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4話「報酬は高めに」

やっと4話目です…

「お前のダチ?」

「ああ俺のダチ。正確に言えばそいつの親父さんもだ。そいつの親父さんは、俺たちハイパーバスターズに全面協力している「栄田財団」の会長だ。」


マジかよ…

栄田財団。世界最大の財団で、対怪物(ゼロレイ)の技術力では大国ですら足元にも及ばないとされている超強力な組織だ。

世間がゲートを「世界を守る盾」と呼ぶなら、栄田財団は「世界を救う矛」とでも呼ぶべきだろう。


「ちょっと待て!って事は、俺は栄田財団の御曹司とその会長を護衛をするのか?」


すると零人は、また寄りかかるようにソファに座った


「うん、そうだよ。もうダチには「軍隊帰りの親戚が協力してくれる」って言っちゃったし、多分会長にも知られてる」

「いやいやいや零人、流石にそれは俺には荷が重すぎる。第一、いくらダチの親戚だからってこんな知らん奴を信用するか?」

「大丈夫だよ。だってあいつに前1年後に隕石落ちて来るぜって嘘言ったらまだ信用してんだぜ?」


わー、心がピュアですねー御曹司さん。

ってそんな事どうでも良いわ。


「あのな零人、こうやって俺と話してる時点でお前は直ぐにでも捕まりかねないのに、増してやゲート最大のスポンサーのトップを討伐屋に守って欲しいなんて頼み事がバレたら捕まるどころじゃ済まないぞ」


そもそもなぜゲートは討伐屋(アウトサイダー)を禁止にしているのかと言うと、表面上では違法な仕事、隊員の給料が上がらない等様々な理由だが、零人から聞いた話によると本当の理由は「ゲートに入らないから」らしい。

正直、その程度の理由で禁止にするのは納得いかないと思ってる。依頼が無い時は自由に過ごせば良いし、依頼が来たならそれに応じて全力で討伐する。いつからこの国は好きな様に働けなくなったんだよ。

また零人が真剣な表情に戻る。


「そんなのは分かってんのさ。けどな兄貴、俺は自分の命以上に、そのダチとその家族を守りてぇんだよ」


零人のこの目は真剣な眼差しで俺を見つめる。

どーすっかなぁ、こんな真剣な表情で言われると気ぃ狂うな…


「はぁ…分かった、とりあえず依頼は受ける。何で俺が守る必要があるか聞かせてくれ」

「流石兄貴!頼りになるぜ!」

「良いから話せ、ぶっ飛ばすぞ」

「へいへい、まずはこれだ」


すると零人が、ポケットの中から招待状の様な黒い封筒を取り出した。


「読んでみてくれ」


そう言われ、赤い蝋で留められた黒い封筒を開けて中身を取り出す。


「えー栄田財団へ、俺は過去、怪物被害で貴様らによって殺された一族の人間だ。お前にはあの時俺の家族が受けた苦しみと同じ苦しみを味あわせてやる。来週のパーティーでお前を殺す。当然、お前の家族も全員同じだ。覚悟しておくんだな…コイツ何モンだ?」


「しかもこの手紙が届く以前にも、家の庭に爆竹を投げ込まれたり、騒音がしたり、挙句の果てに犬の生首を庭に投げ込まれる始末だ。家の周りにある防犯カメラでも確認出来なかったらしく、恐らく能力を使った犯行だと思われてる。しかもこの封筒が届いたのが4日前だから…」


「今日含めて、あと3日しかねぇのか…でもこれが悪質な嫌がらせって可能性は?」

「そう、だから会長夫婦とダチも最終的な判断が難しいから息子のダチである俺に対して個人での依頼をしてきたんだ」


「じゃあ、お前も一緒にボディーガードすんのか?」

「残念、その日の11時半に丁度隊長と俺に依頼が来てるんだ。恐らく1時間程は掛かるだろうな」


マジかコイツ、タイミング悪ぃな。


「じゃあその間俺一人で護衛か?」

「いいや、俺の部隊の隊員に相談したら何人か協力してくれるって話だ。勿論、そいつ等にも兄貴の偽情報は伝えてる」

「分かった。けどなんか足りねぇよなぁ零人?」

「何が?…あっ、まさか、報酬とか言うなよ…?」


俺はこれでも討伐屋だからな、報酬はしっかりと頂くぜ。


「それなりの報酬はあるよなぁ、零人?」

「…。あんまり、高いのはやめてくれよ?」

「勿論!一貫一万円の寿司屋で決定ッ!」

「クソ兄貴ーーッ!」


こうして俺は高級寿司、いや弟の為に栄田財団の会長とその御曹司を護衛することになった。

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