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いさましいちびのだいとうりょう

ええとですね。


てれこ…テレーズ王女の実母であるアントワネット妃殿下には、旦那様公認の愛人がおりました。


ハンス・アクスル・フォン・フェルセンまたはフェルゼンという名前だけで、あーあの人かと言われるくらい、日本のミナサマには有名人だそうですけどね。


で、このフェルセン伯爵、北欧の自由恋愛王国の貴族ですが、もろもろあってフランス王国に武官として派遣されとりました。


そして、当時のフランス王国の内政事情もあって、いざという時の助け舟を出してもらえる支援相手のひとつとして、自由恋愛王国を重視していたそうです。


つまり、フェルセン伯爵とアントワネット妃…てれこのママンとの仲は、政治的な意味合いもあってほぼ公認に近いまでに黙認されとったらしいのです。


これ、その辺の経緯を知っておる当時のアントワネット王妃付けの護衛武官だったオスカーからも証言を聞いてますし、肝心の逢引きの場所であった愛の神殿とか愛の洞窟とかいう施設も、ベルサイユ宮殿をパリ市内に移築した際に設けられた宮殿前の庭園の一角に、きっちりと移築再現されておりますねん…。


そして、他ならぬてれこも、その逢引きの場を覗き見てしまったこともあるようなんですわ…。


ただ、フランス革命が失敗に終わった痴女皇国世界です。


そしてフランスへの軍事介入の機会を喪失した責任を本国で追求されたフェルセン伯爵の立場は危ういものになってしまいました。


しかし、急逝してしまったフランス王・ルイ16世陛下の後を追うようにアントワネット妃も心臓の病に倒れ、その遺骸はサン・ドニ聖母教会に葬られたのです…ということになっております。


いえ、実際にはルイ16世陛下の存命中に私も散々お会いしとりましたけど、陛下の急逝は言うなればフランス王国を再生する作戦の一環であり、王陛下の玉体は一種の仮死状態になって特別なひつぎに納められとるのを知っとるんですけどね。


で、自由恋愛王の弾圧を恐れたフェルセン伯爵とその妹君は入水自殺を図り、その遺骸も遺書ともどもバルト海の対岸で見つかったことにされております。


されとりますが。


「うちのママンともどもピンシャンしとるわ…おまけに、エマ・ライオン嬢がウィリアムズ夫人やった時代のネルソン提督との乱れたお突き合いも真っ青のやな…」


てれこ、それ以上ゆうな。


実は、私どものお話の大人版をご存知の方ならばアントワネット妃のその後をご存知かも知れませんが、端的に申し上げます。


3人は聖母教会職員として、北米は金田の地に逃れておるのです。


そして、アントワネット妃。


その、ちびのコルシカ人を尻に敷き、金田の王とすべく暗躍しておったようでしてねぇ。


いえ、わしは細かいことは申しませんよ、てれこと違って。


しかし、ルクレツィア公爵…南欧行政局イタリア支部長のルクレツィア・ボルジア夫人も真っ青な下半身ふりーだむな生き方もいかがなものか。


わしはそう、思うのです…。


(あのー、フラメンシア殿下…言うに事欠いて何を申されておられるのですか…そもそも、なにゆえにイタリア支部が南欧行政局の所轄に…)


(ボルジア公…いえ、ルクレツィア支部長。ではお伺いしますが、スイスの欧州地区本部直轄扱いと、どっちがよろしいですか…)


で、バレンティーノ・フェラーラ公爵ルクレツィア・ボルジア大公殿下…いえいえマダム・ルクレツィアの猛然憮然とした文句を柳に風と受け流す私ですが、この御仁はベラ子陛下の実の母親です。


そして、イタリアあるあると申しますか、地縁血縁で道理を引っ込め無理を通そうとなさいます。


(マリアヴェッラ…我がイタリアをよりによってフランスの配下にするとは。兄や父とフランス王国との執着の経緯、知っておりましょうに…)


