第八話 クエストを受けさせてくれ!!!!
そろそろガチでテストが近づいてまいりました。
私と同じように、テストを間近に控えている学生の皆さん、気休めにでも見ていってください。
第八話です。
どうぞ!!!
「あ~~、受注ね。 面倒くさいから自分でして。 そこにある印鑑をクエ用紙の四角い枠に押すの。」
ロングヘアで前髪パッツンの受付お姉さんは”世界ノ魔物”という、分厚くて難しそうな本を読みながら、手元にあるハンコのようなものを指さし、俺達にそう言った。
・・・それが客に対する口の聞き方か? イラッとした。
俺は戸惑ったフリをしながら、
「あの~~・・・僕たち、まだクエスト初心者なんで、その~、受注の手続き、してほしいんですけど・・・。まだ村周辺がどんな感じかも知らなくて。」
完璧だ。我ながら最高の初心者っぽさを出せたと思う。
それに応えるように受付のお姉さんは、
「マジないわ~、初心者? こんなに高難度クエストばっかり持ってきて? この施設をゴーレムから守る だけでどれだけ大変だったと思う? あ”ぁあぁー、もうしんどい!!! しんどい!!!! しんどい!! と に か く ! ! 、しんどいのよぉぉぉぉおおお・・・・・・・・・・!!!!!!!。」
と言いながらカウンターの机に勢いよく顔を伏せた。
なんか、それなりにストレスが溜まっているらしい。
そういえば、骸骨武者が来たっていうに、ここは全然被害を受けてないよな。。
なるほど、この受付のお姉さんがここを守っていた、ってことか。
とりあえず、受付のお姉さんのステータスもチェックする。
『ジョブ”キラーミュージシャン” ジョブlv45 Name’リスト トリス
所有武器”スリーピースト♪ラッパー” サブウェポン’ヤスラギノ笛 装飾品”楽器用洗剤
装備 頭 ”受付嬢のカチューシャ”
胴 ”受付嬢の制服”
腕 ”万能手袋”
足 ”受付嬢のソックス”
』
lv45・・・まぁ強い方か。
キラーミュージシャン・・・どんな技を使うのか、どんなスキルを使うのかが、気になるな。(ちなみに死神の特殊スキルは”命刈”といい、相手を倒した際に、自分のHPを回復するというものだ。)
すると受付のお姉さんが顔をあげ、俺を睨みながら
「あなた今、私に向かって鑑定スキルを使ったでしょ。」
と半怒りっぽく言ってきた。
「は、はい。使いました。ごめんなさい。」俺は内心、(なんで俺が鑑定スキルを使ったことが分かったんだ?)と思いながらも、表では申し訳なさそうに言った。
「私は鑑定スキルを3000まで上げているのよ。相手の装備やスキルやHPはもちろん、振り分けたスキルポイント、あと何回攻撃すれば倒せるか、っていうのもわかるわ。」みんな情報源よ。と、受付姉さんは、自慢げに、無い胸を張り、俺達に言い放った。
天も含む俺達のパーティーメンバーは驚いたように目を見開く。
それに続けて受付姉さんは、
「まぁ、カンストはしてないけどね。 私の師匠はカンストさせていて相手の心まで読めたわよ。」
その言葉を聞いた天は、受付姉さんを睨み、
「じゃあ私は何に見えるかしら?」と問いかける。
それに対して受付姉さんは、微笑みながら、
「ぜんぶ見えてますよ、ぜーんぶ。 私の目の前ではみんな素っ裸。」
それに反抗しようと天が口を開けた・・・・が、天は後ろから何者かの攻撃を受け、気を失った。
倒れこんだ天の後ろにいたのは、口元が隠れ、腕の裾を地面に引きずるほど大きい、蠍が描かれている白のコートを羽織った、身長が130cm程度の・・・・・・・・・・・
小さい子供だった。
ヤヴァイ、ヤヴァイ、ワークがヤヴァイ。