表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第二章 近畿巡遊
3/40

第2話 神戸観光

神戸市内を箒で飛び回り、様々な観光地を巡った結は最後に六甲山へ向かい、頂上から煌めく街の夜景を眺めていた。


「きれい……」

夜景に目を奪われながら、結は胸の奥で小さな満足感を噛みしめた。

この街を守るために、自分はまだまだ頑張らないと──そんな気持ちが湧き上がる。


六甲山で夜景を堪能した後、結は支局へ戻り、仮眠室で短い休息に身を委ねた。


翌朝、支局の食堂で朝食をとる結。

「このお肉美味しい……」


何のお肉か気になった結は、メニュー表を確認し、目を丸くする。

「えーっと……あった!こ、神戸牛!!」

(魔法管理庁、どれだけ予算があるんだろう……)

思わず心の中でツッコミを入れる。


朝食を終え、出発の準備をしていたそのとき、支局の外で大きな音が響いた。

窓の外を見ると、支局前の交差点の信号機が魔力異常を起こし、すべて青信号に変わっていた。


数台の車が交差点で衝突し、煙と悲鳴があがる。

「大変だ!急いで駆けつけないと……」

結は急いで箒に飛び乗り、現場へ向かう。


到着すると、信号機の暴走はさらに危険な状態に。

結は杖を握り、異常解除の魔法を放つ。魔力の光が交差点を包み込み、信号機は徐々に元通りに動き始めた。


事故で破損した車や怪我をした人々を前に、結は治療と修復の魔法を手早く施す。

街の安全を取り戻した瞬間、彼女はほっと息をついた。


その後も街を巡回する結。しかし、箒に搭載された魔力異常探知機が微弱な反応を示す。

「……ん?これは……」


向かった先は神戸港近くの倉庫街。

積まれた箱が魔力の影響で宙に浮き、ぶつかり合いながら不規則に動いていた。


「こ、これは……危ない!」

結は杖を構え、箱が人にぶつからないよう魔力で制御する。

息を整えながら魔法を使う、浮遊する箱を静かに地面へ降ろした。


任務を終えるといつの間にか夜になっていた。支局へ戻る途中、結は再び夜景を見上げる。

「街を守るって……こういうことなんだ……」

少し疲れた表情を浮かべながらも、その目には確かな決意が宿っていた。


支局に戻ると、局員たちが笑顔で手を振る。

「おかえり、結!」

「今日も一日お疲れ様」


結は小さく微笑み、仮眠室へ向かう。

「明日も頑張らないと……」

夜の街の灯を背に、箒でのパトロールの日々を思い描く結であった。


次回に続く....

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