第1話 青森市での1日
日が真上に昇る昼頃、結は青森支局の仮眠室で深い眠りについていた。
「スースー…」
昨日の疲れがまだ残っていたのだろう。スマホのアラームが鳴り、結はひょいと体を起こした。背伸びをしながら、少し眠そうに呟く。
「ふぅ…いい朝…ではないか…」
ベッドから降り、カーテンをぱっと開ける。外には、雪で真っ白に覆われた景色が広がっていた。
「今日は、部屋でゆっくりしよ…」
結は再びベッドに飛び込み、心地よさに顔をほころばせる。
「部屋、最高〜」
しかし、ずっと部屋にいるわけにはいかない。事務室で事務作業をこなさなければならないのだ。
「そうだった…事務作業があった…」
結は渋々腰を上げ、現実に向き合う覚悟を決めた。
事務室では、結が魔力異常の記録をまとめたり、電話対応をこなしたりしていた。
「やっぱり小さい支局だから、私を含めても3人しかいないな…」
そう呟きながらも、キーボードを打つ手は止まらない。集中しつつも、どこかのんびりとした雰囲気が支局内に流れていた。
それからしばらくして、午後5時頃、やっと空いた時間ができた結は、外に出かけた。
「さ、さむ…」
凍えた体を抱え、とりあえず近くにあったラーメン店に入る。
「ふぅ…暖かい…でも、ここはどんなラーメンがあるのかな。」
席に座ると、メニューに目を通す。
「へー…何かすごい…」
結の目に最初に飛び込んできたのは、味噌カレー牛乳ラーメン。せっかくなので、注文してみた。
しばらくして、注文したラーメンが運ばれてくる。
「美味しそう…いただきます。」
まずはスープをひと口。
「初めての味だけど…結構美味しい…」
次に麺をすする。
「う、うまぁ…」
あっという間に完食し、満足そうに呟く。
「まんぷくまんぷく。」
お会計を済ませ、店を出ると、外は再び猛吹雪。
「あ…寒そう…」
足がすくむ中、結は慎重に前に進んだ。
次回に続く....




