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鉄道が出来上がってしばらくしたのだが、アーベルトさんが新しい従業員を連れて戻ってきたのだが、一緒に新たな来客者も連れてきた。


「フォルさん、戻りました。」

「お帰りなさい、アーベルトさん。新しい従業員雇えたんですね。」

「ええ、ルドルフさんのところの従業員もちゃんと雇ってこられました。もう、ルドルフさんのところに行かせましたから、後で確認をされてはいかがでしょう。うちの従業員は、後で紹介させていただきますね。」

「それはわかりましたが、で、そちらのかたは?」

「あっ、そち・・・」

「それは、自分で自己紹介させてもらいます。自分は、商業ギルドから参りました、ツバイドと申します。」

ツバイドさんは、深々と頭を下げた。

「遠いところをご苦労様です。フォルトデノールです。フォルって呼ばれてます。」

「フォルさん、ツバイドさんって、王都の商業ギルドで有名な方でですね、今回同行・・・」

「アーベルトさん、自分まだ話終わってないんで。」

「ああ、すいませんツバイドさん。」

「今回アーベルトさんに同行させてもらったのはですね、商業ギルドの支部を作らせてもらいたいと思いまして。」

「商業ギルドですか?」

「ええ、別に人族の商業ギルドではありません。世界にある商業ギルドの支部を作らせてもらいたいと思ってるんです。まあ、いきなり言われても…」

「いいですよ。」

「どうしたらいいか・・・、っえ!、いいんですか?」

「ええ。」

「フォ、フォルさんいいんですか?」

「はい、アーベルトさんいいんですよ。」

「よかったですね、ツバイドさん。」

アーベルトさんは、ツバイドさんの手を取り喜んで見せた。

一方でツバイドさんは、

「・・・・・、はっ!、あ、あ、はい。よ、よろしくお願いします。」

「建物の場所は後程にして、早速いくつかお願い事があるんですが。」

「え、お願いですか?」

「ええ、まずはこの場所に他にも店を勧誘してほしいのと、この先に海岸沿いに開拓しているところがあるんですが、そこに宿屋を経営してくれる人を商業ギルドでなんとかしてほしいんです。」

「どちらもこちらとしては受けさせていただけるなら、喜んで行わさせて頂きますが、売り上げの何割を納めるようにいたしましょうか?」

「そうですね、家賃とは別になりますが、」

「はい、家賃とは別で・・・、」

「2割でいいですかね?」

「え?・・・に、2割ですか?」

「ええ、2割です。高かったですか?」

「いえいえいえ、逆です。普通王都であれば、よくて半分、悪ければ、7割が税金込みでなくなります。冒険者も素材を買い取りしてもらう際に、ギルドに手数料として2割、税金として5割はとられてますから。」

「それでは冒険者ギルドは、かなり儲けているのですね。」

「我々が知る範囲では、ギルドは国に納める税金がありません。ギルド所属しているものから集まった税金だけ、代行して納めているだけですね。うちのギルドであれば、うちを経由して卸された品物に手数料と税金がかかる仕組みですし、商業ギルドは、ランク毎に年間の納付金が決まってます。しかも、売り上げの税金の申告もギルドが代行して行いますので、申告内容に応じてランクが決まっていきます。」

「それで、2割でいいですか?どこの国にも属してませんから、税金はありませんので。」

「こちらとしても、それでよろしければ。」

「ツバイドさん、それではよろしくお願いしますね。」

「フォル様、こちらこそよろしくお願いします。早速、王都のギルドへ使いを出しまして、営業の募集をかけたいと思います。」

「それと、この場所に移り住みたい人を募集してほしいのですが。」

「はい、それも喜んで。」

「あと、スラムや孤児院などの子供も引き取れるだけ引き取って連れてきてほしいのですが。」

「孤児院はわかりますが、なぜスラムまで?」

「スラムの子供は、食事をろくに食べれず、教育も受けれず、そんな子供が大人になって、子供を作ります。その子供が、また、同じように生活して大人になって、繰り返していくと、スラムの人口減ることがありませんよね。しかも、生活に困窮した人がまた、スラムに入っていく。どうやっても負の連載です。子供の未来は明るいものでなければなりません。ここで、働くことが出来れば、将来の希望が少しでも見えてくると思うんです。」

「フォル様、お若くしてそんなことまで考えられておられるのですか。いやー、素晴らしい!感服いたしました。それでは、私からもそれに提案させていただいてもよろしいでしょうか。」

「ええ、どうぞ。」

「それだけ子供を大量に引き取るのであれば、学園などを作ることを進言いたします。人員に関しては私に伝がありますし、商業ギルドとしても募集をかけさせて頂きます。現在人員が足りてない店は数多くあります。そういったところに派遣させれる人員をどのように育てていくのか、以前から商業ギルドとしても悩みどころだったのです。王都では学園を作るための土地の確保が難しく、ギルド単体で学園の費用の捻出は困難を極めます。しかしながら、ここであれば場所の確保は容易ですし、子供を大量に集めるというフォル様の負担を考えると、特にスラムの子供は教育しないことには、仕事も出来ますまい。教室と宿泊する部屋が同じでも問題ないかと思いますから、そもそも引き取られるだけでも同じことになると思います。学園の方が将来的に良いのではないかと。」

「いいですね、ツバイドさん流石です。教室と寮は完全に分けますよ。それぞれが自分で成長するためには、予習、復習をする場所も確保する必要があるでしょう。ここは、どこの国にも属してないのですから、他の国のスラムや孤児院からも集められたらいいと思うのですが。」

「・・・・・・」

「ツバイドさん?」

「・・・・・・」

「ツバイドさ、」

「いい!いいです!フォル様。これは、王都支部ではなく、本部に連絡しなければ。」


ツバイドさんは、1人でブツブツ考え始めた。

「つ、ツバイドさん?」

「・・・・・・、はっ、すいません、場所についてはアーベルトさんにお任せしますから、今はアーベルトさんの商会の一部をお借りしておりますので、私は一旦失礼させていただきます。」


ツバイドさんは、バタバタと出ていった。


後でアーベルトさんと話をして、村長が住んでいた家をアーベルトさん達、商業ギルドに使用してもらうことで話が決まったのだった。

商業ギルド本部の場所は、樹人族エルフの国にあります。

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