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僕のモノクロだった世界が君に出会ってから色付き始める  作者: 高橋裕司
第八章 それは長いかもしれない
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今回の青春部の活動は

「えー、今回の青春部の活動は山龍小学校の林間学校行事のお手伝いをしてもらう」


9月の中旬、美紗ねえに放課後部室に集まるように言われた僕達は青春部の部室に行くと開口1番にそう言われた。


「すいません、そもそも青春部ってなんですか?」


 蓮君が美紗ねえに尋ねる。今回蓮君や木下さんは初参加だ。歩は再会した時の事件の罰として時折手伝わされたりしていたので、勝手を知っている。


「そうだな。簡単に言えばボランティア活動をする部活だ」


「ボ、ボランティアが青春、なんですか?」


「その通りだっ!!」


 突然大声を上げた美紗ねえに驚く木下さん。……うちの姉がすいません。


「ボランティアを通して色んな人と触れ合い、自身を成長させてくれる……そうそれこそ、青春そのものだと思わないかね諸君っ!!」


「集さん。アンタのお姉さんっていつもああなの?」


 僕は蓮君の言葉に苦笑する。蓮君が知ってるって事はもう学校生徒の殆どに僕と美紗ねえの関係が知れ渡っているかもしれない。


「ごめん。変なところでギアが入る人みたいで……」


「ちょっと集ちゃんっ!! 人を変人みたいに言わないで〜っ!!」


「十分変人……っていうか人前で集ちゃん言うなっ!!」


 全く、いつになったらその呼び方変えてくれるのかな?


「しかも極度のブラコンか……」


 その通りです。反論のしようがない。


「まぁ、美紗ねえちゃんは昔からこうだったもんな」


 歩が両手を頭で組みながら言う。


「あれ、知ってるの? っていうか幼馴染なんだから知ってて当然か」


 天道が疑問を口にするけど、すぐに合点がいったのか満足気に頷いている。


「会ったのは数回だけだがな、いつも集にベッタリだったぜ」


 僕は美紗ねえに目を向ける。

 そう。僕が交通事故に遭ってからというもの、いつも美紗ねえは僕の事を気に掛けてくれていた。離婚して離れ離れになった上で、また再会した今でも変わらずにだ。美紗ねえと目が合う。


「どうしたの集ちゃん? はっ、まさか私に恋心を……だめよっ、私達は姉弟なんだしそれに年齢だって」


「大丈夫、そんな事一切思ってないから」


 僕がバッサリ斬り捨てるように言うと、肩を竦め顔を俯かせる美紗ねえ。どうやら相当堪えたらしい。


「相変わらず冷たいわね。でも知ってるわよ。そんな事を言いながら私の事大好きだもんね?」


 ニッコリと微笑む美紗ねえに僕は引く。

 今のをどう聞いたらそうなるんだよ……。


「とまあ冗談は置いといて」


 美紗ねえはそう言って僕、それから奏さんに目を向ける。


「2人共、なんか距離があるように感じるんだけど……何かあったの?」


 僕はそう言われて顔を伏せる。

 いや実際に何かあったのは……僕は視線を万丈に向ける。

 万丈は以前と変わらずに平然としている。凄いな万丈。僕、君みたいには振る舞えないや。というかそれより


「私と集君というより、集君が一方的に避けてるんですよ〜」


 涙声で訴える奏さん。

 そう、僕は旅行で万丈に告白されて気付いた。僕にとって奏さんは自分が迷った時に道を指し示してくれる光のような存在だった。それがいつの間にか僕の中で、大きな存在になっていた事に気付き驚いた。まさか僕が奏さんの事をそう思っていたなんて……。


「まぁとにかく、そういう事だから。1週間後に林間学校が行われるので流れなどを説明するから、よく理解しておくように」


 美紗ねえはそう言うと当日の動きなどについて説明をして僕達はその日解散する事になった――。

 


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