第四十話
今日もいつものように皆で宴会のごとく盛り上がった。普通の夕食になることがないなぁ。賑やかで楽しいから良いけどさ。魚料理も美味しかったしどこか懐かしい感じもした。所々で元の世界に似てることが多いな。結局は元を辿れば地球、自然環境が似てると人や文化が違っても根本は似てるのかもな。
腹も膨れて良い感じにほろ酔い気分だし、夜風にでもあたってくるか…。
家の裏側にあるバルコニーに出た。こちら側は緑が広がっていて建物も無く風が通って気持ち良い。手すりによりかかって夜空を見上げると三日月よりも細い月が映る。繊月か。もうすぐ新月の日だな。星もよく見える。この星々の中に地球があるのだろうか?年齢の取り方が遅いってことはそもそも時間の流れが違うから別の時間軸にいるのだろうか?なんて考えてみたり仮説を立てたところで、検証出来ないからどうしようもないんだけどね。難しいことを考えるのは止めて、二度目の人生を謳歌しようじゃないか。うん。
「ここにいたんだ。」
リシュが木のコップとデキャンタを持って出てきた。
「まだ飲むでしょ?」
「ああ、ありがとう。」
「前と違って若いうちからお酒飲めるって良いよね。そういえば年齢制限低い国もあったっけ。」
若干酔いが回っているせいかリシュの口が軽いようだ。サラッと前世の話が出ているような気がする。取り敢えず軽く相槌を打っておこう。
「そうだな。」
「懐かしいなぁ。でもこっちも楽しいから良いんだけどね。」
「なぁリシュ。」
「なーに?」
「単刀直入に聞くが、異世界からの転生者か?それも地球の日本の。」
「…。」
「そういうことを聞いてくるってことは君もだよね?」
「君もってことはそうなんだな。」
「うん。どうして気づいたの?」
「節々に特有の語句とか四字熟語とか、料理の種類とか口走ってたから。」
「あはは…大体の人には何それってスルーされるんだけどね。つい出ちゃって。」
「わかる。意識しないと方言とか訛りが出そうになるようなものだな。」
「そうそう!しかも酔っ払ったらそういうの意識しなくなるから自然に出ちゃう。」
「アルコールは程々に。だな。」
「だね。でも同郷同士なら良いよね。」
二人で改めて乾杯した。
「ちょっと込み入った事聞いてもいいか?」
「ん?」




