王城文官の仕事納め
特にこれといった事件のない話となります。ふんわりご覧頂ければ幸いです。
王都の冬は寒い。雪は普通に積もるし、地面も扉も凍結しがちで、人はあまり外出をしなくなる。
そんな寒さのさなかに年末年始がやって来る。イベントごとの乏しい季節の中で唯一、この新年を迎える行事が楽しみだった。去年までは。
「なんでこんな寒くて大変な時期に年が変わるんですか……?」
「他の国のやつにそれ言うと、この時期にこんなに寒いほうが悪いって返されるぞ」
「エルヴィン君は今年の年末進行がはじめてだっけ? 大丈夫そのうち慣れるから」
「慣れたくないです」
「そんな寂しいこと言うなよ、慣れて一緒に泥になろうぜ、楽しいぞ?」
「泥になりたくないです……」
エルヴィンは今、「折りたたまれた便箋を封筒に入れる」という作業を延々とやっている。左側に並んで座っている先輩が折りたたんだ便箋を受け取り、手元に積まれた書類とあわせて封筒のなかに丁寧に入れて蓋を折り、右隣に座っている先輩に渡すまでが担当である。封筒にはあらかじめ宛先が書いてあるのだが、あわせる書類は五種類あり、封筒に付けられた印を確認して正しい書類を選ばなければならない。便箋はすべて同じ内容なので、そこが救いだ。
エルヴィンから封筒を渡された右隣の先輩は、書類の端に付けられている印と封筒の印が合っているかを再確認して、封筒に封をする担当である。封蝋を施されたものは机の端の箱に積まれて、時々やって来る郵便部署の担当が回収していく。
左隣の先輩は、メッセージが書かれた便箋となにも書かれていない便箋をあわせて丁寧に折りたたむ作業をしている。何も書かれていないほうには香り付けがなされていて、エルヴィン達が座っている辺りはずっとうっすら花の香り漂っている。いい香りだったはずだが、嗅ぎ続けて鼻が慣れてしまったようで、匂いの有無すらもうよくわからない。時々いらっしゃる香り付けが過剰なタイプの女性はこうしてできるのだろうという、別段嬉しくない知見を得てしまった。
エルヴィンたちが並んで作業する机は部屋の廊下側の壁に面しているのだが、反対側には大きな窓がある。そこでは祐筆担当が三人机を並べていて、便箋に同じ文章を延々と書いている。書き終わったものは近くに控えた魔術師団の魔術師二人が回収して、魔術を使ってインクを乾かす作業をしている。
魔術師団に所属する魔術師たちは、みんなこの国でもトップクラスのエリートだ。そんなエリート戦闘集団の方々を、こんな文官が詰め込まれた作業部屋でインクを乾かすためだけに二人も動員しているのを見ると、さすがは王城、という感じがとてもする。
繊細な紙でできている王家仕様の便箋を傷めずに、しかし素早くインクを乾かすには、風や温度の加減が必要になる。かなり精密な操作になるため、この作業のために送り込まれる魔術師は、特にコントロールに優れた人員が選出されているという。
「割と誉れなんですよこの仕事」
「割と」
「割と。毎年の恒例行事ですしね。王族の方々が直筆される新年パーティーの招待状は、団長が乾かしてますよ」
さすがは王城である。
朝から始めて昼休憩を挟み、日が落ちてランプが灯される頃になって、ようやくエルヴィン達の仕事が終わった。午後のお茶の時間の休憩すらなく、同じ作業を続けた体はガチガチに固まっていて、嫌な感じに疲れ果てている。そんな状態ではあるが、残念ながら明日も朝から仕事がある。
「大変お疲れ様でした。手伝いに入ってくださった皆様も、本当にありがとうございました。お陰で今年も年内に間に合いそうです」
作業の全体を指揮していた慈善事業担当部署の班長さんが頭を下げた。
