6.パティーと(多分)メインキャラ?
設定を一部いじりました。
変更点
末皇子の見目
金髪黒目→黒髪青目
第二皇子の見目
黒髪青目→金髪黒目
あと、イリアを友達口調?にさせようかと思ってたんですけど、なんか書きにくいんで元の口調で行きます。
時々崩れるかもだけど…
えっと、あらすじのところに書いたと思いますがここから一気にミアの性格の悪いところが出ます
帰りたい、帰りたい。
今、私の頭はそんな考えで埋め尽くされていた。
神殿から帰り、いつも通り家族で食事して遊んでを繰り返しの日々を送っていた。
…1ヶ月ほど。
自堕落に、普段通りの生活をしていた。
今までと違うことといえば普段見なかった下働きの人や掃除メイドなどの人に合うようになったことぐらいだ。
ありがたいことに、イリアと同じ銀髪のおかげで特に悪口を言われることもなく(お父様やお兄様たちのおかげかもしれないが)平和に過ごしていた。
そして今日、私にお披露目パティーが開催されたわけだ。
今日の私の格好は銀の髪に合わせられた、最高級であろうシルクをふんだんに使われているドレス。
青の瞳に合わせられていて中央に大粒のブルーダイアモンド、そして周りにはレッドダイアモンドが散らされているティアラ。
そして、シルクのドレスにもいく粒ものサファイアとルビーそしてアメジストが縫い付けられている。
父は私を抱き抱えたまま入場し、抱きかかえたまま父が開催を宣言した。
抱き抱えられているのも驚かれている原因の一つみたいだったが、それ以上にやはり、銀髪、そして、青眼と赤眼が貴族たち興味をひいているようだった。
せっかくお父様がおろしてくれたのにまたもや私はカーライルお兄様に抱きかかえられ、皇族専用エリアの2階から降りる。
お兄様と一緒であることも相まってか、たくさんの視線が注がれる。
物珍しさ、好奇心、畏怖、尊敬、崇拝、そして、嫌悪、恐怖、不安、嫉妬。
不安や恐怖の多くは銀髪によるものではなく、赤眼に向けられているのだろう。
赤眼は大魔法師の資格を持つというメリットがある一方で、魔力量の多さゆえに暴走の危険が高く、暴走した場合に被害がデカくなりやすい。
ある国は赤眼の暴走により一夜にして姿を消した、と言われるほど危険を伴う力なのだ。
嫌悪、これは私に注がれているというより皇族自体に注がれているのだろう。
どんなに善人だったとしても、全ての人から好かれることは不可能だ。
どんなに国民にいい皇帝だったとしても逆恨みする人間はいる。
どんなに急いで対処したとしても間に合わないことだってある。
誰かの大切な人だったとしても罪を犯したら償わなければいけない。
魔物と戦うときに犠牲をゼロにすることがどれほど難しいか。
どんなに気をつけても被害は無くならないし、どんなに犠牲が出ても皇族は生きなければならない。
いつの日か国の危機に命を使うために。
どんなに人が死んでも戦争は終わらない。
終わるのはトップがいなくなったとき。
命の価値が皆平等だというのは、綺麗事。
どんなに兵士が死んでも、どんなに国民が、人が死んでも、戦争は終わりを知らない。
必要な犠牲は存在する。
いかにそれを少なくするのかが王のすることだ。
嫉妬は、うん、完全にお兄様のせいな気がする。
絶対そうだ。
…お姉様方、その視線は私に向けられても困ります。
一息つき、会場を見渡すと目につくのは、赤髪、黒髪、金髪、緑髪、青髪。
色とりどりの髪色で目がチカチカする。
そしてここが異世界であることを実感する。
唯一の皇女であり、この1ヶ月で恐ろしいほどの勢いで広まったであろう私の見目についての情報。
それ故、他国からもたくさんの人が来ている。
帝国は膨大な土地を所有している。
帝都はほぼど真ん中にある。
……お分かりいただけただろうか。
もう一度言おう、帝国はとっても広い、帝都はど真ん中にある、そして、帝国に隣接する中で、帝都から最も遠くて15日、帝都から最も近くても10日。
違和感に気づいただろうか。
そう、私が銀髪だと知るには難しい国がいくつもある。
わざわざ、噂話という不確定な話を手紙に書く稀有な人がいない限り。
補足しよう、この帝国の誇るべき技術は初代達によって作られた。
魔道列車、そして冒険者ギルド商業者ギルドにある転移陣、そしておそらく現代日本の運送技術を魔法によって最適化した手紙などの運送技術。
イリアが話しかけてくる。
『ほんと、初代さまさま、です、ね』
