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余談:過去想起による思考整理

自分を認識したのはいつだったか。それから始めるとしよう。

自分は幾度となく、小さな「何か」に生まれては消滅を繰り返していた。


曰く自分は多くの「人」である。

(またひとりの「人」である。)

曰く自分は全ての「物」である。

(または1部の「物」である。)

曰く自分は存在しない「空想」である。

(または存在を認めてはいけない「空想」である。)


そうやって自分は、生まれ消滅し


生まれ消滅し


生まれ消滅し


生まれ消滅し生まれ消滅し


生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し生まれ消滅し


生まれ消滅し


ある時、消えることなく生まれた。


その時、初めて自分を認識した。


自分では無い何かに認識された。


「アナタは誰?」


自分・・・自分は・・・


「名前は?」


分からない解らない判らない


「どうしてここにいるの?」


ここは何処だいつから此処にいる


「・・・私のお願いを聞いてくれたのかな?」


願い?君の?・・・そうかもしれない


が、


そうとはいえない


「・・・そっか・・・」


なぜ顔を変える?


「何だか不思議な人だなって」


人?


「違うの?私には人に見えるよ?」


人・・・ひと・・・


いや人型なだけだ


人とはいえない


「ふーん。じゃあ私の夢なのかな?」


夢?君は起きているだろう?


「現実なのかな?」


そうだと考える


「・・・そっか・・・」


今度はそんな顔をするのか


今気づいたがそれは「かなしい」という感情だな


「そうかもね・・・私悲しいのかも」


そうか・・・それは・・・哀しいな


「どうしてもアナタも悲しむの?」


自分を認識出来ないのは・・・辛い・・・


「・・・アナタはいつ自分を認識したの?」


今この瞬間



つい先程


「そうなんだ。おめでとう・・・!」


おめでとう?祝いの言の葉をなぜ言うのだ?


「だってそれはアナタが生まれた日でしょ?だったら誕生日だよね?」


誕生日・・・?ああ・・・そうかもな・・・そうかもしれない


「でも名前はわからないだっけ・・・えーとじゃあ・・・私が付けてあげようか?」


そうか・・・ありがとう。


「・・・え?いいの?」


名乗る名も無いのは不便だからな。


「えーと、じゃあアナタの特徴を教えてくれるかな?」


特徴?「ーーーーーーーー」らしい。


「 ーーーーーーーー?アナタが?」


不服か?


「いや・・・意外だっただけ。」


ならば問題あるまい。


「他には?」


ーーーーなのだろう。ーーーーーーーーだから。


「じゃあーーーーーーーーもだね。」

ーーーーーーーーーー?何故?


「 ーーーーーーーーーーーーーーーー あるの。ーーーーーーーーーーーーって聞いたことあるよ。」


だがーーーーーーーーともいう。


「私はそう思わないな・・・」


何故?


「だってーーーーーのはーーーーーーからだよ!」


・・・そうかもな。


だが私はーーーーーーーーーーでは無いだろうな



「うーん。そっかー。あ!そしたら・・・」


何をしている?


「これ!見て!」


ーーーーーーーーーーー?「ーーーーーーーーーーーーー」か?


「それと・・・私の夢の欠片も入れて良い?」


好きにすると良い。


「私の夢は「ーーーーーーーーーーー」だから・・・」


?すればいいでは無いか?


「・・・できないの・・・」


・・・そうか・・・すまない。


「ううん。謝らないで。気にしてないから。さて・・・あとはアナタを加える。」


・・・


「これで良し。今日からアナタは『ーーーーーー』ね!」


『ーーーーーーーー』・・・良い名だ。


「ありがとう!喜んでくれて嬉し・・・え?」


「こちらこそありがとう。」


「・・・何時からそこに?」


「今この瞬間に 否 つい先程君が名をくれた時に。」


「・・・でもアナタは・・・それは・・・ううん。そんなことはどうでも良いよね!」


「・・・?何がだ?」


「どうでも良いの!他にもいっぱい決めることあるでしょ?」


「例えば?」


「何歳ですかー?とか、住所はー?とか、職業はー?とか聞かれたら困るでしょ?それはを決めるの!」


「・・・ありがとう。」


「ううん!私たち、『ーーーー』だからね!」


「『ーーーー』?」


「え、嫌?」


「・・・嫌では無い。そうかこれが『ーーーー』か・・・憶えておこう。」


「・・・へへ。ありがとう。」


「何故感謝を?」


「・・・初めての『ーーーー』だからね!嬉しいの!」


「そうか・・・ならば自分もだ。」


「あ!それも決めよう!」


「・・・?どれだ?」


「次からアナタは・・・」



・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・






































自分を認識した。


そして自分の無力も認識した。



全てはこのために。


全てはあの子のために。



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