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第二十話

 結果から言うとかなりの金額になった。道中で拾った素材は大したことがなく、小銭程度だったが、爺さんのところから持ってきた素材は最近この辺りに全く入荷することがなく、かなりのレアものだったらしい。あの家には結構あったが、もしかしてあの辺りにしか生息していないとか狩りまくったから数が激減してるとかじゃないだろうな…。まあ当面の資金に目処がついたからしばらくは金に気にせず旅が続けられるな。でも安定した収入源が欲しい。不労所得の高額納税者こそ人生の最大の目指すべきもの。前の世界でも旅するために働いて金稼いでたようなもんだからなぁ…最初から動画配信とか著書、ブログ運営なんかで稼ぎながら旅やってた人はほんと尊敬する。そういうので成功する人はごく一部だし、真似して二番煎じだとさほど稼げないしね。


 そんなことを思いつつ、この世界では持ち前の広い知識と経験を使って成功しようと考えを巡らせていた。


「やはり現時点で一番可能性があるのはジンに協力してもらってアクセサリー開発かなぁ。デザイン面とか氣聖石付けて加護があるものとか量産して流行らせることが出来たら良いな。まずはこの辺りのマーケティングリサーチからか…。」


 と独り言のようにブツブツ言いながら歩いているとジンの家についた。


「おかえりー!」「おかえりなさい」


 リリカとリズさんが出迎えてくれた。


「どうだった?いい感じに買い取ってもらえたかな?」


「ああ、意外といい値がついてよかったよ。」


「良かったね!また屋台でいっぱい食べられるねスズカちゃん!」


「ん、明日も行く。」

スズカは目を輝かせている。


「ああ、いいぞ。でもまずは目的を果たしてからだな。」


「はーい。」


「あ、明日なんだけど、遺跡の辺りまで歩いていくと結構距離があるから馬に乗っていこうと思うんだ。馬乗ったことある?」


「ああ、多少。家で馬も飼ってたしね。」

 趣味で乗馬をやってた経験がここでも生きてくるとはな…。こっちの世界は移動手段が馬か馬車くらいだし当然か。爺さんのところでも毎日乗っていてよかった。乗馬は少しでも乗らない期間があると感覚が鈍るというか身体もなまるんだよな。


「そうなんだ。じゃあ馬車の手配はいらないね。スズカちゃんも乗れるの?」


「うん。」


「乗れないなら2人乗れる大型馬も…って考えたけど、乗れるなら3頭予約入れとくね。」


「ああ、よろしく。代金は俺が払うよ。」


「ううん、大丈夫。牧場の知り合いにツテがあるからお金かかんないの。良さそうな子お願いしとくね!」


「さすがに競走馬には乗れるほどのウデはないからな。」


「あははっ。じゃあ大人しそうな子か引退馬にしとくね。」


「頼んだ。そういえば温泉はいつ行くんだ?」


「夜ご飯食べてからみんなで行こうかってさっき話してたところ。混浴はどうかなぁ~?」


「べ、べつに期待してない。」


「うそだー?顔に出てるぞっ。」


「…お兄、最低。」


「そんなことはない。男女別のほうがゆっくり入れて気持ちいいしな。」


「じゃあ別々でいいかな?ま、お楽しみに~。」


「好きにしてくれ…。」




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