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第三十三話

 レストランを後にした俺たちはジンの店へとやってきた。


「ただいまー。」


「おかえりなさい。あら、リシュさん久しぶり。カナちゃんも元気そうね。」


店番をしていたリズさんが出迎えてくれた。


「こんにちは、リズさんお久しぶりです。変わらずお綺麗ですね。」


「ありがとう。そういうリシュさんこそ一段と綺麗になったわ。今日はみんな揃ってどうしたの?」


「遺跡に行ってたんですけど、そこでリリカ達とばったり会っちゃって。」


「そうだったのね。ゆっくりしていってね。」


「はい、ありがとうございます。」


 美人の2人が並ぶとそれだけで絵になるな。凛とした雰囲気で細身の美少女と、大人で落ち着いた雰囲気の豊満なボディラインな美女の取り合わせは素晴らしい。ぼーっと見惚れていると横からリリカに小突かれた。


「なに鼻の下伸ばしてぼけーっとしてんの。」


「い、いやそんなことはないぞ。」


「ま、いいけどしっかり頑張んなさいよね。」


「ん?お、おう。」

なにか感づかれているらしい。


「そういえば、ジンさんいますか?」


「奥の工房で作業しているはずよ。」


「いきなり行っても問題有りません?集中しているところに声かけるとブチ切れるとか。」


「あの人にはそういうのはないわよ。」

笑いながらリズさんが答えてくれた。


「職人にはそういう気質が多そうだったので念の為聞いてみました。じゃあ工房に行ってきます。」


「はい、行ってらっしゃい。」


「私達は街を見歩いてるね。女の子だけで買い物したいし。あの件はまた進捗教えてね。」


「ああ、わかった。」


 リシュが皆を連れて出かけていった。おそらく気を利かせてくれたのだろう。男同士で一対一の方が話しやすいこともあるしな。特に金銭が絡むと周りからあれこれ口出されるとやりづらいし。あっちはあっちで、ショッピングかな。女の買い物に付き合うのは非常に疲れるから助かる。買う気が無いのに色々見たり試着して感想を求められた挙げ句、何も買わずに店を回るのはどうも苦手だ。当の本人はそれが楽しいらしいが解せぬ。



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