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第八話


「俺は飯の準備するからスズカは予備の薪を集めてきてくれ。」


「ん。わかった。」


辺りに転がっている木と適当な岩を集めて簡単なかまどを作り、先程仕込んだ肉を棒に刺して気力を使い木に火をつける。焚き火は複数に分けておくと色々捗るからな。こいつは調理用の焚き火にしてと…おっと、骨や細かい肉はまとめてスープにぶちこんでおこう。あとは葉物でもあれば彩り豊かになるんだがな。

「しかし火を簡単につけられるって便利だよなぁ…キャンプで色んなギアを使って火つけるのも楽しいけど荷物が全くいらないのは画期的すぎる。水も探すのに苦労せずに自由に気力で出せるなんて、こんな能力が元の世界で使えたら経済がひっくり返るな。」

そんなことを考えながら肉を焼いていると両腕いっぱいに薪を抱えてスズカが戻ってきた。


「美味しそうな匂いがする!薪これで足りる?あと野草が色々あったから採ってきた。」


「さんきゅ。充分充分。肉はもう少しで焼き上がるから待ってな。野草はスープに入れようか。」


「そういえばお兄、薪探してたら奥の方におっきな岩があって洞窟があったよ。最近人が出入りした形跡もあった。」


「ほう。まだ街まで遠いはずだがこの辺りにも人がくるのか。レアな採石場でもあるのかな。よし、明日少し見に行ってみようか。」


「うん。わかった。」


「良い鉱石が見つかればそれなりの値段で売れるだろうし、探索してみよう。」


「あの時みたいにまた崩れなかったら良いけどね。」


「流石にそうならないことを祈る。肉も焼けたし、スープもいい感じになってきたから飯にしようか。」


「うん、ご飯♪ご飯♪」


 こうして飯も済ませ、夜も更けてきたので寝ることにした。寝床はその辺りにあった植物や落ち葉を集めて下に敷き、その上から持ち歩いている敷物を敷いた簡素なものだが、敷物を地面に直接ではなく、落ち葉などを敷くとクッションの役割を果たすし、地面からの冷気が多少和らぐので充分寝られる。焚き火も山型から長時間燃え続けるように平行型に調節した。2本の丸太をぴったり平行に並べ、その上に焚き付けと枝を乗せてさらに上に丸太を乗せると完成だ。火は暖を取るのにも必要だが、動物や魔物避けにもなる。調理の幅も広がるし、サバイバルで最も必要な水の次に優先度の高いものだ。ま、状況によって雨風を凌げる場所が優先になる場合もあるけど、何事も臨機応変が大事。



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