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第三十七話

 「大漁♪大漁♪」


 入れ物を忘れたので、そのへんに生えていたツル状の植物を簡単に編んで作った籠に魚を入れてきた。入れ食い状態で釣れまくったおかげで大漁だ。こんなに釣れたのは今までの釣り人生で一番だな。この辺の魚は警戒心が薄いからだろうか、それとも数が単純に多いからだろうかわからないが。でも魔物も熊も出なくて肉がゲットできなくて残念ではあったがその分、魚が大漁だからまあ良しとしよう。この世界にも寄生虫とかいるのかな…大きめのやつは刺し身にしてみたかったけど、止めといて火通すことにしよう。まずは塩焼きは外せないし、小さめのやつは唐揚げや天ぷらにしよう。日持ちするように甘露煮もいいな。地元の料理もあるだろうから、リズさんに色々作ってもらおう。骨酒も作ってみるか。うーん…楽しみだ。今度はもっと上流に行って大物を狙おう。そんなことを考えていたらジンの家へと到着した。


「ただいまー。」


「おう、お帰り。たくさん釣ってきたか?」


「ほら。バッチリこの通り。」


「すごーい!お魚がいっぱいだ!」


 リシュの声に反応してこっちを見たカナがよだれを垂らしながらこちらを見ている。スズカも若干興味を示しているようだ。あいつは肉好きじゃなかったっけか。そういえば狐は雑食だから何でも食べるか。海とか川で釣りしてても魚取りによってくるしな。貝でも魚でも食ってた記憶がある。


「おお!というか凄えな。ここまで大漁に釣ってくるのは見たことがないぞ。釣り人の才能もあるんじゃないか?」


「まあ、な。」


「あらあら、今日はご馳走が作れそうですね。」


「リズさん、地元の料理があったら是非作ってください。俺も知ってる料理作りますので。」


「わかったわ。腕によりをかけて張り切って作っちゃおうかしら。」


リズさんは嬉しそうに鼻歌を歌いながら準備を始めた。俺も荷物を片付けて下処理を手伝おう。


「竿とか片付けといてやるよ。料理、するんだろ?」


「ああ。ありがとう。」



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