第二十一話
夕食を済ませた後、ホントにみんなで温泉へ行くことになった。ジン、リズさん、リリカ、スズカ、俺の5人だ。結構立派な施設で、それぞれ男女別の内風呂と露天があり、さらに混浴の大露天風呂が約200㎡もある広さだ。120畳分くらいかな。真ん中に大きな岩があって区切られており、男女別ゾーンから奥に進むと共有の混浴ゾーンになっているようだ。
昔、ツーリングのついでによく寄ってた混浴温泉に似てるな。あそこは泉質も湯量も豊富で、温度はぬるめで長湯ができたから色々と良かった。うん。行く途中にある食事処で山菜の天ぷらそばとか岩魚の塩焼きもたまらなかったっけ。あぁ…思い出すだけでよだれが出る。そういや岩魚天丼を頼むとサービスでうどんが勝手についてきて食い過ぎで苦しかったんだよな。あのばあさん元気かな。懐かしいな。
…と思い出に浸たりながら露天の男湯ゾーンでボケーッとしていると岩の壁の向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「スズカちゃん肌きれー!リズさんも相変わらずスタイル良いですね。羨ましいっ!」
「そういうリリカさんも出るとこは出てるし、くびれもすごいですよ。若さが羨ましいですわ。」
ふにふに。
「私はまだちっちゃい…。」
「スズカちゃんはこれから期待だねっ!というか小柄で巨乳に育ったらそれは反則だよぉ…。」
「どしたらおおきくなる?」
「んー、いっぱい食べていっぱい運動して寝る?あとは毎日揉むとか聞いたことあるかなぁ。」
「どんなふうに?」
「にひっ。じゃあ失礼して…こんな感じに優しく。」
「…んっ。ちょ、ちょっとくすぐったい。けど気持ちいいかも。」
「その感覚が成長を促すとかなんとか?ホントかどうかわかんないけどね。」
「じゃあ次は私がリリカにする。交代。」
「えっ!?私はそのー…いいかな。今のサイズで満足してるし。」
「ダメ。揉む。」
「きゃっ!あっ…ちょっと、く、くすぐったいよ。あんっ!」
「あらあら、楽しそうですね。私も混ぜてもらおうかしら。」
「…なあジン。」
「あ?」
「楽しそうだな、あっち。」
「そうだなぁ…。こっちも期待薄で楽しみに行ってみるか?」
クイッと顎で奥の混浴ゾーンを指す。
「いいのか?もしリズさんが来て他の男に見られても。」
「あー…。別にいいんじゃないか?本人も混浴にはあんまり抵抗ないみたいでよく入ってるし。」
「そ、そうか。」
「逆にスズカちゃんはいいのか?」
「あいつもあんまり抵抗なさそうだなぁ。」
「よし、じゃあ行くか。」
「ああ、一縷の望みに賭けて混浴のお楽しみに行こうじゃないか。」
この感覚は若い頃を思い出すなー。友達と一緒に東北から北関東、中部にかけて混浴巡りの旅をしたっけ。結局、若い女の子とばったり混浴出来たのは数回だけで、全体的にげんなりした記憶が。大体はタオルで隠してるし。あ、でも身体に自身のある人は全く隠そうとしないんだよな…そういう人は年齢不詳の人が多いけど。さて、この世界の混浴はどんな感じだろうか。




