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プロローグ
「僕はずっと君が――」
そこまで口にして戸惑う。
あんなに告白するんだって決めて意気込んできたのに、いざってなると緊張して上手く言葉に出来ない。
空から舞い降りてくる粉雪がライトアップされたイルミネーションによってキラキラ輝いている。そしてそのキラキラ輝いている粉雪に負けないくらい、奏さんの綺麗な黒髪もイルミネーションの輝きによって綺麗に照らし出されている。
僕は奏さんの顔を見つめる。彼女は僕が何を言おうとしているのか悟って驚いたような顔をしていた。当然だよな……。僕達はここまで来るのに2年近くが経過してる。もっと早くても良かったかもしれないってそう思うよ。ほんと僕ってヘタレだな……。
でもだからこそ思う。僕はちゃんと彼女に想いを伝えなきゃ駄目だ。この想いは紛れもない本物なんだから。僕は目を閉じて、彼女……山岸奏との日々を振り返る――。




