第22話(聖なる架け橋)
神様って居るんだろうか。
居るんだとしたら、コレって神様の気まぐれ?
『会いたい』って言ったら、会わせてくれるだなんて……。
「勇気……?」
「セナ……」
しばらく私もセナも、ぼうっと突っ立って相手を見ていた。
「 本 物 !? 」
声を揃えて そう言い合った後。再び お互いを見て、あははは……と笑いあった。
だが、笑うでは済まなかった。
「ちょっと待て。今、お前……」
と、セナが こっちに近づこうとした時。セナと私の間に見えない透明の『壁』が あった。
バンと ぶつかったセナは鼻を押さえながら、壁を叩いて怒る。
「おい、コレ、どうなってんだ!?」
「セナこそ、そこ、何処? キースの街に居るんじゃ……」
ドンドン! と見えない壁をいくら激しく叩いても無駄で、ついに諦めたセナ。
フー……と一息ついた後、落ち着いて話し始めた。
「ああ。お前が どっかに行った……って蛍が言うもんで、まさかと思ったけど。とりあえず帰ってくるかもしれないから、ココに しばらく居ましょうってマフィアが。キースの街の診療所の所に待機してる」
そうなの?
じゃあ……セナの姿はココに あるけど、実際セナは診療所に居るんだ?
「そっか……私達、姿だけで お互いに違う場所に居るんだね」
私の話を聞いてか聞かずか、セナは話し続けていた。
「こっちはケガ人が山ほど居るもんで、退屈しないぜ……おい、それより」
私は次に来る言葉を予想して、ドキリとした。
「何で勝手に どっか行っちまうんだよ! 俺だけじゃなく、皆 心配してたんだぞ!」
予想通りの言葉を聞いて、胸が ますますチクチクし始めた。
「ごめん、セナ」
「謝って済むかバカヤロー!」
バ、バカヤローって……そんなぁ。
……でも仕方ない事よね。誰だって怒るに決まっている。
「だいたいなあ! 無理しすぎなんだよ! 疲れたなら疲れたって言えよ! 言わなきゃわかんないだろ、そーいう事は!」
腕を組み 目を閉じ 眉を吊り上げ 怒りをあらわにするセナを前に、私は何も言い返す事ができない。
「……うん。そだね」
「バカみてーに“何でも ないよ”って言われたら、こっちも気のせいかって思うだろ!?」
「うん」
「シャンとしろ、シャンと!」
「うん……わかってる」
「わかってねえよ! お前は いつも」
「そんな事ないって」
「いーや、口だけだ! わかったフリして絶対わかってない。お前は一人で何でも かんでも抱え込みすぎるんだよ。何でも隠したがるから、こっちだって推測でアレコレ考えるしかない。皆も俺もお前を理解したいのに、それが できない。いつもそうだ。今回もそうだ。お前、いつまでコレを繰り返すつもりだ。いい加減にしろよ!」 ……
……それを言われ、私はクルリとセナに背を向けた。
ちょっと、ショックだったんだ。そんな風に人に言われた事が なかった。そして今、言われて初めて気がついたんだ。
私って、皆と壁を作っていたのかもしれない。他人に深入りしない……ううん、したくても何処か退けてしまう。それは、自分の所に他人が入って来るのが嫌だからかもしれない。……要するに、プライバシー? 他人の心に侵入しない代わりに自分の心にも他人をいれない……。
自分の身が大事だから。
誰にも知られたくないから……だ。
私は学校で いじめにあっていた事を、セナ達にも お兄ちゃんにさえ話していない。話す気なんて全く なかったんだ、最初から。そうやって、自分の身を守っていた。
知られたら、嫌われるかもしれない――そんな恐怖感からだった。
セナやマフィア、蛍でさえ、自分の事を色々と語ってくれたのに。私自身の事に ついて話した事は、ほとんど ない。あっても、楽しかった事とか思わず笑ってしまうような事とか、そういうのだけ。
私、怖かったんだ……話す事が。
「勇気!」
しばらくの沈黙の後、急に呼ばれて びっくりする私。
「早く帰って来いよ。皆 待ってる」
そうセナは優しく語りかける。
とても優しく……優しくて。思わず涙が こみ上げる。
セナに背を向けたまま、首を振る私。
「私が居なくたって青龍は封印できるよ。七神の力で きっと。そしたら私は必要ない。元々、無理だったんだよ。だって私、なーんも できない ただの人間だもん。セナみたいに力も ないし、マフィアみたいに強くない。カイトみたいに一つに集中できないし。自分がピンチの時は いつもセナ、お兄ちゃん助けてって、叫んでる。……コレが天神に選ばれた者? コレが救世主? ……お笑いよ。こんな邪魔者。どうせ私は こっちの世界でも元の世界でも邪魔扱い。セナだって呆れたでしょ? 世界の命運を、こんな奴にかけるのかー!? って」
