第六十話
おかわりを取りに来たらリリカがいた。向こうもこっちに気づいたようだ。
「よっ。」
恥ずかしいのか少し照れてうつむき加減にしている。
「おう。」
「リズさんの料理はやっぱり美味しいね。つい食べ過ぎちゃう。」
「わかる。ここにいる間に結構太ったしなぁ。トレーニングサボってたのもあるけど。」
「そうなんだ?スズカちゃんは全然変わってない感じだけど?」
「あいつは毎日欠かさずトレーニングしていたらしい。今日こってり絞られたわ。」
「あはは。それはお疲れ様だね。」
「でもこれだけ美味い料理なら店出しても流行るだろうに。」
「あー、昔目指してたみたいだよ。でもジンを支えたいって店出すのはやめたんだって。」
「なるほどな。愛ってやつか。」
「う、うん。でももしジンの工房がダメになったとしても今度はリズさんのお店出せば問題なさそうだね。」
「間違いない。その時はリリカが店員やればさらに客も増えるんじゃないか?かわいいし。」
「そう?じゃあその時はお願いしてみよっかなー。」
「そうだ、さっきリシュに聞いたんだが即売会声掛けしてくれたんだって?ありがとな。」
「あ、うん。お礼にこれもらったんだ。」
耳にかかった髪をかきあげてイヤリングを見せてきた。
「お、似合ってるな。」
「いいでしょー。今まで見たこと無いデザインだし、小さめだから軽くて邪魔にもならないから良いんだ。」
「そうなんだな。流行りそう?」
「絶対流行ると思う!」
「リリカがそう言うなら間違いなさそうだ。ジンの工房がでかくなると良いな。」
「私が広めるし、何なら売り子もやっちゃうからね!」
「期待しとく。」
「あ、そろそろ即売会始まる頃じゃないかな。ジンのところに行かないと。」
「リリカもなにかするのか?」
「コレ付けてるでしょ?モデルってやつやるの。リシュも一緒だよ。」
「なるほどね。頑張ってアピールしてこいよ。」
「はーい!たっぷり魅力振りまいてくるね。」
リリカは服装と髪を軽く整えてジンのいるあたりへ向かっていった。すでにリシュもいるようだ。あの2人なら良いモデルになるなぁ…まず美人でスタイルもいい。それにリリカは愛嬌たっぷりのスマイルだし、リシュはクールビューティーって感じでそれぞれ違うタイプで絵になる。




