前提都市伝説:ドッペルゲンガー
子供の頃、鏡が怖くなっかただろうか?
鏡をのぞいてもし映ってるものが、自分だけでなかったら?
映ってる自分が、現実の自分と違う動きをしたら?
ぶっちゃけそれは大きくなっても怖いものだろう。
「おい。聞いてるか?」
人は、驚きすぎると声が出ないと言う。歯を磨くために持っていた歯ブラシが洗面台に落ちる。
まだ磨きはじめていないため開いた口から唾液は漏れない。
「おい。自己紹介は一回だけにしたいのだが?」
黒い髪、青い目。自分と同じくらいの身長の人物が自分に話しかけている。
知らない人が立っている。それ以上に自分を驚かせたことがおこっている。
「・・・もう一回言わなきゃだめなようだな・・・」
俺に話しかけている・・・。「少女」が話しかける。
「ごきげんよう。はじめまして。よろしくどうぞ。俺は、ドッペルゲンガー。つまりお前だ。」
鏡越しに「男」の俺に「女」が・・・
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詳しくは部屋で・・・と洗面所から俺の部屋に移動してきていた少女は俺の部屋に入って漫画を読んでいた。よくそうやっているといわんばかりにベットに腰掛けて・・・
「ドッペルゲンガー」・・・自分と同じ姿をした人間が目の前に現れる、怪奇現象。または、都市伝説。
いわく、それにでくわした人間は死に至るという。
「・・・お名前は?」
「お前と同じだよ。」
「いいから答えてくれ。」
「・・・二身 エイ・・・」
それはドッペルゲンガーに殺されるとも言われている。少女は漫画を本棚になれた様子でもどした。
「誕生日。」
「9月24日。」
「身長。」
「168。」
人間は、自分が一番嫌いだからということで、殺しあうとも。再びベットに少女は腰掛けてこちらを見つめた。青い目は深く、見ていると吸いこまれてしまいそうだ。
「・・・性別は?」
「・・・女。」
「・・・もう一度、お前の・・・種族?・・・は?」
「ドッペルゲンガー。」
「ダウト。」
「なんでだ!」
信じられるはずがない。
夜食を食べ、歯磨きをしようとして鏡を見て少女が立っているまでは良い。
その少女が自分と同じ名前で、自分と同じ誕生日で、自分と同じ身長なのは・・・まぁ、よくあることだろう。
生きていれば、ドッペルゲンガーの一人や二人や三人や四人見るだろう。
だが、ドッペルゲンガーの性別が違うのはおかしいだろう。
「ドッペルだぞ?普通学校代わりに行けーとか、バイト代わりにしろーとか・・・ないのか?」
「むしろなんでドッペルだと信じてもらえると思った?」
目の前の少女は、ベットに腰掛、キョトンとしている。言葉の意味を理解できないといわんばかりに。
「お前こそ、なんでそこまで疑うんだ?ドッペル見るの初めてか?」
「初めても何もそういう経験あるやつなんてそうそういねぇよ。なんで疑うかって性別が原因にしか思えないだろうが。」
「なんだ、そんなことか・・・。あれ?なんで性別違うんだ?」
「しらないのかよ!」
少女は顎に手を添え、考えている。なんでドッペル本人が知らないんだ。
「まぁ、あれだ。俺を作った神の悪戯とかそんなんだろう。それはどうでもいい。」
「よくねぇよ。色々パーツちがうぞ。」
そうなのだ。まず第一に性別が違う。次に髪。俺に髪は短いーーーといっても平均的な長さだがーーー少女の髪は長い。腰に届きそうなほどだ。そして目・・・自分の目をまじまじと見ることなどあまりないが、
どう考えてもこの少女の目のように深い青ではない。
「俺が、ここに来た理由はな。」
「聞けよ。」
少女は座っていたベットから立ちあがり、こちらを指差し告げた。
「・・・なんだっけ?」
「覚えてないのかよ!」
「いや。覚えてないんじゃない。その部分の記憶だけ抜け落ちてるんだ。」
「一緒だろうが。」
なにか、恐ろしいことでも言われるのではないかと身構えたが、力が抜けてしまった。少女はさして気にしている様子は無しに、話を続けた。
「まぁ、そのうち思い出すだろう。これからよろしくな。」
「待て待て。どっから突っ込めばいいのかわからん!お前は・・・」
ーーー本当にドッペルゲンガーなのか?いつまでもしつこい奴だな。
自然に、当たり前のように、思考に入ってきた。声が聞こえた。
「信じたか?」
それは、まるで自分の思考のように、少女の声が。思考がつながるように?そのとう・・・え?
「お前は・・・」
「言ったろう?俺は、ドッペルゲンガー。つまりお前だ。っと。お前の思考は俺のもの。ついでに・・・」
自分の視界に自分が映る。まるで鏡のように。自分の驚いている顔が映る。さっきまで映っていた少女は消えている。
「本当にパーツ結構違うな。これは信じてもらえないな。」
「何を・・・」
「視界の交換。さっきのは思考の共通化。『同一人物』だからこそ出来ることだ。」
少女がニヤリと笑う。その笑みのせいで急に目の前の少女が怖く思える。逃げなくては、っと。
「まぁ。そんなに怖がるなよ。許可なしにはやらないからさ。それじゃまたな。」
少女が消える。最初からそこに何もなかったように。悪い夢でも見ていたかのように。
小説を書いてみたくなったので書きました。
つたない文、分かりづらい文が多々あります。申し訳ないです。