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01-31 感覚マヒの話し

「王様に謁見?」

「いえ、父王からリク様に、謁見の要望になりますね。ですから、父王がリク様の下へと出向く形になります。

 場所としては、この教会施設で良いでしょうか?」


 え~、逆じゃないかなそれ、なんて思いたいところだけど、向こうからすると僕は勇者で、神の使い扱いなんだよね。

 しかも種族的にみれば、しっかり神だし。

 でもまあ、ニアの親だし、そこは会っておくべきなんだろうなあ。

 何で十五才でこんな事を考えないといけないんだろ、なんて思うけども、この世界だと十五才で成人だから、別におかしくも無いんだよなあ。


 探索者ギルドから教会施設に帰って来たところで、ニアがブラント司教のところに色々報告に行って、この話しを持って戻って来たところだったりする訳だ。


「どうせなら、ニアの父親だけじゃ無くて、両親に会うべきかなあ」

「ええとあの、父王はそういう意味で謁見を求めているのではないと思いますが」


 まあ、そうだろうね。

 勿論僕も、現状でそういう、所謂プロポーズ的な事をする気は無いけどさ。てかこの世界でも、そういう挨拶とかあるのかな?

 でも一応、侍祭だからニアが居て当たり前なんて扱いを、僕はする気にならなかったってのもあったから、立場的に婚約者になった訳だし、挨拶くらいはしておいた方が良いと思うんだよね。


「それに母王妃は、半年程前から体を壊しておりまして」


 ん~? この世界には治癒薬や治療薬みたいな魔法薬もあるし、それより上の魔法薬もあるらしいし。しかもその手の魔術もあるみたいなのに、半年前からって。

 王家ともなれば、平民とかより色々手段を選べると思うんだけどなあ。


『イエス。簡単な病気であれば、治癒薬や治癒魔術にて治せます。病気であれば、専門の魔法薬もありますし、上位の魔法薬や上位の治癒魔術も存在します』

『となると、そういうのでも治せない病気とかが、この世界にはあるって事かな?』

『ノー。奥方の実母、ファスティン=フォン=アランブルの症状は、毒によるものです』


 ・・・毒? でもそれなら、解毒薬とかあるんだろうし、それ以前に誰かが気が付くんじゃないのかな。


『人が用いる毒の中には、詳しく調べなければ毒と分からない症状となるものもありますので、即効性では無い毒により、病気と偽る事は可能です』


 それはもう、完全にアレだよね。

 まあ、何らかの好物とかに毒性のものが混ざってるのがあるとか、そういうオチも可能性としてはあるんだろうけど、王族とかだとやっぱり、毒を盛られてるんじゃないかって考えるのは、僕がその手の物語を知ってるからなのかねえ。


『ノー。毒は王太子、ホセファビエル=テス=アランブルの暗躍によるもの。毒はストロエフ都市国家より持ち込まれた、瘴魔素を用いた魔素薬によります』


○瘴魔素

 体内で怒りや恨み等、負の感情を強く受けて澱んだ魔力が魔素へと還元されたもの。

 魔素還元された瘴魔素は地へと沈み、瘴魔素の流れを作り、特定の場所にて地上に吹き出す。これは魔素溜まりと呼ばれ、魔素溜まりからはその濃度に応じて魔物や迷宮を生み出す。

 魔物が余剰魔力として放出され還元された魔素は、瘴魔素のままとなる。

 瘴魔素は、それを魔力へと変換した魔物を斃す事により、斃した者に吸収されて正魔力へと変換され、余剰魔力放出によって正魔素として発散される。


 何か、この世界の重要な事が含まれてる気がするけど、難しくてイマイチよく分からないなあ。

 瘴魔素を用いたって、要は魔素毒って事なのかな? どっちにしても、王太子が他の国から入手した毒を盛ってるって事だよね。

 ん~、所謂お家騒動とかそんな感じなのかなあ。良くは分からないけど、ニアの母親なんだし、このまま放置っていうのは流石に無いよなあ。


「うん、やっぱりご両親には会っておくべきだと思うんだよ。

 だから僕の方から王様というか、お城になるのかな、そこに行く形でも大丈夫かな?」

「それは問題無いと思います。

 では、あまり騒ぎにならない様、王城にその旨連絡を行いますね」


 問題は変装、だよなあ。

 後回しにしてたけど、四晶樹の杖みたいな事もある訳だし、手持ちを一通り確認しないとだよなあ。あ~、正直気が重い。

 まるでパンドゥーラーの壺だよなあと思ったりする。流石に厄災、病気とかを持たされた訳じゃ無いけどさ、僕にとっては四晶樹の杖にしてみたって、何で神器を? ってくらい、何が出てくるか分からないびっくり箱な訳で。

 最後に希望が残ったりするのかね。

 とは言え城に行くとなると、勇者としての姿で動かないと、何処で誰に見られるか分からないし、そうなるとやっぱり、世界神に持たされたっぽい、拡張空間にある物を使うしか無いんだよね。

 想定外のお金、それも結構な額を手にする事にはなったけど、流石に勇者として動くのに、そこら辺で買った物で揃える訳にもいかないだろうし。

 まあ良いか。勇者ならそれこそ、神器だとかそんなので揃えても、おかしい話しじゃ無いだろうし、それに流石に、あれもこれもと神器を持たされた訳でも無いと思うんだ。疑似空間収納の腕輪とか、静域のローブも、ランクは高かったけど伝説級で、神器じゃ無いしね。


 ・・・って、おかしい。神器じゃ無いから大丈夫な訳無いんだよ。

 マズいなあ、世界神のやらかしに、慣れて来てるのかな? マヒして来てるの方が、正しいのかも知れない。

 ニアもどうにかしないとだよなあ。

 王城に行けば、貴族とかの目に入る可能性はあるだろうし、折角あんまりニアの姿は知られていないっぽいのに、ここで素顔とか出しちゃうと、僕だけ隠しても意味が無いし。

 ん~そうだなあ、僕だけじゃ無くて、ニアにも侍祭としての格好を用意しないとかな。あるいは教会として、侍祭用の服とかあるのかも知れないし、ニアが城への連絡から戻って来たら聞いてみるかね。


 さてと、仕方が無いからインベントリで、拡張空間に入ってるあれやこれやをチェックしますかね。

 現物は必要最低限の物しか出さないよ。刺激が強すぎるだろうし。

 あくまでも、どんな物が入れられてるのかの確認と、必要になるだろう勇者用装備関係と、ニアに使えるかもな侍祭用の装備関係の現物確認に留める予定。

 他の現物確認は、必要になった時まで放置が、未だ精神的に良いと思うんだよね。

『第一章登場設定まとめ/後半部』間に合いませんでした。後日追加投稿の予定です。

まとめに時間がかかっているのが実状の為、今後何らか方法を考えるか、あるいは第二章以降は無しにするかもしれません。

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