空を手で仰ぐ。でも、相変わらずセナに背を向けたまま。
セナは黙ったまま何も言わなかった。
「だから お望み通り、居なくなるのよ。こっちだって清々するわ。救世主なんて肩書きから解放されてね。向こうの世界へ帰って、ゆっくり羽を伸ばすんだから」
と、腕を思い切り伸ばした。
セナは静かに口を開く。
「だから帰る……と。どうせココに居ても邪魔だから……と」
セナが悲しそうに言っても、私は振り向こうとは しなかった。
夜風が何処からか吹き抜ける。冷たさが心地 良かった。
今度の沈黙は長かった。破ってくれたのはセナの方だった。
「……じゃあ何で泣いているんだ……?」
……。
……言われて、私は この時初めてセナに振り向いた。私の両目からはボロボロと、涙が後から後から こぼれていた。
何か悔し……泣いてたのが、バレバレだったみたいだ。
ヒク、と しゃくり上げながら黙って俯いていた。眉間にシワを寄せて。
一回そうなってくると、なかなか止まりそうに ない。
「あのさぁ……」
と、頭を掻きながら。セナは天井の方を見ながら、言いにくそうに話し出した。
「確かに最初は意外だったさ。こんな小娘が、世界をどーにかしようだなんて。たぶんマフィア達だって そう思ってたと思う」
ハッキリ言ってくれる。セナは淡々と話しづらそうでも話してくれた。
「俺、正直いって嫌だった。七神の一人なんて肩書き。俺には人には ない力が あるこたあるけど、それで世界をどうにかするなんて全然 信じられなかったし。お前が現れた時、“嘘だろ!?”って……思ってた。ホント、勇気を恨んだ事も少しあったよ」
今度は下を見る。
「でもさ……俺、勇気に会えて変わってったと思う。なんつーかなぁ……毎日が楽しいというか……満たされてたような気がするんだ。不思議と、さ」
私は黙って聞いていた。
「勇気に俺、救われたと思う。色々と。だから、そのうち……こいつと、世界変えてみるのも面白いって思い始めたんだよ。なのに その矢先、居なくなっちまって。ガックリ……何だそれ、って感じ」
と少し笑ってみせた。
「勇気、自分は必要ないって。ずっとそう思い込んでたんだな。一人だって。邪魔だって。もし俺が今 言った事をもっと早く言っていたら、こんな状態にはならなかったんだろうな。一人で何でも抱え込むなって さっき言ったけど、人の事は言えないかもな。俺だって本音 隠してたわけだし」
そう言って自分の頭を叩く……私は泣きながら、少し呆れていた。
私は涙声を我慢して、頑張って話し返した。
「私……キツイ事 言っちゃったね。清々する、なんてさ」
そう言って顔を上げた時、セナの優しい顔がニヤっと笑った。
「今のが本音なんだろ? OK、OK。誰にも言わねえし、俺は怒らねーよ。それに だって本音を言う時は言葉遣いが汚くなるもんだ。俺だって“世界を変えてみるのも面白い”なんつーシャレにならん事を言っちまったもんね。コレ、内緒だぞ」
と、人差し指を立てた。
私はクス、と笑ってしまった。
「勇気の本音は わかったけど。でもやっぱり、勇気には こっちの世界に居てほしい。皆も俺も、そう思ってる。……ダメか……?」
セナは真剣な顔で私を正面から見た。私の胸の内がチクと、音を立てる。
力なく私は……。
……。
……微笑んだ。
「それは……すごく嬉しい言葉だよ。ありがと……でも、でもね!」
セナの顔を見上げた。
「私、一度 帰って、言わなきゃいけない人が居るの!」
途端、セナの片方の眉が上がる。私は少し慌てた。
「お兄ちゃん、学校の皆……私、決着をつけなくちゃ。さよならって言って……そうしたら、また こっちの世界に戻って来るから! 絶対よ!」
セナは まだ難しい顔を崩さない。
「本当か?」
私は大きく首をタテに振った。「うん!」
「絶対だな? すぐ帰ってくるんだな?」
「うん!!」
セナは やっと、安心しきった顔で少し笑った。
「わかった。絶対、帰って来てくれ。皆で待ってる、勇気」
見えない壁に手をついて再び優しく微笑みかけるもんだから、私はドキドキバクバクしていた。
で、そんなすごくいい雰囲気に なった時。私の背後に、すさまじく輝く光が出現した。
振り返ってみると、強い光の中心から薄っすら道のようなものが伸びてきて。眩しいので見えにくかったけれど、目を凝らして見たそれは……光の“穴”へと。次元を超えて、向こうへと続いているかに思える。そして まるで私を誘っているかような、橋のような……あ。
「“聖なる架け橋”だよ、お姉ちゃん」