『うん、ほんとにねぇ〜、どこの国にも属すことのない〈ギルド〉、まあ、日本人だったら作りたくなるよね。それに戦争とかに使わせないために〈ギルド〉に転移陣をおいたのは正解だよね』
『魔石の消費量が多く、燃費が悪いとはいえ、最悪戦争利用されかねませんから』
『そうだね、もともとスタンピードが起きた時にすぐに高ランク冒険者を現場に送るためのものだからね、金払っても使えないし、その代わりに手紙用の無機物のみの魔法陣もあるしね、そこまでお金かからずに使えるし』
※金を払えば使える例外もあります
『まあ、平民からしたら少し高いと思いますけど』
『まあ、そのためにギルドがあるんだからさ』
イリアと喋っていると、声をかけられる。
「漆黒を宿す皇太子殿下ならびに、白銀を宿す皇女殿下に、ご挨拶申し上げます。創造神イリア様の祝福があらんことを。」
と母と同じ色を宿している美少女が声をかけてくる。
「女神セレーネの祝福と加護が、其方にあらんことを」
とお兄様が返す。
『めちゃ美少女、リアル姫』
『???』
『神ビジュ』
『えっと』
『マジ天使』
『はぁ』
『神ビジュだぁ』
『えぇぇぇ』
『…ほしぃ〜なぁ』
『え?』
『あの子欲しい』
『ほし?えっと、欲しい??』
私は兄様の裾を少し引っ張りながら小声で
「にいさまにいさま、おろして」
というとカーライル兄様はすぐにおろしてくれた。
そして天使ちゃん(仮)のドレスをちょんちょんと引っ張り
「てんしさま!てんしさま!」
と呼ぶ。
「わたくしのことでございましょうか皇女殿下」
と聞いてくる。
「うんそうだよ!」
と無邪気な子供のように喋る。
…地味に辛い。
『が、がんばれー』
「申し訳ありませんが私は天使ではありませんわ」
と私ににっこりと笑って返す天使(仮)。
…笑みが黒いよ。
「てんしだもん!てんしさまのおなまえは?」
と私が聞くと天使(仮)は綺麗なカーテシーをして
「セレーナ家のセレナールネです。ヴェルネイルの宝、ミオリア・ヴェルネイル皇女殿下にご挨拶申し上げます。」
と返されたので私は彼女の完璧なカーテシーを転写し
「天使様はお母様と同じ家の人なのね!」
と天真爛漫風に返すと
「ミア」
とカーライル兄様が私を咎めるように呼ぶ。
おっと、やりすぎたかな。
「えっと、えっと、あいさつありがとうセレナールネ、今日は私の誕生パーティーに来てくれてありがとう!」
と私がいうとカーライル兄様はよくできましたというように私の頭を撫でた。
「…まあ、カーライル様は皇女殿下と仲がよろしいですね」
と天使、いやセレナールネ、長いな、セレナが言う。
「ああ、可愛い妹だ」
とお兄様が返す。
呼び捨て、まあ様付ではあるが名前で呼んでいるところを見ると前々から親交があるんだとわかる。
せっかくだから姉になるならこれがいいな。
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パーティーの後。
「では、皇女殿下お休みなさいませ」
とメイド言う。
…侍女かメイドかどっちかわからないのだが。
「うん、おやすみぃ」
と返す。
『ふああああああ疲れたぁあああ』
『お疲れ様です』
『めっちゃ疲れたぁ』
『少し、気になっていたいたことがあるんですが、なんで天使様なんですか?セレーネと同じ色なんだから女神様っていうかと思ってました』
『うーん、まっ、そりゃそうなんだけど』
『歯切れが悪いですね』
『…引かない?』
『そんな引くような話じゃないと思いますが』
『だってさ、女神だと私と同列になっちゃうじゃん?』
『え?』
『この容姿的に私ってイリアを想起させるじゃん?』
『まあ、はい』
『だから、私が女神様、彼女は天使。神の使い』
『えぇぇ』
『引かないって言ったのイリアでしょ?』
『流石にそこまで考えられていたとは思わないじゃないですか』
『ありがと!』
『全く褒めていないんですが…』
転移陣
→初代皇帝&初代皇后によって作られたいわゆる魔法陣の一種。帝国では魔法陣は初代達が残した神聖なものとされている。魔道具ではなく魔法陣にしたのは完全に初代皇帝の趣味。(初代皇帝曰く、厨二心がくすぐられるらしい)
冒険者ギルドや商人ギルドなどなどに所属することで安く手紙やちょっとしたものを送ることができます。
ものを送ったりする場合は危険物ではないかの確認をされます。
セレネとセレーネ、セレナ。
めっちゃややこしくてごめんなさい。
美の女神、セレーネ。
ミアの母親、セレネア・ヴェルネイル。(呼称、セレネ)
セレーネ公爵令嬢、セレナールネ・セレーネ。(呼称、セレナ)




