜘蛛自身で糸を出してつけていった。
そしてそのまま、機織を始めたのだ。
何匹かは、蚕の糸と、蜘蛛の糸を併用して、生地を紡いでいった。
「蜘蛛達、作業はそれでいいのか?」
「ギーギー」
蜘蛛達は、手を一本上げ作業を継続している。
ただ、1番大きな蜘蛛がまだ作業をしていない。
何かを待っているようにも見えるが・・・
まあ、兎に角せっかく頑張っているんだし、ネズミ、蜘蛛じゃ可哀想になってくるな。
とりあえず、ネズミのリーダーに名前をつけてやろうかな。
ネズミに指示を出しているネズミの所に移動して、
「いつまでも、まとめて読んでいたら可哀想だから、名前をつけようと思うんだけど、いいかな?」
「ギァギァ」
ネズミ達は、嬉しそうに跳び跳ねている。
「とりあえずお前に名前をつけるぞ。他の奴も考えていくから待ってくれよ。」
「ギァギァ」
「そうだな、ポ◯リ、ミ◯キー、ジ◯リー、ガ◯バ、う~ん、なんにしよう。ね◯み男って、人じゃねえし、ネズミ・・・グレイ、安直すぎかな。それじゃあお前は、ムースで。」
「ギァギァ、ギァギァ」
「あははは、喜んでくれるのはわかったから、そんな、うわ、顔を、わっ、な、なめないでくれ。」
「ギァギァ」
「他の奴も、左からマオス、スーリ、ラトン、スミントス、トボリーノ、ムイーシ、パァーニャ、モイス、センジュイ、ファアル、ミーダだ。」
「「「「「「「「ギァギァ、ギァギァ、ギァギァ」」」」」」」」
「これから、みんな頼んだぞ。」
俺が、ムース達に名前をつけていると、1番大きな蜘蛛が俺の後ろで何やらゴソゴソとやっていた。
「ん?どうしたんだ?何かしているのか?」
蜘蛛は、その手から取り出したものは、自分で出した糸を使って生地、いや、服を作っていた。
しかも、俺のサイズに作っていたのだ。
「おっ?それ俺にか?」
「ギーギー」
蜘蛛は、俺に見せるように前に出してくれた。
「そいつはありがとう。お前は、直接服を作れるんだな。凄いもんだな。」
「ギーギー」
蜘蛛は、すごい勢いで服を編み上げていった。
その時間大体30分程で・・・
「ギーギー」
「出来上がったか、いいのか?」
「ギー」
「初めて作った服だろ。」
「ギーギー」
「わかったよ。それじゃあ着てみるよ。」
俺は、受け取った出来上がったばかりの真っ白な服(長袖のシャツっぽい)を、上半身の服を脱いで着た。
肌触りは、サラサラとして最高に気持ちいい肌着だ。
「蜘蛛ありがとう、これ気持ちいいよ。」
「ギーギー」
「そうだ、お前たちにも名前をつけなきゃな。」
「ギーギー」
「何にしようかな、アラウネは安直すぎるな、スパイダーも同じく、マクラなんか違うな。」
「ギー?」
「う~ん、お前真っ黒だしな、ノワールって捻りないな。よし、ヒタムだ。」
「ギーギー」
「いいか?」
右前の手を上げて反応してくれた。
「それじゃあ、他の奴も右から、ネグル、ムスタ、ハル、チャルニ、カル、フェケテにチェレン、ユオダス、ディ、ナイル、カルップとズワルトだ。」
「「「「「「「「ギーギー」」」」」」」」
「喜んでくれたようでなによりだ。それよりヒタム達もムース達も食事は何がいいのか?とりあえずわからんから、色々出してみるから選んでくれ。」
俺は、貯蓄している食料からテメトにテテト、ミドリタケにネギ、玉ねぎと。
あっ玉ねぎは、ネギを育てていたら玉ねぎが出来ているものがあったのでこれも量産しておいたんだ。
キャベツににたキャッパ、人参ににたアカタケ、セロリににたフロット、イチゴににたアカベール、りんごににたポムの実、ミカンににたピピの実、あと森の中で見つけていた、山菜やキノコと、魔獣の肉などをならべてみた。
ヒタム達も、ムース達もそれぞれ一通り食べてみて、ヒタム達は、アカタケ前に、ムース達は、フロット前に並んでいた。
「それぞれ、その野菜がいいんだな。それじゃあ、これからそれを持ってくる。ん?なに?自分たちで取りに行くって言うのか?」
ヒタム達も、ムース達も必死にアピールしてくる。
「そうか、自分たちで食べる分だけでいいぞ、ん?収穫自体もしてくれるのか?そうか、それじゃあ、残りは倉庫にいれるんだぞ。」
ヒタム達も、ムース達も嬉しそうに跳び跳ねていた。
「これから、よろしくな。」
嬉しそうなヒタム達と、ムース達に囲まれて過ごしたのだった。
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