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Dick Quality Saga  作者: 葛葉龍玄


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壊れた

 エナメルキドで話を聞いたところ、この南の沼地に重要なアイテムがあるとのことだ。

 幾人もの戦士たちが沼地に向かい、そのアイテム手に入れようとしたものの、持ち帰った者はいないと言う。

 沼地には着いたものの、どこに重要アイテムがあるのか検討もつかない。

「カク様、聞こえますか?」

 卑猥なスマホ……。もとい、王女の愛欲から声が聞こえた。

「その沼地の中央に、精霊チクピ様の残したアイテムがあると伝えられています。正統な勇者の血を引く者にしか手に入れることができないそうです」

 なるほど。だから誰も持ち帰ることができなかったのか。

 しかし俺は正真正銘の、勇者トロトロの子孫だ。

「沼地の真ん中に着きましたね。そこを5メートルほど掘ったところに、勇者の証が眠っているそうです」

「え? 地面掘るの?毒の沼地を?」

「はい。掘ってください」

 俺は言われたとおりに毒の沼地を掘り始めた。

 一掘りするたびに手に力が入らなくなってくる。しかしそこは仕様。歩かなければHPは減らない。

 手に硬いものが当たる。これが。

「精霊チクピ様が残した、勇者の証……」

 ゆっくりと地面から掘り起こす。

─パキッ。

「……」

「カク様?今の音は?」

「……。何でもありません。無事に勇者の証を手に入れました」

 二つに割れた証をとりあえず養生テープでとめる。

 たぶんこれで大丈夫だろ。

「その証があれば、張型竜王の居城へ向かうアイテムが揃うはずです。本当に無事ですか?」

 珍しく姫がまじめに話してくる。こういうときだけシリアスになりやがって。

『カクはトロトロの紋章(壊)を手に入れた!』

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