4.xx.2_ステータス確認_JJ ※番外偏
プレイヤー:JJ
クラス :火薬術士
ビルド :ロケスタビルド
〇スキル
1.飛燕衝
2.飛燕刃
3.単純な製法 (アクセント)
4.高性能火薬 (アクセント)
5.強化シリンダー (アクセント)
6.★ロケットスターター (アクセント)
7.★ロケットスターター (アクセント)
8.サバイバルキット (回復アイテム)
※ロケットスターターは、2枠消費するアクセントスキル。
〇パッシブ
1.火薬鎚 (クレッシェンド)
2.火薬刀 (クレッシェンド)
3.火薬銃 (クレッシェンド)
4.火薬籠手 (クレッシェンド)
5.失敗の母
6.午後の死
7.七発目の弾丸
8.滋養と狂走 (回復アイテム)
〇EXスキル
1.バレットタイム
2.火薬杭
3.高純度火薬(EXクレッシェンド)
〇Ultスキル
1.未開放
〇主力火器
1.アンチドラゴンライフル(ADR)
〇センチュリオン(申請中)
1.テストウド(ドレッドノート型スクトゥムシリーズ)
◆プレイヤー解説
メイン3人組の1人。
3人組の、タンク&教養担当。
スポーツとロマンをこよなく愛する、タフガイ。
元ラガーマンで、アンダー18のクラス(※)では、そこそこ有名だったらしい。
※2XXX年では、教育機関に飛び級制度が採用されているため、スポーツは学年ではなく年齢で区切られている。
ラグビーのポジションは、フォワードのセカンドロー。
チームで1番タフなプレイヤーが受け持つ右ロックを担当していた。
古い武家の生まれで、両親や祖父母から武術の手ほどきを受けて育った。
同時に、書道や茶道も習っていたらしいが、覚えていない。
このようなバックボーンから、3人組の中では最も正面戦闘に優れる。
前衛でしぶとく生き残りつつダメージを稼ぎ、敵の注目を集めることで、味方全員の生存力を確保する。
頼れる兄貴ポジション。
現実では3人姉弟(姉・JJ・弟)の長男。
兄弟関係の微妙なパワーバランスの中で育ったので、人間関係のナイーブな悩みには共感できるタイプ。
なお、セツナがたまに使用するプロレス技は、JJがセツナに授けた(吹き込んだ)ものだったりする。
セツナの、飛んだり跳ねたりするスタイルに、プロレスの可能性を見出したのである。
今はセツナが自発的にプロレス技の練習をしているので、嬉しい限りである。
彼との付き合いは、かれこれ1年ほど。
シューティングゲームで知り合って意気投合して以来の付き合い。
‥‥余談だが、JJには幼馴染で美人な彼女がいる。
彼女と姉の仲は良好で。彼女は姉を慕っており、姉は彼女を実の妹のように思っている。
おかげで、JJの頭が上がらなくなるばかりである。
ゲームプレイヤーとしてのJJは、「静と暴」のバトルスタイルで戦うプレイヤー。
日本武術にみられる、身体を小さく使って大きく動かす。
この動きで、最小限の体捌きで攻撃を躱す。
無駄なく躱せば、その分こちらの攻撃猶予が伸びる。
そこに、大技をズドン! ロマン技をドカン!
それが、彼のスタイル。
堅実に立ち回りつつも、四角四面なプレイングにはならず、隙あらばハッチャける。
自分だけのロマンをひたすらに突き詰める姿は、ストイックに見せて、実のところマイペース。
マイペースで我が道を行くというのは、クラス「火薬術士」と通じるものがある。
似た者同士、惹かれ合うのだろうか?
火薬術士の関係の深いメイジとか魔導拳士は、お互いに魔法を教え合って切磋琢磨している。
だのに、この火薬術士とかいう火薬狂いは、そんなことを露ほども気にせず、今日も我が道を邁進している。
邁進と稽古を積み重ねた結果、火薬術士という、ひたすらにクセの強いビルドを自前のプレイングスキルで使いこなし、クラスの弱点を克服して強みを伸ばすことに成功している。
‥‥って、ここまでだったら良かったんだけど、長いこと火薬と硝煙の空気を吸い過ぎたあまり、最近では何故か、強クラスを使うと弱体化するという、謎の病に罹患している。
強いプレイヤーが強いクラスを使ったら、超強いはずなのに‥‥、なぜ?