毎年、新年を迎えるにあたってという名目で、国内のほぼすべての孤児院や救貧施設に対して国から寄付金を出しているのだそうだ。お金の出所は国の予算だが、慈善事業のトップは女性王族ということになっているので、先輩が折り畳んでいた優美な便箋に書かれた文章は、王妃殿下からのメッセージだ。
エルヴィンがその便箋と一緒にせっせと封筒に詰めていた書類はその通知書で、これを各地の指定された行政機関で提示すると、記載された額面の金額が貰える仕組みになっているという。各施設はこれを使って新年を迎える準備をするので、なるべく早くに通知書類を届けるのが望ましいのだが、予算決めの関係でいつもギリギリになるのだそうだ。現地の領主から寄付金が出ることもあるというので、その辺りのすり合わせもあるのだろう。お陰で事務方は大変な目にあっているので、もっと前もって調整はやっておいてほしいと思う。
今日は一日寄付金通知の発送作業の手伝いだったエルヴィンだが、明日からはまた本来の部署での勤務となる。一緒に駆り出された二人の先輩事務官たちも同様だ。
本宮の政務区画を抜けたところで伸びをしたら、首回りがゴキッと音を立てたので自分で引いてしまった。
「座って同じ作業一日中って、やっぱキッツイよなあ。後で腕回しとくといいいぞ」
「年末進行はまだこれからが本番だよ。エルヴィン君も無理せずほどほどに無理する感じがオススメ」
「結局無理は必要なんですね」
「年内に間に合わせないといけないものが多くてなあ。寒さで不調になって休む奴も多いし、若い戦力には期待してるからよろしく頼むよ」
まだ雑務担当の新人に無茶を断る術はない。年末までまだあと一か月ほどあることを思い出し、エルヴィンはげっそりした。
◇
王城内で事務を担当する文官は、随時募集がかかっている。エルヴィンは今年の春の終わりに採用されて、勤め始めてやっと半年が過ぎた新人だ。成人扱いとなる十六歳になってすぐに応募したので、文官の中では最年少の部類になる。
エルヴィンの家は代々王城に勤める武官の家系だ。父も武官で、元は国軍に所属していたが、軍組織の改編の際に王都の警備部署に異動になったと聞いている。エルヴィンが物心ついた頃には、王都の警邏部隊の副隊長だった。エルヴィン自身は遅くにできた一人っ子で跡継ぎではあるものの、爵位以外に継ぐものは特にないし、武官である必要もないと言われたので、向いていそうな王城勤務の事務官を志望した。一応貴族の生まれではあるので、基礎教養は家庭教師から学べたし、身元もはっきりしている。お陰で最初から事務官として勤められるのは助かった。貴族籍がない状態だと、下働きからのスタートになっていた可能性が高い。
王城には様々な部署があるが、どんな部署でも書類の処理を伴う事務作業は必ず発生するという理由で、事務官は総務でまとめて採用され、必要に応じて各部署付きとして配置される形になっている。これといった希望もなかったエルヴィンは、新人研修の後すぐに魔術師団の事務方に配属されて、そこで言われたことを何でもこなす日々を送っている。
この国の魔術師は許可制で、国が認めなければ魔術師を名乗って仕事ができない。その中でも、国王直属の組織である魔術師団に所属する魔術師たちは、優秀な技能を持つエリートが揃っている。
ただ、エルヴィンが物心ついた頃には既に世の中は平和だった。父が若い頃は世界の情勢自体が不安定だったようだが、平和になって結構経っている現在では、魔術師を前線に出しての大規模紛争というようなものはほぼなくなっているそうだ。そのせいか、魔術を利用した戦闘のスペシャリストを多数抱えているはずの魔術師団は、要人警護に治安維持のお手伝い、害獣退治に災害対応など、エリートたちがなんだかいろいろやっている集団になっている。
