温泉の村
──イラマの村。
異様な匂いが鼻につく。
硫黄じゃない。異様だ。
「これ本当に温泉の匂いか?」
「イラマの村へようこそ!ここは温泉で有名なんだ。主な効能は蜂刺され。全国から蜂に刺された人たちが湯治にくるんだ!」
……。それションベンじゃね?
とりあえず一息つこう。宿屋に荷物を置いて、って個室じゃ無いのか。
仕方ない、このまま温泉とやらにいくか。匂いはどんどんキツくなるけど。
温泉に着いたときにはくらくらするほどの異様な匂い。
いや、これ完全にアンモニアだろ……。
温泉に浸かるのをためらう。
「おぉ、お若いの。イラマの温泉はどうじゃ?」
風呂の中の爺さんが話しかけて来る。
どうじゃも何も、浸かってないし、浸かる気もないわ。
「温泉の中でするオシッコは最高じゃわい」
こうやってこの温泉は成り立っているのか?
完全にお湯に浸かる気がなくなった俺は、全裸で外に出る。
合法的に露出ができるっていいな。
俺の性癖にぴったりだ。
全裸で森林浴をしていると、村娘が妖艶な表情でこちらに歩いて来る。
「ねぇ、おにいさん。パコパコしない?」
白昼堂々なに言ってるんだ、この娘は。
ぱふぱふは聞いたことあるけど、パコパコは最早年齢制限設けないといけないレベルの行為だ。
こういう女にはお仕置きが必要だ。
公序良俗のためにも、こんなことがあってはならない。
ふぅ。お仕置き完了。
これでもう、こんなPP活をしなくなってくれればいいが。
身体中を白濁した液にまみれさせたパコパコ女が草むらで気絶している。
仕方ない、宿屋にでも運んでやるか。そう思い、娘を抱き上げた時に光る何かを見つけた。
「これは……?」
かなりの重要アイテムであることが見て取れる。
俺は『妖精の尺八』を手に入れた!
「確かコンドームとかいう魔物を眠らせることができたはずだ」
こうして思いもかけず、重要アイテムを手に入れた俺は、娘を宿屋に連れて行き、装備を整えると次の町へと向かった。
と、その前に。
俺が訪れてからこの村で変わったできごとが二つあったらしい。
一つはパコパコ娘。
「もう、あの人じゃ無いと満足できない!」
と言って、PP活をやめたそうだ。
俺のお仕置きが効いたみたいだ。よかった。
そしてもう一つ。黄色い異様な臭いの温泉に、白濁したお湯が追加され、黄色いながら白く濁り粘度も高くなり、栗の花みたいな匂いも混じったとか。
こっちに関しては俺はなにもしてないぞ!