プレイフィール (使用感)の合わない強武器よりも、プレイフィールの合う弱武器。
ゲーマーあるある。
何でもできる強クラスを使うと、何でもできるあまり、意識配分や判断力がぼやけてしまう。
世界的なアクションスターであり、優れた武術家であったブルース・リーは言った。
「私が恐れるのは、1万通りの蹴りを1度ずつ練習した者ではない。 たった1つの蹴りを1万回練習した者だ。」
武術の世界では、1万の技よりを習得するよりも、1つの技を極めた方が強くなれるのだ。
JJの強さを支えているのは、卓越した体術と、一撃必殺の火薬武器にある。
このシンプルな構造こそが、彼の持つ「1つの技」を最大限に発揮させる。
つまり、「歩けば技になる」という武術の基本にして真髄を、火薬術士の単純で素朴なプレイフィールが香辛料のように、素材本来の旨みの惹き立てているのだ。
鬼に金棒理論である。
力に秀でる者は、力を活かせる武器を持てば良いのだ。
武芸に秀でる者は、武芸を活かせる武器を持てば良い。
スキルをいくつも装備するのではなく、撃鉄を起こして叩く。
武器とは、この単純な技さえ使えれば良い。
総じて、3人組の屋台骨のような存在。
静と暴、ロマンと火薬に魂を燃やす、我が道を行くタフガイ。
それが、JJというプレイヤーだ。
◆クラス解説(火薬術士)
マジックシリーズ、屈指のネタクラス!
そう呼んで過言で無いのが、この火薬術士というクラス。
下手すれば5弱あると、もっぱらのウワサ。
歪なビルドの構築。
クセの強い武器の数々。
使い手に、頭火薬術士しか居ない。
などなど、ネタを上げればキリが無いし、いちいちツッコんでると日が暮れてしまう。
火薬術士は、火薬武器という、その名の通り火薬の力を用いて戦うクラス。
火薬を炸裂させて放つ攻撃は強力で、それだけで必殺の威力を誇る。
ギミックを作動させて、火薬で殴る。
これだけでクラスのコンセプトが完成されており、ここだけで評価するならば、驚くほどシンプルなクラスである。
しかし、実戦となると話は違ってくる。
まず、火薬には弾数制限があり、どこかでリロードをする必要がある。
近強遠弱という前のめりなゲームシステムで、リロードの隙を確保するのは至難。
しかも、リロードをする暇があるとはつまり、攻撃できるタイミングを捨てているのと同義。
せっかくチャンスメイクしても、火薬が無くて追撃がままならないという事態も、稀に良くある。
だからと言って、火薬の使用を渋っては、火薬術士のコンセプトが崩壊してしまう。
このように、火薬を使って殴るシンプルなコンセプトに反して、ゲームメイクには一手先を読むセンスと経験が求められる。
JJは、この問題を、プレイヤー自身のスペックで補っている。
単純な戦闘能力の高さで、火薬を温存し、自分の好きなタイミングで火薬を点火させられるのだ。
M&Cでは、双子の腹違いの弟が、石の棺桶を火薬の力で振り回すという、兄として嬉しい出来事があった。
圧倒的な質量と巨躯を誇る猛獣を、美しい火薬の音色でもって調伏する姿は、まさに火薬術士の理想を体現した姿であり、弟の成長が自分のことのように喜ばしく、誇らしい。
‥‥なんか2作目で急に血縁関係が生えてきた、メイジの姉はそれを見て、「弟くん!?」って血相変えて青い顔をしてたけど。
弟の成長を目の当たりにして、顔を青くするとは、喜び方が独特な姉である。
兎にも角にも――。
これは、お兄ちゃんも負けてられない。
生き別れの双子の腹違いの弟に、カッコイイところを見せなくては!
今後、どんなトンデモ武器が登場するのか楽しみであるし、ハードルが上がったせいで、怖い所でもある。
果たして、棺桶パイルバンカーのインパクトを超えることができるのか?
総じて、火薬術士は、ネタ寄りのロマンクラス。
――この火薬は、人を魔法に掛けるのさ。
◆ビルド解説 (ロケスタビルド)
火薬術士、驚異のメカニズム!