なので、年末の魔術師団は忙しい。
そこで事務を請け負う部署にいるエルヴィンも、当然とても忙しい。
王都のある地域は冬の寒さが厳しくて、道は凍るし雪で建物が埋まったりもする。年明けがあと半月に迫ったここ数日は特に冷え込んだ。その結果、魔術師団の王都駐留部隊は路面の凍結対策と雪害対策に駆り出され続けている。火や土を扱うのが得意な人たちは特に大人気だ。
「なんか外、ガンガン雪降ってて怖いんですけど」
「大雪は勘弁してほしいなあ……」
「はいはいはい、ここで待機中の皆さんに残念なお知らせです。大規模雪崩が起きたそうですいつものとこです道埋まりましたー、出動です」
魔術師団の事務室の隣の待機室にいた魔術師たちから一斉にブーイングが出て、それでも皆立ち上がって準備をはじめた。「いつもの」で通じる辺り、どうやら何度も雪崩を繰り返している場所のようだ。
「人の被害は?」
「ないそうです。馬車が一台巻き込まれましたが、他の馬車と警戒中の警備隊に掘り出されて人と馬は無事だとか。でも道は完全に埋まったそうです。あと倒木が複数確認されてます」
「相変わらず酷えなあ。管理権取り上げたほうがいいし罰金搾り取って収監しようぜもう」
「エルヴィン君、災害出動の書類作って提出するとこまでお願いしていい? 現地には合計五人先行、必要に応じて増員予定ってことで出しておいて」
「行先についてはどなたにお聞きすればいいですか」
「『いつもの場所の雪崩』で通じるから、空欄で持って行って総務で聞いて」
「わかりました」
わかりましたとは答えたが、なかなかの無茶振りである。
そう思いながら埋められるところは埋めた書類を持って総務の緊急対応係まで行くと、本当に「いつもの」で通じてしまった。もともと小規模な雪崩が頻繁に起きる場所で、大規模な雪崩の発生も今年で三年連続だそうだ。北方から王都への入り口にあたる要衝で、道を含めて付近は国の所有地だが、実際には山林管理を代々請け負っている家があるのだという。今度こそ管理権の取り上げになるんじゃないかと愚痴交じりに教わった。どうやらいろいろあるらしい。
この後必要になりそうな手続きや書類も教えて貰い、部隊の待機室までの廊下を足早に進む。王城の敷地内にある総務の業務区画がある建物と魔術師団の建物は別棟なのだが、本宮を経由して廊下で繋がっていて、屋内だけの移動で行ける。距離はあるので屋外を馬で行ったほうが早いが、昼なのに雪がガンガン降るようなこの季節には不向きだし、下っ端事務官の移動方法としては敷居が高すぎる。どっちみち無理なので、エルヴィンは廊下を歩くしかない。
今年の夏にあった土砂崩れ対応では、後方支援と後処理で、総務が手配した物資や人員が入れられていた。今回も同様の対処になるようなので、総務と魔術師団の連携の手伝いがいるはずである。土砂崩れの時はまだ職場に慣れておらず、だいぶ右往左往してしまったので、今回はもう少しまともに動きたい。
そんなことを考えながら廊下を進んでいると、前方によろめきながら進む若い女性の後ろ姿が見えた。服装からして高位の貴族のどなたかの侍女かもしれない。
追い付いてよく見れば、女性は大量の本を抱えていた。王宮の廊下は長いので、本の重さに腕が耐えかねていると思われる。
「……あの、王女殿下付きの侍女の方ですよね。大丈夫ですか?」
若いというか、まだ幼さを感じさせる女性はエルヴィンにも見覚えがある人物だった。
この国の王女殿下は魔術師団の研究室の名誉室長でもあるので、結構な頻度で研究室にやって来るのだ。研究室は魔術師団の通常業務からは外れた枠組みで、エルヴィンが直接関わる機会はないのだが、一緒に出入りしている王女殿下付きの方々はなんとなく覚えている。
