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空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第七章 北海道巡遊(前編)
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第12話 ピリついた空気

ピリついた空気が、静かな住宅街に漂っていた。


結は、これ以上誰かがこの道を通らないことを、心の中で強く願う。


「杖を下ろしなさい!」


男に向けて、大声で警告を放つ。

次に攻撃してきたら、その瞬間に魔法で拘束するつもりだった。


(ここで、あまり戦闘はしたくないな……)


この場所で強力な魔法を使えば、周囲の住宅に被害が及ぶかもしれない。

子供も多く住む地域だ。被害は、絶対に避けたかった。


しばらく、張りつめた睨み合いが続いた。

そのとき――男が、攻撃の構えを見せる。


結は一瞬の隙を突き、拘束魔法を放った。


紫色の丸い光球が男の腕と足へと飛び、見事に命中する。


「くっ……動けない……」


両手両足を縛られた男は、雪の積もった道に倒れ込んだ。


「南が丘町の住宅街にて、容疑者を確保」


結は業務用の携帯端末を操作し、状況を共有する。


ほどなくして、周辺を巡回していた保安官たちが集結し、男はそのまま連行されていった。


「ふぅ……冬なのに、手汗びっしょり……」


大きく息をついた結は、その足で紋別支局へと戻った。


支局に着くと、休む間もなく荷物をまとめ、箒に跨る。


「いつも思うけど……この仕事、結構ハードだよな……

 まあ、その分、給料はいいけど……」


寒空の下、少しだけ愚痴をこぼしながらも、結は釧路市へ向けて飛び立っていった。

箒は北の空を切り裂くように進み、次の街へと彼女を運んでいく。


次回に続く....

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