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今回は、少し短めです。
「お嬢様、帰りますよ。」
「いやじゃ、わらわは帰りとうない。」
「いえ、だめです。」
「いやじゃ。」
「だめですって。」
「い・や・じゃ。」
「だめですから、もう1週間も帰ってないのですよ。流石に黙って出て来ているのですから、いい加減に戻らないと捜索隊が編成されますって。」
「それでもいやじゃ。」
「1度帰ってから正式にこちらに来る手続きをすれば、もう少し長くいることも出来ますし、フォル様に住宅などの依頼も出来るようになるでしょう。」
「むぅ、本当じゃなミッシェル。」
「ええ。」
「本当に本当じゃな。」
「ええ、そう出来るように尽力致します。」
今2人のやり取りは、俺の家の、しかも俺の前でされているのだ。
夕食を提供した翌日まではよかったのだが、ミッシェルさんがルシールさんに帰ることをきりだしてから、毎日このようなやり取りをしているのだ。
ルシールさんの理由としては、
このような料理が食べれなくなるのがいや。
ここの宿の方が、城での生活より快適。
と、いったものだ。
対して、ミッシェルさんの理由としては、
誰にも告げずに出て来ているので、帰らないと。
お金をそこまで持ってきてないのだから、長くは居れない。
というのが昨日までの理由だったのだが、流石に1週間ともなれば、捜索隊が結成されてもおかしくはないと、俺でも納得出来る理由が出て来たので、ルシールさんも折れざるをえなくなったようだ。
急にルシールさんが俺の方に振り返り、
「フォル、1度帰ってくるでな、わらわの家を作る場所を確保してもらえるかな?」
寂しそうな顔をして、俺に聞いてきたので、
「わかりました、準備しておきますよ。建物は、ルシールさんがまた来たときに要望などをお聞きしましょう。」
「たのむぞ、それまでには、いろいろと考えておくでの。」
ルシールさんは、キラキラとした眼で俺を見つめ、更に凄く可愛らしい笑顔を俺にむけてきた。
その素振りに、内心ドキッとしながらも、極力顔に出さないように、
「お、お手柔らかに。」
「頼んだ。それではミッシェル行こうかの。」
ルシールさんは、颯爽と玄関に向かいだしたが、そこにミッシェルさんが申し訳なさそうに、
「あの~、お嬢様?」
「なんじゃ?」
「お話が終わって、帰ろうとするのはいいのですが、まず、フォル様に例の海岸まで送っていただかないと、我々では何日かかるかわからないのですが。」
「・・・・・・」
ルシールさんは、顔を真っ赤にして戻ってきた。
「わ、解っておったわ、や、宿に、に、荷物があると思っての、じゅ、準備に向かおうと、お、思ってたのじゃ。」
その光景にいたたまれなくなった俺は、
「宿の精算もあるでしょうから、いつでも出発出来るように、準備しておきますよ。今から出発すると、海岸辺りで昼食を取らないといけないでしょうしね。」
「さすが、フォル様です。お料理などお願いします。」
「わかりました。」
「う~、頼んだぞ。」
「ええ、ルシールさん。」
ルシールさんは、駆け出すように玄関に向かっていった。
それじゃあ、昼食を準備しようかな。
手頃なものがいいだろうから、サンドイッチにしようと思う。
レタスサンドと、玉子サンドに、フルーツサンド、あとは、カツサンドあたりでいいかな。
まずは、レタスを手でちぎる。
包丁で切ってもいいのだが、手でちぎった方が美味しくなっているような気がするのだ。
レタスに、ハムとチーズを合わせる。
パンにバター、マヨネーズを塗り、チーズ、ハム、レタス、チーズ、パンの順番に重ねる。
これを2斤分。
玉子サンドだが、ゆで玉子を作り、それを細かければ潰し、マヨネーズを和える。それに更に粗く潰したゆで玉子を加える。これをバターを塗ったパンで挟んだものと、溶き卵に砂糖を加え、甘めにしたものをふっくらに焼いた卵焼きを挟んだものを作る。
これは、1斤ずつ。
フルーツサンドは、ブドウに、リンゴ、キウイフルーツをたっぷりの生クリームとサンドする。
斜めにカットした時の見た目を考えて果物を配置していく。
フルーツサンドは2斤。
トンカツは、揚げたものをアイテムボックスに保管してあるからソースに浸けて、千切りキャベツをのせて、パンで挟む。
カツサンドは、3斤作成した。
当然のこしていくルシアや母さん用の昼御飯も置いていかないと。
盛り付けと弁当の準備がちょうど終わったところで、急に玄関の扉が空いた音がした。
「フォル、迎えに来たぞ。さあ、行こうではないか。」
「すいません、フォル様、お嬢様、はしたないですよ。」
ミッシェルさんは、本当申し訳なさそうに俺に頭を下げているのに対して、ルシールさんは、ミッシェルさんにそっぽをむいている。
それに、俺が苦笑いをしていると、
「フォル様、申し訳ないですが、あの海岸までよろしくお願いいたします。」
ミッシェルさんは、さらに頭を下げてきた。
「ええ、準備は出来てますから、すぐに出発しましょう。」
俺達は、海岸に向けて出発したのだった。
書きためしておいたものがついになくなりました。なんとか継続して出せるようには頑張りたいと思いますが、リアルが忙しくて、もしかすると遅れるかも知れませんが、暖かい眼で見ていただきますよう、お願いします。