「……そうですが、あまり大丈夫ではないです」
あまりに正直すぎる回答だが、だいぶ耐えかねているらしい。重さに負けて落としそうなら一旦床に置けばいいと思うのだが、抱えている本は貴重な古い専門書が多いようだし、このあと王女殿下が読まれるのかもしれない。八方塞がりになってしまう気持ちはわかる。
「私は魔術師団付きの事務官です。侍女様の行き先は研究室でしょうか? 宜しければ途中まで半分お持ちします」
「……すみません、お願いできますでしょうか……」
恐縮しきった様子の侍女様の腕の中から、本を四分の三ほど抜き取って抱え、先を促した。まだ幼げな顔があまりにしょんぼりしているので、足を動かしつつ少し雑談を振ったのだが、その結果、この女性はまだ成人前で、この春から見習いとして勤め始めたということがわかった。今日のこれは、はりきりすぎて空回りしたのかもしれない。事務官としてはまだ半人前のエルヴィンも人のことは言えない。
魔術師団の研究室は建物の奥の方にあるので、本は一旦事務室の空き机の上にでも降ろさせてもらって、侍女様にはそこから応援を呼んでもらうのがいいかもしれない。そんなことを考えつつ事務室の近くまで来たところで、向かいからまた見覚えのある女性がやってきた。この人も確か、王女殿下付きの侍女ではなかったか。
「ああ、やっぱり! ご迷惑をお掛けしたようで、大変申し訳ございません。後は私が引き継ぎます」
「私の行き先もそこの事務室ですから、問題ありません。お役に立ててよかったです」
「ということは、事務官の方ですよね? 魔術師の皆様は先程現地に出発なさったと聞きました。事務官様もお早めに戻られたほうがよいかと」
「確かにそうですね。すみません、お言葉に甘えます」
「こちらこそ、大変申し訳ありませんでした」
「も、申し訳ありませんでした……!」
エルヴィンが抱えた本の三分の一は元の場所に移され、残りもその場で引き取られた。業務に戻るべく事務室に向かう背後では、後から来た侍女が侍女見習いを叱っている気配がする。気にはなるが、今はのんびり女性達に意識を向けている場合ではない。
先程聞いたこの後の話を頭の中で反復しつつ、エルヴィンは事務室の扉を開けた。
◇
慌ただしすぎた年末も、残るはあと半日となった。王城の文官たちの仕事のピークは五日ほど前だったようで、魔術師団付きの事務官たちも年末の休暇に入る者が増え、事務室は閑散としている。エルヴィンも一昨日、昨日と連休を貰って惰眠を貪った。今日は出勤だが昼過ぎまで事務室待機となっており、そのあとは年明け三日まで休みである。
この国の年末年始は家族で過ごすもの、という風潮が強いので、王城でも、幼い子供がいる者や遠方へ帰省する者がなるべく長く休めるような調整がなされている。エルヴィンは両親と王都に住んでいる独身者なので条件に該当しないのだが、意外と休めることに驚いた。聞けば、年末年始は役職付きのベテラン勢がシフトを埋めるのが伝統なのだそうだ。
魔術師団の魔術師たちも、年越しと新年の待機者はベテラン揃いである。風格あるおじさんたちが待機室でボードゲームに興じる姿はちょっと心臓に悪い。盛り上がってくると室内に突風が吹いたりするのだ。
「ちょっと、室内で風起こすのやめてくださいよバルターク卿」
「入ってきてすぐに気付くとは目敏いな。いやワシではないぞ」
「起点が卿の左手の先じゃないっすか」
「小僧お前今日は非番だろ?」
「誤魔化しましたね? 非番だったけど呼び出されたんですよ、今日は一般職医官です」
「なんぞあったか」
「大通りに湯を大量に撒いた馬鹿が出ましてね、転倒事故多発ってんで、一応控えとけと指名を頂きました」
