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天才少女は転生したが、特に発展させることがない  作者: Morisa1380


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プロローグ

新しいやつ!!!!!


「にゃ〜」

と鳴きながら、黒猫が窓からスルッと、部屋に入ってくる。


「ん〜?」

と、鳴き声に反応こそするものの、ベッドに寝転んだまま、視線を一切向けずに、本を凝視しながら反応する少女。


「にゃーにゃ!」

と鳴くと、少女は、少しを間をおき、めんどくさそうな視線を黒猫に向ける。


「なあに?緊急じゃないなら後にして」

聞く気のなさそうな、気だるそうな表情のまま、黒猫に問いかける少女。


「にゃーにゃーにゃ!」


「どこでぇ?」

と、めんどくさそうに反応する少女。


「にゃーにゃ!」


「えぇぇぇ〜、遠いぃ〜、うちが行かなきゃいかんの?」

と、嫌そうな顔で反応する少女。


「ミャー!」

と、黒猫は急かすように鳴く。


「おとーさまに言っておけばいいよね」

と、言いながら、少女がベッドの脇にある呼び鈴を鳴らそうとすると


「フシャー!」

と、思いっきり少女に威嚇をする黒猫。


「わっ、びっくりした〜、なにさぁ〜」


「ミャーミャ!」


「あっ!考えてなかった」


「にゃー」

と、呆れるように鳴く。


「はぁ〜、わかったよぉ、うちが行けばいいんでしょ?」

と、少女はとっっっっても嫌そうな顔で言う。


「にゃー」

と、勝ち誇ったような、胸を張っているように見える黒猫。


そして、少女は、()()()()()、ローブを被る。


すると、さっきまでの姿と違い、可愛らしい少女ではなく、綺麗な、黙っていれば冷たい印象の美女に早変わりする。


黒猫の入ってきた窓を全開にし、窓枠に足をかける美女、折角バルコニーがあるのに。


「にゃー」

と、黒猫が鳴くと、美女は後ろを振り返り、


「あっ、そうだった、忘れてた」

と、言う、するとさっきまで寝転んでいた位置に、少女の姿をそのまま写したような人形のようなものを現れる。


「じゃっ!行こっか!」

と、美女が言うと、黒猫が美女の肩に乗る。


そして、部屋の方を見ながら窓枠に立ち、背中から、両手を広げながら、窓から()()()


「やるかぁ〜」「にゃぁ」

とても気が抜けるセリフを、言いながら。

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