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第二十九話

『ゴゴゴゴゴゴゴ…。』


「えっ!地震!?」


「地下のここは危ない!念の為一旦外に出よう!」


 5人は急いで戻り、地上に出た。


「ふぃー!怖かった!」


「みんな無事か?」


「うん。大丈夫。」


「はーい。」

 一息ついたその時、一際大きな地鳴りがした。


『ズズズズズ…。』


「どうやら収まったようだな。」


「だね。地下聖堂大丈夫かなぁ?」


「大きな揺れの後は再度揺れることが多いから、今戻るのは危険だろう。止めておいたほうが良い。地盤も緩くなるしな。」


「そうだね。数日様子を見て落ち着いたらまた見に来ようか。」

リシュも同じ意見のようだ。


「地上は特に影響なかったみたいね。」


「崩れた箇所とか地割れもないし、馬も怯えた様子もなく平然と草食べてるな。」


「さてどうするか。そういえば街外れの道具屋ってこの近くなのか?」


「うん。というかいま私達がお世話になってる下宿先だよ。」


「そうだったのか。」

(ということはお告げの目的はリシュ達と俺達を巡り合わせるためだったのかもな。)


「じゃあ改めて行く必要もなさそうだな…。」


「ん?何か言った?」


「い、いや何でもない。こっちの話だ。」


「んー、遺跡観光も終わったしどうしよっか?街に戻る?」


「そうだな。ジンにお願いしたいこともあるし街に戻ろう。」


「リシュ達も一緒に来る?」


「そうね。最近ジンと会ってないし、お見舞いがてら顔出しに行こうかしら。」


「よーし決定!馬は3頭だから2人乗りで分けよっか。リシュは馬乗るの苦手なんだっけ?」


「あんまり得意じゃないわ。」


「うーん。スズカちゃんの子は小さめだから、あたしのところにカナちゃんが乗って、リシュはヴィクトのとこで良い?」


「ええ、構わないわ。あなた、ちゃんと乗れるんでしょうね?」


「お、おう。これでも色々経験があるんでな。任せてくれ。」


「ふーん。じゃあお願いできるかしら。」


「2人乗ると馬も重くて大変だから駈歩じゃなくゆっくり行こっ。」


「わかった。」


 こうして遺跡観光を終え、リシュとカナとの出会いを果たした。精霊のお告げとはちょっとずれて道具屋ではなく遺跡での出会いになったが問題はないだろう。氣聖石の適合者については何だか大事に巻き込まれそうな気もするが、とりあえず今は背中の感触を心ゆくまで堪能しよう。



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