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今回の話は、ちょっとだけ長めです。

途中で切りにくかったのでそのままのせてます。

それから、さらに1ヶ月経過し、全ての住宅が完成した。

もうすぐ雪がひどい時期になろうとしているときなので、この時期に終わってよかったと思う。


3階建ての全12部屋のアパートが2棟。

一軒家が10棟。

アーベルトさんの店舗、住宅、従業員用宿舎、倉庫、馬車停留場所。

ルドルフさんの宿屋と住宅、馬車停留場所。

ただ、ルドルフさんの宿屋は、本人の希望より部屋数は多くなった。

木造建築で、地下1階、地上4階にしてある。

しかも、エレベーターを作ってみた。

鉱石は取れるから、鋼材は問題ないし、動力は魔鉱石で足りる。

滑車なんかを作れば足りるので、魔法と工業の融合させたものだ。

今そのエレベーターに、ルドルフさんとリリネさんが何度も上に上がっては、下に降りてくる。っといった感じで、ずっとエレベーターに乗っているのだ。


(ガーーーーー)


「おおおおおお、フォル坊、これはすごだぎゃよ。」

「フォル君、上に上がっての景色も最高よ。4階まで上がるのに疲れないのがいいわ。」

「はいはい、よかったですね。」

2人は、上がって降りてくる度にこの調子なのだ。

いい加減うんざりしてきて、返事がおざなりになってくる。

「すみません、大将が。」

「すいません、リリネが。」

ダンさんと、ベルさんが苦笑いしながら謝ってくるのだが、それもすでに何度目になっているのか。


「まだ、家具は搬入されていませんから、ルドルフさんと考えて下さい。ダンさん。」

「わかりました。オーナー。」

「俺は、オーナーじゃないです・・・って、もういいです。」

ダンさんが、俺をオーナーと呼ぶようになってしまったのだが、何度も訂正しても変わらないのだ。


すでにアパートは、4人ともに家具の搬入し、生活も始めている。

ちなみにアパートの外壁は、ベージュになったのだ。

俺としては、白でもよかったのだが、アリスさんが白はいずれ汚れが目立ちそうという発言で、ベルさんはおれて、赤は周辺と合わなそうという、リリネさんの発言でアリスさんがおれて、緑だと周辺の景色に紛れてしまいそうという、ベルさんの発言でミールがおれたそうだ。

まあ、平和的に話し合いで決まったのなら問題ないし、確かに赤はないなと、心境てきには、思っていたのでよかった。

他の一軒家やアパートは、色をつけていないので、そのままではあるのだが、美しくみせるために、光沢は出しておいた。


アーベルトさんの店舗は、壁を土壁、漆喰を使用して、何もしなくてもある程度気温の調整はしなくても、快適に過ごせるようにしておいた。

窓に関しても、3重の窓にしてあり、ガラスの間は真空になっているので、断熱効果もありながら、光も取り込めるようになっている。

地下1階の天井の一部が地表に出ており、天井にも、ガラスを配置して、光を取り込めるようになっているうえに、このガラス、耐久性にも優れているものを作成したし、更には魔法でもコーティングしてあるので、まず破壊することが難しいのである。


あと1週間もすれば、アーベルトさんは新しい従業員と、必要な家財道具を運んで、こちらに来る。

まあ、最初の従業員といっても、3人しか雇えなかったらしく、あとは、丁稚奉公として孤児院から5人引き取って来ているらしい。

この世界、奴隷制度もある。

借金奴隷、犯罪奴隷の基本どちらかであるが、違法奴隷も実際にはいる。

違法奴隷の中には、田舎で(ここも充分田舎ですけど。)口減らしの為に売られた子供や、誘拐された少年少女などがいる。

今回は、奴隷は購入していないそうだ。


建築を始めて、3ヶ月ほどでもう1つ変わったことがある。

俺の家の前の道を、ミールのアドバイスを参考にゴーレムを使用して、西に向かって開拓、舗装させていたのだが、海の近くまで広げることが出来たのだ。

行動しているゴーレムは、3体。

海辺までは、約400キロ程は離れている。せっかく海辺の近くに来たのだから、ゴーレムには、海辺の開拓をさせているのだ。

ちなみに、ゴーレムには、アイテムボックスを施した背負いかごを持っており、開拓時に抜いた草や木、地面に埋まっていた物、落ちている物などは、全てこの中に入っているのだ。

アイテムボックス内に入っているものならば、俺は何処でも開くことが出来るので、たまには確認しているのだが、明らかに人口物であるものや、誰かの遺品でありそうで腐敗しない、武器や防具、アイテムなどに、骨も入っていたのだ。