が。


ベラ子陛下も、いつもの事なのでこれまた、お母様への対応も慣れたもの。


(お言葉ですがルクレツィアかーさま。これはデステおばさま…イザベラ・デステ前支部長の決定事項ですよ。それに、南欧行政局管轄ですからイザベルさんの所轄ですし、フランス支部とは同格の扱いです)


(イスパニアならまだ理解は示せます。しかし…今のイスパニアの女王陛下はフランス・ヴァロワ王家の出身というのがなんとも心情的に納得し難いですわねぇ)


(ルクレツィア。我がイタリアの経営、貴公単独で出来るもんならやってみなさい…今後は難しいと思ったからこそ、私の代でイスパニア配下が得策と判断したのですっ)


(デステ叔母様。その決定、あたくしに好き勝手させない為にしか思えぬのですが…)


(それがわかっておるならば、大人しく領地経営に勤しむのですっ)


まぁ、この辺は実のところ、デステ大公とルクレツィア様の長年の確執にも絡んだ話。


正直、罰姦聖母教会枢機卿にしてイタリア貴族のこのお二方、イスパニアの保養地を使われる事も多いので親交があるのですけどね、名目上ではエステ家出身者…つまり、イザベラ・デステ様の娘さんです。


Eleonora Gonzaga d'Este エレオノーラ Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 The Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 Cardinale della Chiesa di Nostra Signora 聖母教会枢機卿 Duca d'Urbino ウルビーノ公爵


Isabella Maria d'Este イサベル・マリア Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 The Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 Cardinale della Chiesa di Nostra Signora 聖母教会枢機卿 Marchese di Mantova マントヴァ侯爵


しかして、実態はイザベラ・デステ大公のご主人がルクレツィア様と不倫して産ませたお子様なのです…ええ、本当ならボルジア家の方々になっているべきかも知れません。

https://novel18.syosetu.com/n0112gz/383/


そして、困ったことに、ベラ子陛下から見ると、正真正銘の姉妹になるそうです…。


(更には叔父の正妻だったシャルロット・ダルブレおばさまと叔父との間の娘さんとしてルイーサちゃんがいますけどね、彼女とあたしは姪の関係ですよ…)


そう、ルイーサ副教皇猊下もボルジア家の方なのですよねぇ…。


(例の貴族免許制度、こういう地縁血縁のごったごたを解消しておこうという一面もあるんですよ…そして、支部ごとの統治特色を出してもよし、と姉が判断したがための立憲君主制度や立法府の樹立につながっていると考えてください…)


(まぁ、あの馬小僧に入れ込んでおったジュヌヴィエーヴ・カサールもカサール伯爵家存続の件で焦ってるようですからな…娘のフランソワーズに後を継がせるつもりが、免許制度を施行された暁には簡単に後継指名とはいかんようになりましたし…)


(そこで、単純な筆記試験や舞踊に所作といった実技審査以外にも、面談という形で貴族位の継承を決めるかどうかの判断権限をお渡ししとるのですよ…)


つまり、カサール家という法服貴族家を継いだジュヌヴィエーヴという未亡人のふるまい、目下、別件で問題となっております。


で、このカサール家のの家督相続については、わしらフランス支部というか、王家の人間の差配である程度はどうにでもなるのです。


で、王室のご機嫌取りのためにも、例の象牙のアレの宝石装飾工芸職人公募に、ジュヌヴィエーヴの亡夫が経営していた宝石商会の抱えている職人工房を応札させてきた経緯があると、お考えをば。


(そういえばカサール伯爵を継いだジュヌヴィエーヴさん、西竹一くんにも注目をしておるようですね…その辺は抜かりがないのでしょうか)


(あー…ベラ子陛下、これはわしの勘ですけどな、タケイチはサツマの武人の家の生まれでしょう…ばっきばきの男尊女卑の思考が根強い父親の影響甚大の上に、そもそも好色ざんまいの性格とは真逆、剣の道の代わりに乗馬を志したような人物でっせ…色仕掛けに流されるようなタマなら、比丘尼国でもサツマ…黒火山芋侍国の扱いに困ってへんでしょ…)

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