火薬術士の弱点は、機動力。
他のクラスが、スキルによる慣性移動ができる中、攻撃用のスキルが極端に少ない火薬術士は、機動力に劣る。
そこを、過去の先人たちは、火薬武器の「伸びしろ」として捉えていた。
火薬武器は最強(自称)で、火薬術士がサイコー(諸説あり)であることは疑いようのない事実である。
だからといって、最強であることが、進化を止めていい理由にはならない。
熟成に熟成を重ねた火薬が湿気らぬよう、火薬術士は常に新たな風を、火薬武器に吹き込むことが求められるのだ。
たゆまぬ探究心と、飽くなき好奇心こそが、黒い火薬に赤い火を点ける。
ロケスタビルドは、そんな研究が築き上げた結晶のひとつ。
アクセントスキル「ロケットスターター」で強化された、強化火薬籠手によって機動力の改善を図ったビルドなのだ。
――ある火薬術士は、考えた。
時はタイタンプランの揺籃期、魔導ジェネレータの開発に大量の予算と人員が投入されていた時代。
友人の伝手で、時代の最先端を作り出している現場を見学できる機会を得た。
そこで、彼は魔導ジェネレータから汲み上げたエネルギーを推進力に変換する、CEのロケットブースターに関心を抱いた。
重い鉄の体をも動かすロケットブースター。
物理的なガス圧などの制約から解放されたブースター。
――素晴らしい!
学問や技術、芸術の発展は、良い物・優れた物を取り入れることで、相互研鑽的に発展してきた。
火薬術士も、素晴らしいCEの技術に感銘を受け、その技術を火薬に持ち込もうとした。
CEのブースターを目の当たりにしてからというのも、彼には、ひとつのイメージがあった。
曰く、「あのブースターを、火薬にすれば良いのではないか」と。
‥‥???
常人には理解できないが、つまりはそう思ったのである。
最強武器を、次なる最強へと進化させる。
科学と魔法の結晶であるCEこそが、進化の起爆剤になると考えたのだ。
彼はさっそく、魔導ジェネレータの勉強を始めた。
専門外の知識を、論文や専門家をあたりつつ貪欲に吸収した。
その結果、物質が含有・保持できる魔力量 (情報容量)には、一定の規則性があるという既存の理論に行きついた。
そして、この理論を基に研究を進めようと、アタリをつけた。
良質な火薬を嗅ぎ分ける嗅覚が、そこに答えがあると、理性より先に直感が嗅ぎ取ったのだ。
ほどなくして、彼は情報容量に優れる魔石の精製方法を確立する。
魔石とは、魔力が結晶化した物質。
これらは、鉄やアルミなどの金属のように、溶かして混ぜ合わせることができる。
もともと、魔石の粉末を火薬として利用していた火薬術士にとって、魔石の調合は得意分野であった。
それを、体系化された理論に当てはめて、経験や勘に頼っていた部分を明晰化することにより、今まで見落としていた理屈を発見するに至った。
結果、ロケット推進力を得るに十分なパワーを得られる、超小型ジェネレータの開発と実現に、誰よりも速く漕ぎつけた。
超小型ジェネレータと、超小型ロケットブースター。
その2つの機能を搭載したのが、強化火薬籠手に込められる火薬の正体である。
この火薬に一度火を点ければ、これはCEブースターのようにバーニアを立て、火薬術士をスピードの世界へと誘う。
この火薬の名を、シェルブースターと呼ぶ。
火薬による爆発力、火薬による推進力。
それらを手にした火薬武器は、更なる高みへと登り詰めたのだ。
シェルブースターを開発した男は言う。
「我々にとって、山の頂は低すぎた。高みとは、その上にある」と。
狂人集団風情が、調子のいいことである。
1人の火薬術士がもたらしたシェルブースターの発明は、「火薬術士の奇跡」と呼ばれ、火薬の歴史において、数少ない偉業と世間では称えられている。
シェルブースターのノウハウは、昨今のCEにも取り入れられ、効率的なジェネレータの開発や、高出力なブースター開発の基礎となっている。
CEという科学の風を取り込むことにより生まれたビルド。
それが、ロケスタビルドだ!
――風になるのだ。
蒼い風が、黒い煙の行く先を示す。
◆主力火器解説(アンチドラゴンライフル:ADR)
生き物と銃は、デカいほど強い!
象はデカい、そして強い!
ドラゴンはデカい、そして強い!
ならば、銃もデカいほど、ゼッタイに強い!
‥‥そんな、頭の悪い発想で誕生したのが、この迷銃。
名を、アンチドラゴンライフルと呼ぶ。
射撃機構は、単発ボルトアクション。
一般的なボルトアクションとは異なり、ボルトを銃から完全に引き抜いて装填を行う。
また、本銃のアクセサリーとして、弾とボルトを一体化させた、スピードローダーが販売されている。
アンチドラゴン (対龍)の名を冠する通り、何から何まで規格外な銃である。
まず、実包(銃弾)から見ていこう。
このライフルに使用される弾丸は、25mm口径の弾丸である。
25mm口径がどれくらいのサイズかと言うと、戦艦に搭載される機関砲が直径25mmの弾丸を使用している。
また、体長が8メートルのCEにおいても、この口径を持つ銃器が開発されている。
お分かり頂けただろうか?