すぐ真横の方から、声が聞こえた。子供が居た……。
「あなたは……」
その子供とは。
船の中で私に鈴を渡して去った、不思議少年。その子だった。
「ベル売りの」
「ベル売り?」
セナが首を傾げている。
「僕? 僕はチリン。ベル売りのチリンだよ。この鈴、どう? “通信鈴”っていうんだよ。役に立ったでしょ」
そう言って私が ずっと握り締めていた鈴を指さし、ニッと笑ったので私も つられて笑ってみた。
何だか笑ってしまった。ただ何となく。
「自分の“会いたい”と思った人と交信しあう事が できるんだ」
チリン少年は得意そうに へへ、と鼻の下をこすった。
「そうだったの!」
私は びっくりしてセナをふと、見た。会いたいと思った人……。
私の中で恥ずかしさのような こそばゆいような、奇妙な感覚が走る。私もセナも、何も言えない。
「さ。早くココを渡って行きなよ。せっかく“橋”がお姉ちゃんの通行を許可したんだ。この先は お姉ちゃんの居た世界。怖くないよ」
チリン少年が私の服の袖を引っ張って言った。何で知っているんだろうと、ちょっと目をパチパチしていたんだけれど。
「……そうね。行こうかな」
返事をした後……ツンとまた鼻の奥が刺激されていた。
セナに微笑みを向ける。涙が出るほどでもないけれど……でも。足を踏み出す度胸や勇気がいった。
元の世界に帰ったら――
セナや皆に会えなくなる――
でも いつか帰ってくる。必ず、帰ってくる。
セナとの約束を必ず果たしに――。
「バイバイ。セナ……」
サッと目を伏せ、私は思い切って光の中へと駆け出した。笑顔のまま――。
一回も、振り返らずに。
「早く帰って来いよ! お前は一人なんかじゃない! ましてや邪魔なんかじゃ絶対ないからな! 皆が待ってるから! だから、だから――」
セナの声は私にとって、段々と小さくなっていく。でも私の歩みは止まる事は ない。ただひたすらに、前だけを見て。私には走る事しか頭に ない。ないから、だから――。
転ばないように。決心が鈍らないように、真っ直ぐ……。
……好きだよ……セナ……。
私の中の誰かが、呟く。とても とても小さな声だった。
「頑張ってね……救世主のお姉ちゃん……」
と、チリン少年は帽子を被り直して、去って行った。
「帰って……来いよな……」
セナは診療所の部屋に居た。見えない壁にドンと、最後の一殴りをする。
すると徐々に橋も光も壁も消え、普通の状態に戻っていった。
たまたま部屋の前を通りがかり、話し声が したからと数センチ開けたドアの隙間から様子を覗いてみた人物が2名。蛍とメノウだった。
セナがガックリと正座し うなだれている様子だけを見て、コソコソと2人は話し合っていた。
「……セナ、重病ね」
“聖なる架け橋”は姿を消し、静けさの戻った元神殿。勇気が落としていった鈴を拾い上げる。
勇気達が去った後……夜に紛れ、ココに訪れた者。それは、オババだった。
「救世主は また……元の世界へと帰っていったか。これで何人目だろうねえ……元の世界へ帰った救世主は……」
拾い上げた鈴は、風に さらされオババの手の上でサラサラと砂のように崩れ散っていった。チリ……ンと最後の音を出し役目を終えた鈴は、やがて砂となって風化した。
「面白いのは、一回 元の世界へ帰った救世主は また必ずこっちの世界へ戻ってくる事だな。はてさて、今回も かのう……」
と、上着と下に着ているローブの裾が風で めくれそうなのを押さえ、立ち去り出した。
「救世主なんて……誰が言い出したんだろうな。四神封印の際……
死 ん で し ま う と い う の に 」
そう言い残し、空虚と化した神殿を後にした。
寒い風は、中を走り駆け回る。
夢を見た。
何処かの世界の、昔話らしかった。
『或る日 天地開闢の時 神は まず 闇を鎮めなさった』
神様が居る。美しく誇らしく、強く透き通りそうな神様の姿だった。
そんな神が地上に巣くう勝手 気ままな闇達を、神の その力を持って従えた。
『闇の精霊の王は 闇神となりて 闇を司る』
神は やがて、闇の長を任命し、その長に指揮をとらせる事にした。
その長とは闇神である。他の闇を従え、闇の神となった。
『或る日 闇神の腹の中 神が弐に 一攫みの火を放ちなさった』
次に神は、火を作った。そして闇神と共に生きさせようと試みたのだった。
『炎の精霊の王は 炎神となりて 炎を司る』
闇の中で生まれた火は、仲間の火を増やし、他の火を従え、火の神となった。
『或る日 弐神の間で 神の知らぬ間に 輝く光が生まれた』
