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01-27 拡張空間の話し

また前回(土or日)投稿が出来ませんでした(><;

最低限でも週1(基本は週2)投稿を維持出来る様に頑張る予定です。

疑似空間コンポーネント収納の腕輪

 階級ランク:伝説級

 素材:真銀ティル・シルバー・グレイッシュカーバンクルの秘石。

 疑似空間能力を持つグレイッシュカーバンクルの能力を付した腕輪。収納量は使用者の魔力量に依る。


○静域のローブ

 階級ランク:伝説級

 素材:影静麒の皮・影静麒の毛

 影静麒の持つ認識阻害、環境変化適応、物理耐性、魔術耐性を持つ。


○四晶樹の杖

 階級ランク神器しんき

 素材:紅晶樹の枝、蒼晶樹の枝、黄晶樹の枝、碧晶樹の枝、空本意嵩羅アポイタカラ合金

 四種の晶樹を核軸とし、アポイタカラ合金で包んだ杖。高精神感応性と剛性を持つ。

 魔力及びその上位気力性を通す事で、対象接触インパクト時に魔性斬撃効果を与える。


「・・・ほんと、バッカじゃねえの?」

「え? ええとリク様、何か仰いましたか?

 良くは聞こえなかったのですが」


 僕が思わず口に出しちゃったのが、ニアに聞こえたらしい。

 まあ、何か言ったのは分かったけど、何を言ったのかまでは分からなかったみたいだから、良いんだけどさ。


 疑似空間収納の腕輪と、静域のローブはまあ、ニアに渡す前に確認したから分かってはいたんだ。

 腕輪は見た目、本当にシンプルな物だし、ローブも一寸した飾り気はあるけど、やっぱりシンプルな物。

 どっちも僕にとっては無くても困らない物だし、特にローブは巫女だったから、特定の人以外の前にはあんまり出た事が無いっていうニアだとしても、誰が見知ってるか分からないから、都合が良いと思ったんだよね。

 認識阻害って言っても、そこに居る事が分かり難くなるとかじゃ無くて、どっちかと言うと興味関心が持たれ難くなるって感じらしいし。


 僕が森に来て最初、ゴブリンの待ち伏せが分かった事もそうなんだけど、この世界の存在は何らかの形で魔力を放出してる。その放出魔力を感じる能力は、やっぱりこの世界に生まれると、元々持ってる能力らしい。

 その感覚、になるのかな、それを鍛えるとある程度離れていても、その存在を感じたり特定したりが出来る様になる。

 軍の諜報とか斥候とかだと特に、その能力面を鍛えたりしてるらしい。

 僕の場合は上位種になるから、そこら辺は鍛えるまでもなく高性能だったらしいけど。ほんと人外だよなあ、と思うよ。

 でまあ、その放出魔力を周囲の魔力波動や波長に合わせる様に変質させると言うか、要は魔素に還元されるのが早くなる機能を、このローブというか、素材になった影静麒が持つんだとか。

 ちなみにこの影静麒、魔物じゃ無くて、ドラゴンとかと同じで基礎上位種--基になる種が人よりも上位から始まる--な生物らしい。ドラゴンと違って伝説上の存在扱いらしいけども。


 この二つは良いんだよ。確かに伝説級アイテムなんて、正直言えば触りたくないし、関わりたくも無いんだけど、身を守る為だから良い物であれば良い物である程、使わないって選択肢は無いんだよねえ。

 でもさ、流石に四晶樹の杖はダメだろ。

 インベントリで拡張空間にある杖をチェックしてみたけど、杖系はこれだけだったからさあ、多分カイが示したのってコレだよね。

 でも・・・神器級だよ?

 てか神器って、使用者に制限あるんじゃなかったっけ。確か勇者召還じゃ無ければ、神器が与えられるから、その適正者を選ぶとか言ってたし。


『イエス。神器を扱うには、多少なりとも神力を扱える資質を要します』


 それじゃ、ニアはダメでしょ。

 あ、でも、巫女だったから、その辺りの資質はあるのかな?


『ノー。巫女が持つ神話受信能力は、神器を扱う資質と異なります。

 奥方がその資質を有するのは、マスターによる恩恵の結果です』


 神力を使ってるからって神話って・・・別のものを思い浮かべそうだから、遠話とかで良いんじゃないかなあ。後は念話とか。


遠話ディスタントークにて、世界の記憶に登録(メモリー)された様です』


 マジですか! ってこの世界では神託とかだったから、特にそれを指す言葉が無かったのか。

 ところで恩恵って?


『神族は、下位の存在に恩恵を与える事が出来ます。

 詳細には恩恵<祝福<加護<庇護<寵愛の順で、より強力な能力付与が成される事となります』


 加護ってのがあったから、何となくどういうものなのか、僕にも分かった。

 って、僕がニアに恩恵を?


『イエス。マスターは最大の恩恵である“寵愛”を与えています。それを踏まえ、対象を奥方であると推察しました』


○寵愛

 神--神、現神、神使--族が与える最大の恩恵。与えた神族の総神力、その一割の能力を対象に付与する。


 ・・・僕が原因だそうです。

 いや、確かにニアの存在って、僕にとっては救いではあるよ。こんな見ず知らずで、頼れる相手も誰一人居ない世界で、それが責任感だか、自分が考える役目だからか、理由はあるにしても、自分っていう存在を委ねてくれる相手、つまりは頼れる相手が居るだけでさ、精神的に全然違うからね。

 それにまあ、可愛いしね。

 ってまあ、それだけじゃ無いんだろうけども、どうやら僕は、ニアを表面上とかじゃ無く、受け入れていたみたいだ。その結果が、無意識下なんだろうけど、最大の恩恵になる寵愛を与えたんだろうって事らしい。

 らしいっていうのは、僕にはそんな事をした自覚が無いからなんだけど、カイ曰く、世界の記憶にはニアが、僕の寵愛を受けているとしっかり記録されてるらしいし、間違い無いんだろうなあ。

 でもさあ、これも結局は、世界神がやらかしてくれた結果だよね。

 僕をこんな存在にするならさあ、やっぱり事前説明くらいは無いと、本当に洒落にならないんだけど。


「なあニア、一寸この杖を使ってみてくれないかな?」


 何かさ、開き直ったよ。だって、どうしようも無さそうだし。

 だから僕は、四晶樹の杖を拡張空間から取り出したんだけど、疑似空間収納の腕輪と静域のローブの二つを取り出した時とは、結果が違った。

 腕輪とローブの時は、取り出しても何故かインベントリでは、未だ同じ物が拡張空間にある事になってたんだけど、四晶樹の杖は取り出すと、インベントリで確認出来なくなったんだ。いや、普通考えるとそれが正解なんだけど、そのおかげで僕は、ニアにローブを渡しても更に、自分の分も出せた訳だしな。


『拡張空間に収められていた物には、複製リプロダクション機能が付与されていますので、実際に取り出せる物は複製レプリカ品となります。ただし、神器級と特異品アーティファクトは理により、複製対象とは成り得ません。

 また、今後拡張空間に入れた物は、複製機能が付与されていない限り、複製される事はありません』


 ・・・ナニソレ? それってさ、今拡張空間に入ってるので、神器級とアーティファクト--複製が不可能な唯一物。通常の手段では破壊も損傷も行えず、一般的には特異魔道具と称される--以外は、幾らでも出せるって事?

 ヤダー、ナニソレ。

 ・・・世界神は何を考えてるんだよ、本当にさあ。

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