対淫夢の騎士
「ふふふ。今日はあれだ。貴様の命が命日となり、俺の斧が貴様の頭に斧がヒットして貴様の命日だ!」
あ、あれだ。こいつ喋らない方がいい奴だ。その方がカッコいい奴だ。
「貴様に今日は逆さ吊り、鞭攻めをしよう」
語録入った。
「ちなみに淫夢の騎士は種族名で、本当の名前は、ぼくひで、だ!」
ダメだ、こいつを黙らせなくては。シリアスな戦いができない。
俺は無言で淫夢の騎士に斬りかかる。
「なかなかやるな、勇者よ!しかし私の必殺の攻撃が必ず貴様を殺す!」
「もう頼むからしゃべるな!」
炎の剣の攻撃力は凄まじく、力で勝てないが技と武器の性能では俺が奴を上回る。
ジリジリと追い詰められる淫夢の騎士。
「ぐぅ……こうなったら、最後の戦闘形態。ヨツンヴァイン!!」
それって相手に四つん這いにさせる命令であって、自分が四つん這いになるものではないのでは?
「情けない格好、恥ずかしくないの?」
しまった、俺まで毒され始めた。
サッサと倒そう。
四つん這いになった淫夢の騎士の後ろに回り込み、突き出された尻のアナに炎の剣を突き立てる。
「あぁ~、いいっすねぇ~」
こうして淫夢の騎士は絶頂。もとい絶命した。
なんか疲れた……。
精神的ダメージを与えることに関しては、コイツは竜王より強いのかもしれない。
俺は気を取り直してトロトロの鎧に近づく。
これが。
伝説の防具!




