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無口系女子達との騒々しい日常 レティセンス・ガールズ【21/8/4完結】  作者: 過去の憧憬
一章 レティセンスガールズとチャラくないチャラ男
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1-15-1 デート?

「えっと、今来たよ?」



 駅前にやってくると、既に法木さんが待っていた。



「遅いよ惣藏君。一時間も待ったんだから!」


「マジかよ、普通9時とかだろ」


「ふふん、楽しみにしてたんだから」


「じゃあ、時間ぐらい言っておいて!?」


「ふふーん。トラーップ」


「何の意味があんのそれ!?」



 そのせいで一時間待ってたんだよねぇ!?


 法木さんは楽しそうに笑っていた。

 こうやって見てる分には……。



「可愛い?」


「な、何の事かな?」



 思考を読まれたかと思って焦ってしまう。



「ふふん。この服、新しいの下したんだ」


「何だ、服の事か」


「何だと思ったの?」


「ふ、服の話だよ」



 何故か法木さんには、素直に可愛いとは言えない。

 ゲム子にだったら、いくらでも言えるのに。



「ふふん。そういう事にしておくわね」


「お願いします……」



 言われて法木さんの服を見てみる。

 今風のオシャレな着こなしに感心した。


 とても奇抜な服を作っていた人とは思えない。



「センスいいですね」


「ありがと。だから自信あったんだよねぇ」



 自信を持つのにも理由があるんだな。



「今後に期待という事で、それで何処に行くんですか?」


「何処行きたい?」


「ノープラン!?」


「ふふん。まぁ嘘だけどね」


「からかうのが好きですねぇ」


「惣藏君は弄りがいがあるからねぇ」


「3割ぐらいイジメですよ……」


「じゃあ、5割を目指そう!」


「割合ダメージ!!?」


「ふふーん。そのツッコミは30点ねー」



 ツッコミが3割だった。



「じゃあ、行こうか。付いてきて」



 そう言って先を歩く法木さん。

 大人しく後を追う事にした。


 したんだけど……。

 後ろから付いてくる集団が、バレバレだった……。






「ひょえー、惣藏めー。今度一緒に殴ろうね、ゲム子ちゃん?」


「……(コクコク)」



 筒梨ちゃんとゲム子が、闘志をメラメラと燃やしている。



「あの馬鹿にあんな可愛い子がね。貴女もそう思う?」


「……」



 鈴ちゃんとケー子がコーヒーを啜りながら、物見遊山といった体で後を追う。



「あいつ等を押し付けた恨み! 晴らす!!」


「……!」



 田屋さんと本子が、謎の憎しみを抱いていた。




「……?」



 首を傾げながら付いてくるルビ子。

 一人だけ話に付いていけて無さそうなんだけど!?






 とまぁ、何か声も聞こえるし。

 あの大所帯だと流石に気付いてしまった訳だが。


 前を歩く法木さんは、鼻歌何かを歌って全く気付いてなさそうだった。



「手、繋ごうか?」


「は、はい!?」



 不意の提案に変な声が出た。



「ふふーん。折角だから、ね?」


「べ、別に良いけど……」



 法木さんは、俺の手を掴む。



「ちょっと、恥ずかしい。かも」


「はは……」



 何にも言えねぇ。

 マジで惚れそうだ、助けてくれ!?








「……!!!!」



 ゲム子が指をツノに見立てて、頭を振っていた。

 どういう意味があるのかは良く分からない。



「思ったよりも、マジっぽい奴ね」


「惣藏さんも満更でも無さそうですね。私にはあんな事をしておいて……」



 鈴ちゃんの言葉に田屋さんが答えた。



「あ奴が何をしたんさー?」


「私の純情を弄んだんですよ」



 筒梨ちゃんが訊くと、田屋さんは暗い笑みを見せた。



「修羅場の気配!?」



 誤解が広がっていた。

 俺はそんなに悪くないと思うんだけどな。



「……!」


「本子ちゃんも怒ってるー。何があったんだろうねー?」


「……ちっ」


「あら、貴女も何か言いたそうね」



 ケー子に声を掛ける鈴ちゃん。



「……」


「そう、愚痴ぐらいなら聞くわよ」



 何やら意思疎通が出来てる様だった。



「…………」



 ルビ子は空を見上げたまま歩いていた。

 あいつだけ別の意味で心配だ。









「ふふーん。ここ」


「服屋か」



 街では一際大きくて、目立つ建物だった。



「これから寒くなるだろうし、何着か欲しいなぁと思って」


「別に一人でも来れただろ」


「あら、その台詞は0点ですよ」



 法木さんはそういうと薄く笑った。



「加算方式だから大丈夫だ!!」


「私は、減点方式ですけどねぇ」


「じゃあ既に終わってるよな!?」



 マイナスが始まるんですかね?



「ふふん。冗談だよ」


「冗談に聞こえないタイプ何だけど……」


「ふふーん。そう?」



 またも笑みを見せる法木さん。

 やばい、惚れそうだ。



「いや、俺が悪かったな。折角誘ってくれたのに」


「素直に謝れるのはポイント高いですよ」



 それはありがたいが、ポイント貯めると何が起こるのだろうか。

 ジュースの引換券辺りかなー、はははー。



「とにかく入ってみるか」



 そう言った所で、近くに止まっていた車のドアが開いた。



「乗りたまえ」



 聞き覚えのある声がした。



忘れている方の為に、人物紹介をば!


法木さん  ファッション部の部長。作る服は奇抜!


筒梨ちゃん ゲー研の紅一点! 惣藏君のソウルメイト。


鈴ちゃん  調理部のツッコミ番長。クール気取ってます。


田屋さん  アニ研のメインヒロイン。眼鏡っ娘。


おっさん



ちなみに現在、惣藏君がテンパっててギャグのキレが悪いです。

僕の腕の問題では無いのです、本当です。


わしを、信じて……

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