交差する熱源
汗ばんだ素肌を重ね、互いの体温を感じ合う。
優しくも、時に激しく、そして淫らに。
欲と欲に支配された、ここは至福の空間。二人だけの世界。
脳内を駆け巡るアドレナリンを媚薬に変えて、お互いを求め続ける。
声にならない声で、共鳴しながら。
熱く滾る情熱を、滑らかな温もりが柔らかく包む。
ゆっくり、ゆっくりと昂る想いとは裏腹に、押し寄せる快感の波に、いつまでも溺れていたい。
充満する淫靡な香りに、感覚は麻痺したまま。
夜も更ける程に、二人の火は燃え盛り、鮮やかな火花を散らしていく。
交差する熱源を確かめるかのように、二人は磁石のように引き寄せ合う。
刺激的熱帯夜に、恍惚な空気は鼓動を加速させる。
美しい悲鳴にも似た喘ぎを道連れに。