7.3歳にやれることは少ない
ただいま、ものすっごく、前世の記憶を封印してしまいたいミオリアです。
退屈で死にかけてます。
誰でもいいから誰か助けて。
改めて思う。
前世の世界は娯楽に溢れていた。
ゲーム、アニメ、漫画。
今、それがものすっごく恋しい。
コンコンっとドアを叩く音がする。
「ミア、入るね」
と言ってお兄様が入ってくる。
そう、カーライル兄様だ。
…この人、皇太子だよね?えっ、違うっけ?いや、皇太子だね。
というか、ドアを叩く意味がないと思う。
こっちが返事する前に入るなよ。
「ミア、どうしたの?」
と言いながら当たり前のように私を抱き上げる。
皇太子なのでしゃがんむのがダメなのはわかっているがいつも抱き上げるのやめてほしい。
「なんでもないよ!」
と笑顔で返す。
「今日は何をしようか」
と聞いてくる。
なんで決めてないんだよ。
「うーん、この前言ってたお話の続きが聞きたい!」
と言うと
「いいよ、初代皇后は……」
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3時間後。
「では、殿下、おやすみなさいませ」
と言い侍女が部屋から出ていく。
『やっぱ早くない??』
『えっ?』
『いや、お兄様が来たのが5時くらいでさ、1時間くらいお兄様に付き合ってその後みんなでご飯食べて、お風呂入ったり、なんやかんやあってただいまの時刻8時』
『そう、ですけど、それがどうかしたんですか?』
『いや、だって8時だよ?今、8時』
『えっと、はい』
『寝んの早くない?』
『?そうですか?』
『早いよ』
『3歳なら普通だと思いますよ?』
『あっ』
『なんでそこを忘れているんですか』
『だってさぁお兄様が話してくれてく話さぁ、完全に裏話的なやつじゃん?』
そう、兄が話していたのは民衆ウケのいいように改竄された物語ではなく完全に王族だけに伝わっているのであろう話をしていた。
『まあ、確かに若干大袈裟にされている部分もありますが概ね真実でしたね』
『だろうね?!』
『でも黒竜を封印したことにされてましたけど実際は寝てるだけですけどね』
『寝てるだけ?あとちょっとで500年近く経つけど????』
『黒竜はすでに神竜化していますから、ほぼ寿命はないに等しいですから』
『“神竜化”』
『はい』
『この世界、設定盛りすぎじゃない?』
『設定盛りすぎ、、、、』
『そっ、魔力だとか神聖力だとか、なんかファンタジー要素をとりあえずぶっ込んだ感が否めない』
『私にそんなこと言われても』
『いや、あんたがつくったんだろうが』
『まあ、そうですけど、別に根源が違うだけで魔力も神聖力も同じですよ?魔力は空にある魔素と人間が呼んでいるものが人間の器に入り込んで使われていて、神聖力は体力だとか生命力だとかを動かすことですし』
『ほへぇ』
『すごく興味ないっ!』
『うーん、なんとなくわかったし、魔力はそこら辺にある力を使ってて、神聖力は体から生み出されるって言いたいんでしょ?』
『まあ、その認識で合ってると思います』
『てかさ、暇』
『寝たらいいじゃないですか』
『昼寝したから眠くないんだよ』
『えぇ?』
『なんかお話聞かせてー』
『何を聞きたいんですか?』
『ぅ〜ん?なんでもいいんだけどなあ』
『…そういえば、その城、隠し部屋がありますよ』
『まじっ?!どこにあるの?』
『…説明が難しいですね』
『明日いこーね』
『好きにしてください』
『ぅん〜』
『寝ていいですよ』
『まだぁねむくぅなぁい、ふぁ〜』
『明らかに眠くなってますけど』
『んー、おやすみぃ』
『おやすみなさい』
お兄様、兄、カーライル兄様、カーライルお兄様。
呼び方がたびたび変わったます。
私(作者)もたびたび人の呼び方が変わるのでもう違ってもいいかなって思ってます。
なるべく声に出して呼ぶときはカーライルお兄様、考えている時は兄、イリアとの会話?ではお兄様。
他の兄弟が出てきていないので出したい。




