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ラーブ姫救出

──沼地の洞窟、最深部。

 そこには洞窟に似つかわしくない豪奢なベッドと、そこに横たわる女性の姿があった。

 その全身は白濁で汚され、おそらくドラゴンの慰み者になったのだろう。

 部屋の中には卵が、3つ。

(生まされたのか)

 いささか気がひけるが、この卵が孵れば大きな脅威となって、また俺たちの前に立ちはだかるだろう。

 一つずつ、その絶命を確かめながら卵を潰す。

 その作業が終わると、俺はラーブ姫を抱き抱え、沼地の洞窟を後にした。


──ラブドール城下町。

 流石に意識も無く汚れたままの姿で城に行くのも可哀想だ。

 俺は姫が目覚めるまで新しい衣服を見繕い、汚れた身体を清拭した。

 丸2日。眠り続けた姫がようやく目を覚ます。

「ここは……?」

 衰弱が激しいのか、目の焦点があっていない。もしくは、暗いところに閉じ込められていた所為で一時的に視力が落ちてるのかもしれない。

 俺は姫の手を取り無事を告げる。

「ここはラブドールの城下町です。姫の体調が戻り次第、お城に戻りましょう」

「そう……。貴方様が助けて下さったのね」

 その瞳にはなぜか少し落胆した表情が浮かんだ。

「なにかありましたか?姫」

 しばしの沈黙。

「いえ。ドラゴンの巨大なモノで身体を貫かれる快感も忘れ難いな、と……」

 だめだ。

 この国は絶望的にダメだ。

 基本的に変態しかいない。

 いっそ滅びた方がいいのかも知れない。

 しかし、再び寝入ってしまった姫をそのままにするわけにも行かず、俺も看病疲れもあり、床に雑魚ねするとすぐに深い眠りに落ちた。

 次の日の朝。

「昨日は楽しませて貰いました」

  宿屋のオヤジが妙なことを言い始めた。

 そこは「昨夜はお楽しみでしたね」じゃないのか?楽しませてもらったってなんだ。いや、俺は楽しんでないから、お楽しみでしたね、とか言われても困るけど。

「昨夜は、5回も出して下さってありがとう」

 姫の顔はつやつやしてる。

 まさか……。

 そこで俺は考えるのをやめて、姫を連れて城に戻った。

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