武器や防具、アイテムなどはいいとして、骨についてはどうしたらいいのかと頭をかかえつつ、とりあえずはと、少しはなれたところに、埋葬しといた。

もし、将来的に教会が出来たり、神官などが移住してきたら、お任せしようと思う。


他に今回のゴーレムでの発見は、蕎麦の実が見つかったことだ。

それをみた俺としては、

「やっっっっっっったー!!!!!!!!」

と、つい大声で叫んでしまった。

小麦粉はこの世界に当然のようにあるのだが、米と蕎麦は見つかってなかったのだ。

米についてはまただが、蕎麦が見つかったことにより、さらに料理の幅が広がるのだ。

蕎麦に、蕎麦がき、蕎麦饅頭、ガレット、カーシャなど色々と作れる。

蕎麦とガレット自体は、様々なバリエーションが考えられるので、非常に楽しみだが、なにぶん量が少ない。

今から、栽培して量を増やしていかないといけない。


栽培しないといけないものに、もう1つ見つかったのが綿花だ。

これでもう1つの布を作ることが出来るようになるので、これも増やしていかないといけない。


住宅は、すでに完成しているので、綿花の畑と蕎麦の畑を今ゴーレムが開拓している場所に作ろうと考えている。


あと、海水から塩とにがりを製造しようと思うので、ついに大豆から豆腐を作るときがきたのだ。


これで、和食の材料としては、米、酒、みりん以外はほぼ揃っているので、新鮮な魚を料理したいと思っている。

酢については、米を使用しないで穀物酢を作ってはいる。

米が手に入ったら、日本酒、本みりん、米酢を作りたいと思う。

あとは、小豆が欲しい。饅頭がどうしても白餡になってしまうので、黒餡が食べたい。


とりあえずは、蕎麦の畑だ。

すぐに移動を始めた。

せっかくゴーレムで舗装した道があるのだから、作ったはいいけど使うタイミングなく、死蔵されていた工業製品、そう自動車だ。

燃料は、水素。水素自動車というわけだ。

俺は、前世でも基本ファミリーワゴン系に乗っていた。

主にNIS○ANセ○ナに乗っていたので、基本あの形を元に作成した。

他の車種についても、当然知識として頭に入っているのだが、好みと言うものがある。

そのうち、ジープあたり作ろうと考えているが。


家の前に自動車を取り出しのだが、


「フォル君、それ何?」

「ああベルさん、これはですね・・・。」

「・・・・・馬車?」

「いや、ミール違うよ。」

「あだっ、・・・いった~、新しい家?」

「アリスさん、どう見たって家じゃないでしょ。」

「で、何フォル君?」

「ええ、ベルさん。これは自動車っていう乗り物です。」

「じどうしゃ?」

「ええ、自動車です。馬等の別の動力を必要としない、自分の力で動くことができる車。で、自動車っていいます。」

「へ~、これに乗って何処に行くの?」

「この道の先が海辺に到達したから、一度見に行ってこようかと。」

「・・・・・行く。」

「ミールも行くの?」

「・・・・・いい?」

「まあ、いいけど。」

「それじゃあ、私も行くわ。」

「リリネさんも?」

「駄目なのかしら?」

「いや。」

「じゃあいいわよね。」

「アリス、私たちも行きましょう。」

「わかりましたよ。それじゃあ、後部座席に座ってください。」


俺は、ちょっと呆れた顔して、後部座席のスライドドアを開けた。

4人は、すぐに中に乗り込んだ。

「なに?、この椅子。凄い座り心地。」

この椅子は、ホワイトバッファローの総皮張りなのだ。

名前の通り、真っ白なその皮なので、美しい。


今日は1人で行って、転移魔法で帰ってくる予定だったのだが、転移魔法は、まだ人前でそうそう見せて良いものではないと思っているので、車で帰ってこないといけないと思う。

速度規制があるわけじゃないから、時速170キロ位で走れば2時間ちょい位で着くと思う。


俺は、運転席に乗り込み。ちゃんとシートベルトをしてから後ろを振り返り。

「それじゃあ、出発しますね。」

「「「「は~い!」」」」

元気に笑顔の4人が、声を揃えて返事してきた。


(ブロロロロロロロ…………………………)


「わー、早い。」だの、「キャー、外が流れていく。」だの、走り出してすぐぐらいは、後ろの4人は、はしゃいでいたのだが、急にベルさんが、

「気持ち悪い……………。」

「・・・・・大丈夫?」

「吐きそう…………。」

「すぐ停めますから待ってください。」


(キッ、キッーーー)