この武器は名前こそライフルだが、筒先から吐き出すそれは、大砲のそれなのである。
大砲と揶揄される銃弾の威力は、まさに破壊的。
相手が戦車だろうが、CEだろうが、ドラゴンだろうが、何人たりとも銃口の前に立ち続けることを許さない。
弾丸の弾頭や火薬に、魔石を粉末にして混ぜ込んでいるため、その威力は同様の口径を持つ武器を遥かに上回る。
人が扱う銃器であることを最大限に活かし、魔石が魔力を吸収・感応し、破壊的な一撃を生み出す。
しかし、こんなにも頭の悪い武器だから、抱えている問題も頭の悪いスケールとなっている。
まず、何は無くとも、メチャクチャ重い。
その重量、50ポンド(約22.7kg)。
銃身の全長は、約1.5m。
射撃時に発生する反動、驚異の約100kg。肩が骨折するレベル。
汎用機関銃の本体重量が約12kgで、それを軽々と越えてしまう重量。
そんな重量を軽々と後ろに後退させる、致死レベルの反動。
こんなにも重いから、この銃にはヘビィ属性が付与されている。
ヘヴィ属性とは、ゲーム内で重火器の重量を表現するための属性で、ヘヴィウェポンを装備している間は、移動速度にペナルティが発生する。
具体的なペナルティは、ダッシュが不可能になる。
(パルクールスキルによる、ウォールランやスライディングは可能。)
一般的なヘビィウェポンには、ヘヴィグレネードランチャーや、ヘヴィライフルなど、自身の名詞にヘビィの前置詞を持つ。
‥‥なのだが、この武器はヘヴィの前置詞を持たない。
他の武器のように、巨大兵器に対抗するために武器を大型化させた結果、比例して武器が重くなったのではない。
この武器は、最初からデカく重く作られる設計にあったのである。
ゆえに、アンチドラゴンライフルはヘヴィ属性でありながら、ヘヴィの前置詞を持たない。
こう聞くと、頭の良い理系諸兄におかれては、命名規則に従わない例外の存在を、気持ち悪いと思う事だろう。
だが安心して欲しい。この武器にも、ちゃんとヘヴィモデルが存在する。
ヘヴィ・アンチドラゴンライフル。
25mm口径を、フルオートでぶっ放す化け物ライフル。
もはや、武器と呼ぶのも憚られるようなヘヴィモデルは、とても生身では扱えない。
生身で扱えないから、当然、魔石を混ぜ込んだ弾丸の強みも活かせない。
つまり、欠☆陥☆兵☆器☆
生まれたことが間違いであり、罪。
一応、兵器としては欠陥品だが、こんな物でもマニアの間では高値で取り引きされている。
――弾が撃てる資産。
総じて、アンチドラゴンライフルは、あらゆるところが規格外な主力火器。
威力・反動・重さ。
思想・設計・構造。
頭痛が痛くなる問題児は、大口径のロマンを求めて止まないエージェント垂涎の逸品だ!
◆センチュリオン解説 (テストウド)
ドレッドノート型サンクトゥスシリーズの、テストウドに搭乗する。
現在、パイロット権限の申請中。
ドレッドノート型は、戦艦(英: Dreadnought)という名の通り、重量級のCE。
――湯沸かし器搭載。
分厚い装甲と、圧倒的な耐久力で地を漕ぐ姿は、まさに大地を泳ぐ海上戦艦。
それ1機で要塞を築く。
強靭な耐久力とパワフルな出力のおかげで、重量火器の扱いもお手の物。
他のCEでは、関節が悲鳴を上げるような火器でも、問題なくマウントが可能となっている。
耐久力で、自身の高火力を押し付ける。
それを、陸海空の三域を選ばず投入できる。
それが、ドレッドノート型の強みだ。
サンクトゥスシリーズは、その中でも近接戦闘に重きを置いたシリーズ。
古代ローマ兵のように勇ましく、その身を盾として敵を制圧する。
耐久力が高いということは、サンクトゥス機を撃破するには時間を要する。
サンクトゥス機に気を取られると、他の敵に回せる火力が減って、前線が崩壊する。
だからと言って、このCEを見逃せば、装甲の暴力で圧し潰されて前線が崩壊する。
そんな、極めて理不尽な2択を、相対する者に強いる。
近接戦闘に重きを置いたシリーズの中でも、テストウドは、それをより特化させた機体。
いわゆる、ヘヴィ級インファイター。
見た目は、全体的に亀を思わせるような、ずんぐりむっくりした体系。
胴体も、腕も、脚も太いので、他の機体に比べて丸っこくてずんぐり体系。
テストゥド(古代ローマの言葉で、亀)の名にふさわしいタフネス。
そして、重量級とは思えない瞬発力で、敵を混乱と恐怖に陥れる。
この機体に、まともな武装は積まれていない。
‥‥武装は積まれていない!?
