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空舞う箒の巡遊譚  作者: あすへ
第二章 近畿巡遊
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第1話 神戸へ

自販機の暴走を終えた結は、高松支局で報告や書類整理を済ませ、ほっと一息ついていた。


「初めての任務だったけど、何とか成功…明日もこの調子で頑張らないと」


翌朝、支局の食堂で結は香川名物のうどんをすする。湯気が魔力で少しキラキラと光り、香りがふわりと漂う。


「香川といえばやっぱりうどんだよね〜。うん、美味しい〜」


食事を終えた結は箒にまたがり、香川県を後に徳島県へと向かう。

風が髪をなびかせ、瀬戸内海の波が朝日に光ってキラキラと輝く。

箒の先端に取り付けられたホログラムの地図が、徳島へのルートを示す。


徳島県鳴門市、大鳴門橋上空に差し掛かると、橋の下で渦潮が勢いよく巻き上がっていた。


「わ…あれが渦潮…!本物を見ると迫力が違う…!」


箒に搭載された魔力異常探知機が警告を発する。

赤い光が地図上で点滅し、異常の位置を示した。


「魔力異常発生か…急ごう!」


結が渦潮の上空に近づくと、魔力が海水と風にぶつかり、波しぶきが虹色に光っていた。

渦は高速で回転し、船が通れば巻き込まれてしまうほどだ。


「ここを通る船が危ない…早く抑えないと…!」


結は杖を握り、異常解除の魔法を放つ。

掌から青白い魔力が放たれ、空気を震わせながら渦潮に向かって流れ込む。

渦の回転が次第に緩やかになり、海面はやがて穏やかさを取り戻した。


「ふぅ…被害がなくてよかった…」


その後、結は明石海峡大橋を渡り、神戸市の夜景を見下ろしながら支局に到着した。

港の灯りが水面に反射し、街全体が宝石のように輝いている。


「ここが神戸か…」


支局で渦潮の報告を済ませた後、結は少しだけ神戸の街を散策する。

港町の風に吹かれ、坂道を駆け上がる。

箒にまたがると、明日の冒険も待っていることを感じた。


次回に続く....

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