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空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第八章 北海道巡遊(後編)
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第1話 釧路到着

釧路支局に、予定時間ギリギリで到着した結は、建物に入るなり仮眠室を借り、ベッドへと飛び込んだ。


「はぁ〜……疲れた……」


張りつめていた気が一気に抜けた瞬間、強烈な睡魔が襲ってくる。

結はそのまま、抵抗する間もなく深い眠りに落ちた。


結が飛び起きたのは、午前2時だった。


「ふぁ〜……今何時だろう……」


時計を見て、目を見開く。


「……午前2時!? まずい、書類作ってない!」


結は慌ててベッドから飛び降り、椅子に座ってパソコンを開いた。


「まずい、まずい……早くやらないと……」


焦りながら、必死にキーボードを打ち続ける。


午前5時。


なんとか書類をすべて作り終えた結を、今度は強烈な空腹が襲った。


「うぅ……お腹すいた……」


椅子にもたれかかりながら、お腹を押さえる。


「とは言っても、朝早くから開いてるお店はないだろうし……コンビニで済ませるか……」


そう決めて、厚着をして外へ出た。

早朝の空気は刺すように冷たく、頬が一気に冷える。


「さ、寒い……」


白い息を吐きながら、周囲を見回す。


「コンビニ……コンビニ……」


その時、少し離れた場所に、明るく光る看板が目に入った。


「あのお店、光ってる……ちょっと行ってみよう。」


近づいてみると、そこはラーメン店だった。


「ラーメンか……」


一瞬迷ったが、すぐに決心する。


「よし、入ろう。」


温かい食べ物を求めていた結にとって、ラーメンはまさに理想の選択だった。


席に座った結は、メニュー表を手に取った。


「釧路ラーメンか……せっかくだし、これにしよう。」


注文を済ませてから少しすると、湯気を立てたラーメンが運ばれてきた。


「美味しそう……いただきます。」


まずは、レンゲでスープをすくって一口。


「あっさりした醤油味で美味しい……体が一気に暖まる……」


ほっと息をつき、次に箸を取る。


「次は……麺を……」


極細の麺をすくい、そのまますすった。


「んん〜……美味い……」


思わず声が漏れる。


「極細の麺でコシがある……」


結は思わずほっぺたを押さえた。


「あぁ……最高……」


寒さと疲れが、じわじわと溶けていくのを感じていた。


あっという間にラーメンを完食した結は、満足そうにレンゲを置いた。


「ふぅ……ごちそうさま。」


体の芯まで温まった結は、会計を済ませて店の外へ出た。


冷たい朝の空気が、再び頬に触れる。


「さ、寒い……でも……満足満足。」


そう呟きながら、軽く肩をすくめた。


次に結が向かったのは、釧路市内にあるショッピングモールだった。


「今日は休暇だし……ゆっくりショッピングでもしようかな。」


久しぶりの完全オフ。

結は少しだけ、仕事のことを忘れて、のんびり過ごすつもりで箒を進めた。


次回に続く。

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