第十一話 実力の差
今起きました。。。
「うぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」
抜骨鎌・カマイタチを持った俺は、目の前のバリアが消えた瞬間に走り出す。
やる気満々で。
変色蜥蜴龍に向かって鎌を振り上げようとする・・・・・・・・が、
俺が鎌の柄を強く握った頃には。
いや、強く握ろうとした頃には。
俺の両腕は、胴体から切り離されていた。
カメレオンの野郎の透剣と明剣によって。
「っ、あああぁあああああああああああああぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
俺は叫ぶ。
地面に膝をつけながら。
頭を地面叩きつけながら。
俺は叫ぶ、痛みに耐えれず地面をのたうち回りながら。
「ははっ、心底がっかりだよ、もちょっと手ごたえがあると思ったんだけどね。」
ほんと、心底がっかりだよ、と、カメレオンの野郎は言い放つ。
カメレオンの野郎は、後ろにいる毒刺剣の使い手の少年、解山に「帰るぞ」、と言う。
それを聞き解山は、天、シル、スカルナイトの三人を肩に担いだ。
トリスは、呆気に取られたというか、絶望したというか、よくわからない表情で涙を流している。
俺は倒れた状態のまま、
去ろうとしている解山に向かって口を開く。
しかし、声が出ない。
泣けてきた。
あぁ、俺は散々自分勝手に行動しといて、仲間を殺したのか。
あぁ。
アァ。
あぁ。
アァ。
あぁ・・・・、どうすればいいのだろうか・・・・・・・・・・・・?。
飽きた。
あぁ、飽きた。
こんな人生に。
こんな世界に。
飽きた。
そのとき、口が勝手に開いた。
「嗚呼、それならばこんな今を変えてしまえ・・、やられっぱなしは嫌いだ、飽きた。」
それと同時にメッセージ欄に新しいメッセージが追加される。
『自身のプレイヤーは、未実装の専用スキルモード、”飽”を発動させました。』
朝食はマック行ってきます。