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1話「ガライと玲奈」

前のアカウントはなぜかログインできなくなって使えなくなりました。

次からはこちらで投稿しますので、また温かい目で見守ってください…

「えーっと、ここらへんかな?」


昼間の4月上旬、咲良玲奈(さくられいな)は地図と住所を頼りに、東京にある住宅街を歩きながら討伐の依頼を受け持ってくれる討伐屋(アウトサイダー)の家を探していた。


この時期になると日本は怪物(ゼロレイ)という地球外生命体の数が増え、更には海外に隊員を研修に出したりなど、ハイパーバスターズはこの期間とても忙しくなる。


そんな中で討伐屋が活躍し、4~5月の間は全国の合計で約4万件以上の討伐依頼を受け持ちし、依頼の全てをこなしてくれている。


その為、国民からの印象と評判は上々であるがハイパーバスターズからしたら仕事を奪われ昇格任務や給料が少なくなったりなど良い迷惑になっているので、討伐屋を全国で禁止、取り締まる法律がなされている。


しかし中には曲者もおり、態度は最悪で品性もなければ依頼の内容とは全く見合わない高額な報酬を要求してきたり、偽の討伐屋を経営し報酬だけ貰いそのままトンズラするちょっと一般人とは違う頭の構造をしている輩がいる。


そんな者もいるので玲奈は少なからず依頼をするのが不安だった。


「あっ、この家かな?」


そう言いながら玲奈は住所通りの一軒家の前に来る。見た目は本当にどこにでもありそうな家で、これといった大きな特徴を持つ訳ではなかった。


しかし、何やら家の中から男性の叫び声のようなものがした。うまく聞き取れなかったが恐らく怒っている様な声色だった。

心に不安を抱きつつも、玲奈は勇気を持って家のインターホンを押す。

ピンポーンと音が鳴り、数秒ほど経ったあとでインターホンから男性の声がした。


「はーい…」


やる気のなさそうなこの声が、すぐに先程叫んでいた男性のものだと分かった。


「すみません、依頼をしに来た咲良玲奈です」


すると、男性の声色が一気に変わり、


「あっ!ヤッベ、忘れてた!すみませんちょっと待ってて下さい!」


と、一気に慌てた様子になった。

しばらくして、黒い扉が開いた。


「お待たせしました、上がってください」


そう言いながら、玲奈は家の中に上がった。

リビングに案内されながら、玲奈はその男性の容姿を確認した。


見た目は20代程だが、20歳の玲奈よりは少し年上に見える。服装は赤いパーカーの上から黒いジャケットを着こんで、黒いカーゴパンツを穿いている。髪型は長めのショート位で色は黒。しかし目の色は宝石のように赤い。


そんなことを玲奈が考えていると、


「どうぞこちらに」


と、男性にソファに座るよう促された。

玲奈がソファに腰を下ろすと目の前のテーブルに紅茶とショートケーキを用意された。

討伐屋アウトサイダーの男性も、テーブル越しに座り、自己紹介を始めた。


「では、初めまして。討伐屋をやっております、古賀来人(ふるがらいと)と言います。依頼された方々からは親しみの意味で、古賀の()と、来人の(らい)で、『ガライ』と呼ばれています」


「よろしくお願いします、えっと…ガライ、さん?」


緊張している玲奈は名前の呼び方に戸惑っていたが、ガライが落ち着いた声で、


「呼びにくいのであれば、来人とでも読んで下さい」


そう言われ、玲奈は緊張が解け、普通に話すことができた。


「分かりました。それでは来人さん、よろしくお願いします」


玲奈がそう言うと、早速ガライが今回の依頼について質問してきた。


「それじゃあ玲奈さん、今回はどの様な軒でご依頼を?」

「はい、実は最近、私の祖父が宮司をやっている「天玲(てんれい)神社」でのことなんですけど、」


玲奈がそう言いかけたら、ガライが質問をした。


「ごめんなさい、天玲神社って世界遺産にもなっているあの?」


「はい。実は私の母もそこの巫女をやっていたんですけど、私を産んでからは止めてしまい、今年になってから私が巫女をやっているんです。それがどうかしましたか?」


玲奈が不思議そうに答えると、ガライは驚いた様に話す。


「本当ですか!?日本三大神社の中で最も歴史が長く、東京の練馬区に位置し、参拝したらほぼ確実に願いが叶うと言われているあの天玲神社!一家総出で凄いですね!」


すると、玲奈が顔を少し顔をうつむかせて話しだす。


「すみません…父は私が幼い頃に離婚していて、祖母は一昨年に病気で亡くなりました」


それを聞いたガライは、はっとした表情になった。


「あっ、え、ごめんなさい!事情も知らずに勝手に話し出して!」


「いえいえ!こちらこそすいませんでした!お気になさらないで気軽に話してください」


「ありがとうございます…では今回はどの様なご依頼を?」


「実は、一昨年からその神社の周りで怪我をする方がたくさんいるんです」


ガライは頷きながら質問をする。


「なるほど、でもそれだけでなぜこちらにご依頼を?」


「それが、去年から怪物ゼロレイの目撃情報が出てるんです…」


ガライは、姿勢を変え、前かがみの状態でつぶやいた


「なるほど…」

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