「オロロロロロロロロロ。」

降りたとたんに、ベルさんは吐き出してしまった。


「とりあえず、口をゆすいで、そのあとこの氷をゆっくりなめててください。」

確か、舌の上でゆっくり氷をなめると交感神経が刺激されて、副交感神経の働きを抑えるってのがあったと思うけど。

あと、りんごも確かよかったと思う。

酔う理由の1つに、籠った匂いがあったはずだ。

りんごを置いておくと緩和されたはず。

そこで俺は、ポムの実をダッシュボードの上にいくつか置いた。


「フォル君ありがとう。落ち着いた。」

「・・・・・馬車でもなる。」

「ミール言わないで!」

「乗り物酔いしやすいんですね。」

「でも、スッキリしたー。」

「それじゃあ、行きましょうか。」

「はい。」


俺達は、再度車に乗り込み出発した。

それからベルさんは、酔うことなく海辺に到着した。


「さっむ!」

1番に降りた、リリネさんから一言目がこれだ。

やっぱり冬に差し掛かっている時期であり、なおかつ海辺であるこの場所。

しかも、ゴーレムが周りを開拓しているせいで、海風が直接当たっているのだ。

ドアを開けたとたんに入ってきた冷気によって、寒いことはわかってはいたのだが、車から降りてみて、

「やっぱり寒いな~。」

家の廻りでも寒いから、防寒着をしっかりと着こんではいたのだが、直接風が当たる、顔については実に身に染みる寒さである。


今回ここに来たのには、追加でゴーレムを作成し、畑を作らせようと思うことと、更にゴーレムを追加して、道の開拓、舗装を行うこととしたいためだ。


ゴーレムは、魔石を核にして作成するのだ。

今まで溜め込んできた魔石は、大量にある。

基本魔道具を作るときには、魔鉱石を使用しており、家畜を屠畜する際にも、魔石は採れるので、増える一方である。

ホワイトバッファローの魔石は、体の大きさの通り、魔石も大きめである。


アリス達は、俺の行動をじっと見ているのだが、俺が地面に魔石を並べて置いて、それを少し離れていると、

「・・・・・手伝う?」

ミールが、俺の顔を下から見上げるように覗きこみ、

「ミール、いやいいよ!」

「何体作るの?」

さらに、ベルさんが急に質問してきた。

「とりあえず、追加で5体かな。」

「・・・・・離れたところで、動くね?」

「そうだね、魔石にどれだけ魔力を籠めるかによるからね。」

「・・・・・魔石に籠める?」

「そう、こうやって。」

俺は、取り出した魔石を手のひらにのせて、魔石に魔力を籠めだした。


普通の魔石は、何もしてなければ真っ黒なのだが、魔力を籠め続けていけば、透明に近くなるのだ。

籠める魔力が、属性を与えると、火だと赤に、水だと青に、土だと黄色に、風だと黄緑に、木だと緑に、雷だと黄色で光っているなど属性ごとに様々な変化があるのだ。

今回は、属性は付与していないので、魔石は透明に近くなっていく。

「・・・・・綺麗。」

ミールは、透明になっていく見つめて、ボソッと呟いた。

「ごくっ!」

アリスは、息を飲んでいる。

「「・・・・・。」」

ベルとリリネは、言葉にならないようだ。


「まあ、そういうことだから、今からこの魔石を使ってゴーレムにするんだ。」

「・・・・・ゴーレムなのに、無属性?」

「ああ、ゴーレムの生成は土魔法だけど、行動を持続させるには、無属性がいいんだ。」

「・・・・・なぜ?」

「なぜかって?自分なりの解釈でいいかい?」

「・・・・・うん。」

「土魔法に、土属性の魔石を入れると、ゴーレムの体にある土の魔力に別の土の魔力が反発するみたいなんだよね、その点、無属性は、他の属性に染まっていないから、必要な魔力に置き換えて消費するみたいなんだ。つまりは、今使っている魔力に同じ魔力を足そうとしても、別のものと判断するみたいなんだよね。」

「・・・・・そういうもの?」

「自分でゴーレム作って、ある程度放置したあと、そのゴーレムに魔力を追加しようとしたことある。」

「・・・・・ある。」

「でも、詠唱魔法ならあくまでも別の魔法になって新たなゴーレムが出来ないかい?」

「・・・・・できる。」

「まあ、そういうことなんだよ。」

「・・・・・ふ~ん。」

「だから、自分なりの解釈でって言ったんだよ。」

「まあまあまあ、難しい話はそのぐらいで、アリスがこれ以上聞いてると、頭から煙出しちゃうよ。」

ベルさんの言葉によってアリスさんを観てみると、そこには目を回してフラフラしているアリスさんの姿があった。


「ほっときなさい、難しい話が終わればすぐにもとに戻るわ。」

アリスさんを助けようと動き出した俺に向かって、リリネさんが静止した。

「…………っは!なんだか頭が痛い!」

アリスさんは、ドジっ子でお馬鹿キャラだったのかとアリスさんの顔を見ながら考えていると。

「何かしづ・・・、う~~、失礼なこと考えてない?」

「い、いや、別に!」

「本当に?」

「アタリマエジャナイカ・・・。あはははは。」

「う~~~。」

こんなところは鋭いんだなっと、思い直した。

「まあ、そんなことより。ゴーレム作成するから。」

(ゴゴゴゴゴ)

そこには、5体のゴーレムが出来上がったが、うち2体は腕の作りがことなるものだ。

まず普通の3体には、前から動いているゴーレムと同じくアイテムボックスを付与したかごを背負わせ、西に向かって道の開拓、舗装の作業をさせることとする。

残りの2体だが、1体は、手がブルドーザのようにバケットが付いており、もう1体は、手が耕耘機のようにブレードがついている、土が一定方向に集まって畝を造れるように角度とカバーが着けてあるのだ。


「・・・・・・・。」

後ろの4人は、声を無くしている。


ゴーレムは、すぐに作業を開始したので、


「さあ、4人とも帰りますよ。」

4人は、そのまま車に乗り込み家に帰って行った。



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