王都の冬は寒いので、氷雪の上にお湯を撒いても、溶けたあとにきっちり凍る。特にお湯だと素早くツルツルになる。路面にお湯を撒くなど、大通りに罠を作られたようなものである。
「団長のお気に入りをやるのも大変だな」
「寮にいてもやることがないって知ってるんすよあの人。どっちみち明日以降も仕事みたいなもんですし、それが一日増えるだけっすね。あ、バルターク卿もたぶん後で現場に呼ばれますよ、路面乾かすには手っ取り早いでしょ」
「あーあー、わかった。ならばここでゲームに興じている場合ではないな!」
「あっ、やめろ汚いぞ!」
ボードゲームの盤面をぐちゃっとされたらしい。
ここで子供っぽく遊んでいる面々は、現役の魔術師としては最上位の人たちだ。特にバルターク卿は、風と火の攻撃魔術を得意とする有名人で、国境侵犯を繰り返す他国の部隊を一人で殲滅したこともあるという、王都のパワー系男子憧れの存在である。そんな人を道路を乾かすために使うとか、平和は平和だがいいんだろうかという気持ちになる。
というか、魔術師が出動するなら書類を作る必要がある。今日出勤の事務官はエルヴィンの他は先輩が一人だけで、この人も王都住まいだがお子さんがいたはずだ。残業となるならエルヴィンがすべきだろう。
必要な形式の書類を棚から出していると、待機室から声がかかった。
「後は俺らが自分でやるから、事務官さんたちはもう上がってくれていいっすよ」
「わかりました。ありがとうございます、助かります」
先輩がいい笑顔で帰宅準備を始めた。いいのかなあ、と思いつつエルヴィンも机の上のものをしまっていると、声をかけてくれた魔術師がこちらにやって来た。
「エルヴィン・スタニーク君かな?」
「そうですが……」
「君、一昨日お休みだったよね? 少し前に廊下で本を抱えて立ち往生してた子を助けてくれたでしょ。お礼の差し入れにここまで来たらしいんだけど、肝心の君がいなかったとかで、俺が預かってました」
おっさんからの手渡しになっちゃってごめんね、と言われつつ渡されたのは、王都の中でも有名な菓子店の贈答菓子と、ささやかにリボンをかけた小さな紙包みだった。
「『本当に助かりました、ありがとうございました』って伝言です」
「気を使って頂いてありがとうございます、お互い頑張りましょうとお伝えください」
「承りました。あ、ほんとにもう帰って貰って大丈夫だよ。あのおっさん達、ああ見えてちゃんと役付きだから。よくある書類ぐらいは自分で一通り書けるから」
「小僧が書くんじゃないのか」
「何言ってんすか、そのくらい自分でやったほうがいいっすよボケますよ」
待機室から明るい笑い声が響く。
「本当に大丈夫だから安心して。あと、できたら大通りは避けて帰ったほうがいいよ。お疲れ様、よい休暇を」
「ありがとうございます、お先に失礼します」
和気あいあいとした魔術師たちに見送られつつ事務室を出ると、雪は小止みになっていた。大雪の時など馬車に人が殺到するのだが、これなら年末とはいえ辻馬車も問題なく捕まえられる気がする。
王城の勤務者向けの馬車乗り場に行こうとして、ふと思い出して渡された紙包みを取り出した。包みを開けてみると、中身は小さな香り袋で、ポプリが詰められているようだ。一般的にお守りとして扱われるもので、女性の贈り物の定番だと聞いたことがある。
包んでいた紙には、端のほうに文字が書かれていた。
――優しい貴方に幸運が降り注ぎますように。
よくある定型句だ。相手の幸福を祈る時の定番の文言である。
それでも、これまで家族以外からこんな祈りを向けられたことはないと思う。なんだか無性にむず痒いし、嬉しい。
来年もがんばろう。
自分の中のふわっとした気持ちに戸惑いながら、エルヴィンは歩きだした。
皆様よいお年をお迎えください。




