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早起きは三文の得? 厩務員は森に見た! -欧州・馬術学校ものがたり-  作者: 雀のお宿


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騎手ってもてるんですか?女の子選び放題なんですか?

さて、大人の世界の話というべき方では黄薔薇騎士団とかいう物騒な部隊の創設に関しての一件も出ておりましたが、競馬関係では至って平和なもの…でもありませんね。


実はこの黄薔薇騎士団、その特殊任務の性質上、広域に移動します。


フランス国内分団なら、本当にストラスブールやロレーヌ地方から北部のカレーやダンケルクに、南部のイスパニア国境にピレネーの山中に至るまでの聖母教会展開地域を動き回るのです。


で、騎士だけであれば汽車やくるま、あるいは徒歩…というよりは疾走というべき高速移動が可能ですが、この騎士団、痴女皇国世界では男性や偽女種と呼ばれている第三の性別…皆様にわかりやすく申しますと女性と見分けがつけづらいにゅーはーふとかしーめーるとか、おとこのこと言えばわかるとマリアリーゼ陛下が申されますので、その通りにお伝えしておきましょう。


そして、懲罰偽女種や奉仕偽女種、知能偽女種に芸能偽女種といったいくつかの種別が存在するのと、聖母教会の尼僧職員を助けて事務や郵便、銀行窓口のようなしごとまで行う指導偽女種以外は、女官騎士にくらべてその体の力はあまり強くないとお教えしておきましょう。


…まぁ、普通の男性よりははるかに強いですよ、偽女種状態なら。


で、そういう任務に従事する少年は男としての外観で動くことも多いのですが、ここでその、外観の問題がでてくるのです。


大人にしか話せない理由があるのですけどね、とりあえず偽女種というのはその本当の力をいつでも使っていると、とんでもなく寿命が削られるようにわざと出来ているとお考えくださいませ。


そこで、偽女種たちが男…少年の姿をしている時のためにも、馬の利用は必要だとされたのです。


(フランスにおける黄薔薇騎士団本拠地のグラン・シャルトルーズ修道院にしてからが山の中ですし、必要な物資の搬入、敢えてソンム山麓聖母教会を経由してロバや馬で行っておりますからねぇ…)


これは、フランスの黄薔薇騎士団分団顧問を務めるオクタヴィア・罰姦聖母教会枢機卿の発言です。


そう、この黄薔薇騎士団は、暴行行為を生業としたり、あるいは聖母教会尼僧や職員の偽女種に対して「そういうこと」の技術を教育するとか、あるいは大人ではない方には正式名称を言いたくない技能検定の試験員を養成するための教育担当者でして、勢いその養成場所でやってること、まかり間違っても誰でも彼でも見せてよいものではないでしょう。


そして、くだんのグラン・シャルトルーズ修道院、深い森の中を抜けた山の上にあるのです。


むろん、普通の人々が近寄れないような仕掛け、その周囲の森の中に何重にも設置されております。


ですが、ここに送られて鍛えられる者たちの交通の弁も含めて、四つ足の獣または人の足の方が便がよいように故意に作られておりますので、行けば必然的に自分の足か、馬の世話になるのですよ…。


(そればかりではありませんわ…フラメンシア殿下もご存知の通り、目標を追いかけるためにも早馬の修練は必要…それも、平坦な道ばかりではなく、さながら人の騎士が戦場を駆けるがごとく…)


これまた、オクタヴィア様の言われる通りなのです。


小川を飛び越えたり、ちょっとした柵や垣根の部類は簡単に跳躍して乗り越えられるくらいはできませんと。


という事情もあって、実のところオートゥイユ競馬場、当初の計画通りにちょっとだけ馬の走路をいじっております。


具体的には、障害物競争のために走路に盛り上げや溝が作られたのです。


そして、こうした障害物のある道での乗馬に長けた人物の一人に、タケイチ・ニシが選ばれています。


(映画もタケイチや馬小僧の入学に合わせて入った同級生たちの成長を描く内容にされたからな…)


(マダム田中によれば、全ての生徒が騎手として華々しく馬を駆ることが出来んことも訴える内容にして欲しいそうやけど、その辺はどないなっとんねん…)


と、テレーズ王女ことてれこのツッコミを受けておりますが。


(せやから名前…)


(まぁまぁてれこよ、れんぽう世界で封切られたえいが、わしも参考に見せてもろうたけどな、確かにマダム田中の言われる通りや…朝の4時5時から起きて馬の世話とか、わしらがロンシャンやオートゥイユでやっとる教育内容と大筋では変わらんかったぞ)


それとまぁ、その映画と、わしらがやっとる馬術学校では大きな違いがあるっちゃあるのですよ。


これも、大人でない方にはおおっぴらにできない話ですけどね。


監督役の厩務員や、馬術学校の職員は女官が大多数なのです。


そして、連邦世界の馬術学校と一番違うのは、女っ気があるどころか、大いにありまくるのです。


そればかりか、ある事情で主にパリに居住している富裕な女性たちから騎手候補の少年に対して「おひねり」をもらえるような制度が存在するんですよ…。


ただ、このおひねり、いつまでも頂ける訳ではありません。


馬術学校を卒業すれば、騎手として稼いでもらわないとならないのですし。


まぁ、タケイチについては問題ないでしょう。


馬小僧についても、面倒を見ている女性…つまり、シャルロット・コルデーがおりますから…。


ただし、衝撃的な事実をお教えしときましょうか。


コルデーが馬小僧を独占するの、できないんですよ…ふふふ、いわゆるパトロンたちのために、馬小僧なら馬小僧は時々は時間を作ることになってますからね…。


(ただのぅ、タケイチ・ニシについては将来はニホンに帰ることになってるんやったっけ? せやからあまりここで女性関係を深くふかーく結ぶとあとで支障があるとかエカテリーナ陛下から伝言、もろとるはずやろ…)

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