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空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第二章 近畿巡遊
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第3話 大阪へ

翌朝。

結は支局の食堂で軽く朝食をとりながら、次の目的地を確認していた。


「次は……愛知県か。大阪、和歌山、三重を経由して行くルートでいいかな。」


魔法で地図を出し地図上の航路を指でなぞり、結は小さく頷いた。

食器を片付けると、神戸支局の屋上へと上がる。


箒にまたがり、深呼吸。

「神戸市ともこれでお別れか……」


空に浮かびながら、先日の魔力異常や黒い影の出来事をふと思い返す。

胸の奥に小さな不安が残るものの、今は前へ進むだけだ。


結は魔力を流し込み、箒を加速させた。


途中、甲子園球場があり試合をしていたため少し眺めていた...


――20分後。


「ここが大阪かぁ!」


眼下にはビル群と人の波、そして賑やかな看板が広がっていた。

ふと香ばしい匂いが風に乗ってくる。


「……たこ焼き、食べたい。」


そう呟いた瞬間、進路は道頓堀方面へ。

結の頭の中は、完全にたこ焼きでいっぱいになっていた。


「たこ焼き、たこ焼き、たこ焼き……!」


やがて目的の屋台を見つけると、勢いよく地面へ降下。

「見つけたっ!」


焼き立てのたこ焼きを手にした結は、目を輝かせながら一口――。


「アッツ……でも美味しい〜っ!」


熱々のたこ焼きに舌を少し火傷したが、冷静に指先を光らせて治療。

(首席の魔法使い、たこ焼きごときに負けない。)


店主が驚いている間に、結はにこやかに礼を言って再び空へ舞い上がった。


「はぁ〜、やっぱり大阪のたこ焼きは最高だなぁ。」


風に乗って進む彼女の頭の中は、まだたこ焼きでいっぱいだった。

(※実は神代結の好物はたこ焼きである。)


やがて眼下に広がるのは堺市――大仙古墳の巨大な緑の輪郭。

「これが教科書で見た大仙古墳……思ったより大きい。」


歴史と現代が混ざり合う風景を見下ろしながら、結は笑みを浮かべた。


次は和歌山県。

再び箒に力を込め、青空の彼方へと飛び立った。


次回に続く...

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