女神2
「貴方には異世界に行って貰います」
目の前の美女が自分に向けて言い放つ
「…異世界?」
「えぇ異世界です、ここは地球と他の異世界が繋がる間の空間、貴方は召喚された事により異世界へ向かって貰います」
凛とした態度で今起こっている事態を彼女は説明してくる。
「ちなみに拒否権は有りません、異世界の数も多く何処に行くか分からない為、現地に着き次第御自分で確認してください」
何とも投げやりな感じではあるが今自分に起こっている事が非科学的過ぎて、夢の中にいる様な感じさえする。
その為か気の抜けた返事と割とどうでもいい疑問が口から出た。
「はぁ、異世界ですか、所で御説明頂いている貴方は?」
「私はこの狭間の空間の管理をしている神」
「女神様ですか、これから私はどうすればいいのでしょう?」
少しだけ瞳が大きくなったがスグに戻り女神が口を開く。
「飲み込みが速いのですね、それでは貴方を異世界に送ります」
「理解したと言うよりかは諦めですかね?、現状の私は購う術を持たない、なら分かる様になる為にも行動を起こそうかと」
自分が返答していると先ほどの様に周りが輝き始める
「ふふ、なかなか面白い人ですね、私はココを通った人を定期的に確認します、貴方が無事ならまた逢う事もあるでしょう、では良い旅路を」
最後の言葉が聞こえると同時にわたしはどこかの洞窟の中にいた
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
「お疲れ様で~す、マスター買ってきた食材、棚に入れておきますよ~」
昔の事を思い出していたらそのまま眠っていたらしい。
「悪いね、今向うよ」
私はカウンターから出てドアを開け『OPEN』の看板を裏返しバックヤードへ向かった。