守護者との邂逅
クロス君とそんな話をしているうちに私の番が来た。召喚陣に近付いていくと周りからヒソヒソ話が聞こえる。どれも陰口ばかり……面倒……
「頑張ってね~イロハ」
「うん」
でもリリィ、使い魔召喚で何を頑張るの?
そんなこんなで召喚陣の前に立つ。愚者が何か言ってたけど知らない。彼、名前なんだっけ?まぁいいや、後で何か言ってきたらうるさいって言おう。
用意されているナイフで指を少し切って血を魔法陣に落としながら魔力を流す。すると魔法陣が見たことのない14色の炎が溢れだした。雷と雨?はわかったけどその他はわからなかった。
魔法陣から強烈な光が放たれ、思わず目を瞑る。
どのくらい経ったのか、強烈な光を感じなくなったのでそっと目を開ける。
「問おう。貴女が契約者かね?」
そこには浅黒い肌で白いマフラーをしており、筋肉質な一人の男性が私の前に立っていた。
~カズトside~
あ、ようやく視点が帰ってきたか。どうも、召喚されてきたカズト・フィアンマだ。どういうわけか、目の前の女の子だけじゃなく、周りの人たちも目を瞑ってるんだけど…何故に?
「問おう。貴女が契約者かね?」
俺の声に反応して女の子が目を開ける。でも、予想外だったのか、驚いたように目を見張った。自分が召喚したのが人間だからかな?
ところでさ…反応してくれないかな
「再度聞く。貴女が俺「ギャハハハハッ!!」の…契約者か…?」
再確認しようとしたところで下品な笑い声を被せられた。正直、イラッとしたーーっ!!
「見ろよっ!落ちこぼれが人間を召喚したぞ!やっぱり落ちこぼれは落ちこぼれだな!!」
手から破壊の炎を弓矢にして先程バカにしてきたヤツに向かって射出した。もちろん当てないよ?当たったら確実に死ぬから。ギリッギリで当たらないコースで撃ってやる。
ドゴンッ!!
「……………」
わぁお……ヤツの後ろの地面が抉れた。ヤツの顔も血の気が引いてる。
「き、貴様っ!庶民のくせに貴族である僕に攻撃するとはどういうつもりだ!」
「黙れ。外見でしか判断出来きぬ…愚か者め」
元の世界で色々な小説を読んだけどさ、やっぱり貴族って傲慢だね……
「…私の名前はイロハ・タチバナ。私と使い魔契約してくれる?」
「イロハね。もちろんだとも」
そっとイロハに近寄り、指をイロハの額に翳す。
「『我、カズト・フィアンマは、イロハ・タチバナを主として共に生き、共に戦い、主の剣となり盾となることを誓う。この身、炎が朽ち消えるその時まで、主に尽くそう』」
お互いの右手甲に契約紋が刻まれる。形はあの浅利のマークが象られていた。
「これは?」
「契約紋。私との」
「なんなのこれ?」
「それは………」
「『永遠の炎』というマークだ」




