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第二十二話

 混浴ゾーンにたどり着くと、思っていたのと大きく状況が違っていた。何だここは。

まず男が圧倒的に少なくて隅に追いやられている感。うーん…そして女性が多い。意外すぎる。でも半分以上は獣族か?そしてオープンだな。全く隠していない。恥じらいがないのはあまりそそられないものだ。しかしよく見たらちらほら人族もいるな。こちらは意識して際どいところがチラチラ見え隠れしている。これはイイね。眼福眼福。


「ジン。」


「なんだ?」


「良いな。ここ。」


「おう。でも居づらいけどな。」


「確かに女性が多くて女湯感が強い。ここはいつもこんな感じなのか?」


「そうだなぁ。どっちかと言うと男はあまりこないかもな。」


「そうか。変わってるな…。」


「色々とリスクがあるからな。特に独身の男は。」


「何?なんかあるのか。」


「まあそのうちわかる。」


 そんな会話をしていると、少し距離が離れていた女性達に気づかれたようで、何やら視線を感じるようになってきた。前の世界の混浴に入ってくる女性はこんな気分だったんだろうか。立場が変わるとわかるもんだな。そして何だか居づらい。そんな感覚を受けていると女性達の方から声が聞こえてくる。


「ねぇ、あの男結構良くない?」


「あ、一応言っておくけど、私のほうが先に見つけたんだからね。」


「ずるーい、私も気になってたのに。」



「おい、ジン。なんか聞こえてくるんだがもしかして俺がタゲられているのか?」


「そう…だな。」


「もしやコレがリスクなのか?」


「ああ、ここは独身の男を狙っている女性たちが頻繁に混浴に来るんだ。男目当てで来るやつが多い。」


「出会いの場ってやつか?にしてもガツガツしてる子が多いんだな。」


「獣族とかハーフが多いからなぁ…人よりも旺盛だろうよ。」


「なるほど。んで、これはどうしたらいいんだ?なんかヤバそうな雰囲気なんだが。」


「接近される前に逃げるといいさ。興味があるならお相手差し上げてはどうだろう。」


「冗談は寄せ。これが見物料代わりか。」


「そうだな。ちなみに既婚者は胸に印が浮き出ててるからそれをみて寄ってこないってわけだ。」


「何だそれ。温泉の効能なのか?」


「その通り。この温泉の混浴は別名、出会いの湯とか見合いの湯とか言われてる。恋愛成就の温泉だな。」


「なんという温泉効能…。」


「ま、求めてないならとっとと上がろうぜ。」


「ああ、目の保養は済んだし退散するとしよう。」



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