神の知らないうちに、闇神と炎神は互いに愛し合ってしまった。
そして弐神の間に子が生まれた。
『光の精霊の王は 光神となりて 光を司る』
子は光として、仲間を増やし、光の神となった。
『或る日 怒り狂った 神の策略で 風を吹きなさった』
光という存在を知り、腹を立てた神は、参神もろとも吹き飛ばそうとした。
『風の精霊の王は 風神となりて 風を司る』
そうして生まれた風は、仲間を増やし、風神となって、闇・炎・光を吹き飛ばそうとした。
『或る日 力を使ひて 神に逆らひて 大地を造りなさった』
闇神は炎神を庇おうとした。神に逆らってでも、炎神を護ろうとし、
闇のその力で大地を造り、飛ばされそうな炎神を受け止めようとした。
『地の精霊の王は 地神となりて 地を司る』
そうして生まれた地は、仲間を増やし、地神となりて炎神を護った。
『或る日 力を失くした 神の涙が 水となりて流れた』
持てる力を全て使い、疲れ果てた神は、あまりの悲しさに一粒の涙をこぼした。
『水の精霊の王は 水神となりて 水を司る』
一粒の涙は分裂し、水が生まれた。仲間を増やし、水神として現れた。
『或る日 見かねた姿に 神の為にとて 木を育てなさった』
力を使い果たし泣きに泣く神に、闇と炎は嘆き、仲直りの為に木を作り出し、
神に捧げた。神は許し、木を育てた。
『木の精霊の王は 木神となりて 木を司る』
こうして育てられた木は、仲間を増やし、木の神となった。
……
神が闇を鎮め、炎を作り、光のせいで、風を吹き、地があったから、水を流し、木をもらう話。
聞いた事が ない神話。
悲しい物語。
だけど温かいストーリー。
何処か懐かしくて、切ない話。
そうだ、七神創話だ。
七神創話の…………
……
……それって、何だっけ……?
あれ……?
……?
目を開けた。
見慣れた……懐かしい天井。
時折 吹く風が涼しい。
(あ……れ? ココは……?)
ゆっくりと起き上がり、辺りを見渡した。
ボーっとして、まだ何だか意識がハッキリしない。すると ちょうど、ガチャリとドアを開けて人が入って来た。
「ゆ……勇気!」
そう言うと彼は、持っていた鍵を落とした。
「気づいたのか! 気づいたんだな!? お兄ちゃんだぞ、わかるか!?」
急いで私の そばへ走り寄り、まだボーっとしている私の肩を掴んだ。軽く揺さぶられ、私は段々と……意識を取り戻していった。
「お兄ちゃん? ……私……?」
言うと、真っ赤になって全身で喜んで、しわくちゃの顔で泣きながら私の髪をグチャグチャと掻き混ぜる。
「お前が行方不明になって、警察や近所の人と一緒に捜しまわって……本当に この一ヶ月間、死ぬ思いだったんだぞ!」
「一ヶ月……?」
「ああ! で、一週間前、港遺跡で お前が倒れていたのを、そこの調査員の人が見つけて下さったんだ! パジャマ姿でボロボロで、一体この一ヶ月、何が あったんだ!?」
「遺跡……」
私の中でグルグルと、記憶を呼び起こそうと何かが渦巻く。
私は今、自分の部屋の自分のベッドの上に居る。ココは私の部屋だ。それは そう。
寝ている前は……ええと、待って……思い出すから……。
だが しかし、抜け落ちたように思い出す事が出来ない。何故……?
えっと確か……家を飛び出したんだよね? そう、遺跡に行ったんだわ。
それから……?
「無理するな。今、水でも持って来るよ。ゆっくり思い出せばいいからな」
そう言って涙を拭きながら、部屋を出て行った お兄ちゃん。私は一生懸命、思い出そうとした。
でも いくら考えても、思い出せなかった。
「何……だっけ? 何か、長い夢を見てた気がする……」
フワッ……。
ふいに、風の入って来る窓の外を見た。
飾られた風鈴が静かに鳴る。青い空に白い雲が浮かんでいる。
(私……どんな夢を見ていたんだろう……まあいいや。そのうち思い出すわよね!)
そうやって元気を出して、思いきり伸びをした。
そうだ、明日から学校に行かなくちゃ……そう思いながら。
《第23話へ続く》
【あとがき】
何気に無茶な事を書いていた過去の私なんですが。
勇気は始め一人で船を漕いで行く予定でした。よく考えてみたら、13歳の女の子が病み上がりで、しかも本人が体力無いって言ってんのに。それは無理だろ沈む、と。
そんなわけで船員が登場し大活躍。こうやってキャラクターは生まれるわけで。今後の登場予定は無いけど(はは……)。適当に名前をつけておいて下さい。
※ブログ第22話(挿絵入り)
http://ayumanjyuu.blog116.fc2.com/blog-entry-64.html
ありがとうございました。