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空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第七章 北海道巡遊(前編)
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第9話 静かなひととき

雲ひとつない青空。

暖房の効いた部屋で、結は布団に包まれ、気持ちよさそうに眠っていた。


時間は午前9時。


「すー……すー……」


昨日の疲れが完全に出たのか、熟睡そのもの。

幸せそうな寝息を立て続けている。


そして目覚めたのは午前11時。

まさかの14時間睡眠だ。


「ふぁ〜……今何時……?」


布団をもそもそと抜け出しながら時計を見る。


「えっ……もう午前11時!?

 私、そんなに寝てたの……」


思わず目が丸くなる結だった。


ぐぅ、とお腹が鳴る。

とりあえず空腹を満たすべく、結はコンビニへ向かった。


手に取ったのは迷わずおにぎり。


「コンビニのおにぎりって、なんか妙に美味しいんだよな〜。

 ちょっと高いけど……」


イートインに座り、包みを開ける。


「おかか、うまぁ……」


気づけば手元の五個は瞬く間に消えていた。


「ふぅ……美味しかった」


満腹になった結は店を出て、箒にまたがる。

向かうのは日本最北端・宗谷岬だ。


風を切って飛んでいると、

木一本ない、白く染まった広大な草原が目の前に広がる。


「開放感があって、なんか……いい……」


静かな雪原に心までほぐれていく。


そうして景色を楽しむうち、いつの間にか宗谷岬へ到着していた。


「ここが……日本最北端の場所なんだ……」


結は碑の前で記念写真を撮り、

満足して支局へ戻っていく。


支局に着いてからの時間は、特に大きな出来事もなかった。


仮眠室の椅子に座り、紅茶を片手にぼんやり。

何も起こらない、ただのんびりとした一日が静かに過ぎていく。


――そして翌日。


結は出発の準備に取りかかっていた。

次の目的地は釧路市。

予定では二日かけて行く。


「よし。準備完了」


荷物を整えた結は支局を出て外へと出る。


箒にまたがり、吸い込まれそうな青空へ向かって——


風を切り、力強く飛び立っていった。


次回に続く....

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