彼のCEは、ただただ重く、堅くあれば良い。
その何物も通さぬ盾こそが、最強の剣となり槍となる。
やれ銃器だの、やれミサイルだの――、科学者や軍官が何を言っているのか分からない。
戦いとは、こうも単純な事なのに。
武装が積まれていない、前代未聞のCEテストウド。
そのテストウドの攻撃手段は、装甲と質量による圧倒。
驚異的な瞬発力で敵に突進すれば、それだけでだいたいのことは解決する。
瞬発力のあるブーストで一気に加速し、頭突きや、張り手で攻撃する。
つまり、相撲であり、力士である。
亀の甲羅を背負った妖怪は、相撲を取るというし、亀のCEが相撲を取っても何ら問題ない!
‥‥‥‥たぶん。
こんな、スターゲイジーパイも、パンジャンドラムも真っ青なCEではあるのだが、一切の武装を排除しているため、魔導ジェネレータの効率がとてつもなく良い。
ジェネレータは、CEの心臓であり、血液であり、機体スペックを左右する核である。
このジェネレータの効率が良いために、重量級とは思えない異常な機動力と、堅い装甲を更に魔力での防護で強固にしている。
ふざけた設計思想のクセに、意外と理に適ったパフォーマンスを発揮する。
また、余りある丈夫さとジェネレータ効率を活かし、魔力を意図的にクラッシュさせて爆発を起こし、遠距離攻撃まがいのことまでやって来やがる。
体が丈夫なので、クラッシュによる負荷にも難なく耐えるし、ダメージを受けるほどでは無い。
武装を持たせない逆転の発想と、引き算の芸術が生んだ、名機であり迷機であると言えよう。
大雑把なスペックは下記
※
0 - 100 :1.00s (基準値:1.5秒)
実戦最高速:151km/h (基準値:150km/h)
理論最高速:211km/h (基準値:260km/h)
CE耐久値:15,000 (基準値:1万)
積載武装:なし
※
この機体の弱点は、ブレーキ能力と旋回性能。
重量が重い、かつ比較的高速というのが、ハンドリングを悪化させている。
直線移動は得意だが、繊細な動きには慣れが必要。
戦艦を港に着ける時のように、先を読んだブレーキキングとハンドリングを意識しよう。
そんな訳で、CE界の百人隊長にして紅茶紳士が、角力にて土俵入り!
巨大人型兵器が、センチュリオンの名を戴くに至った、歴史の重みお教えしよう。
◆スキル解説
1.飛燕衝
火薬武器ごとに異なるアクションが発動する。
基本的に遠距離攻撃となり、弾丸を消費する。
〇補足&解説
火薬術士の、数少ない攻撃スキル。
機動力に乏しい火薬術士にとっては、遠距離攻撃は大切な攻撃手段。
火薬というリソース消費する都合上、遠距離攻撃にしてはダメージが高い。
2.飛燕刃
火薬武器ごとに異なるアクションが発動する。
基本的に近接攻撃となり、弾丸を消費する。
〇補足&解説
飛燕衝とは異なり、近接攻撃を行うスキル。
飛燕衝にも言えることだが、主に攻撃スキルは火薬刀を持った状態で使われることが多い。
流石は火薬武器の優等生。
ちゃんと、アクションゲームらしいプレイフィールをユーザーに提供してる。
3.単純な製法 (アクセント)
飛燕衝の性能を強化する。
攻撃の射程を強化する。
〇補足&解説
飛燕衝の射程を強化するアクセント。
恩恵が強いのは、火薬刀と火薬銃。
なぜ、射程が強化されるのか?
それは、弾丸に2倍の量の火薬を詰めているからである。
4.高性能火薬 (アクセント)
火薬武器の弾丸を使用する攻撃の威力が、5%上昇する。
〇補足&解説
M&Cでは大変珍しい、攻撃力を上昇させるアクセント。
素の火力が高い火薬攻撃の倍率を上昇させるため、恩恵は大きい。
5.強化シリンダー (アクセント)
火薬武器の弾丸を使用する攻撃の威力が、5%上昇する。
〇補足&解説
高性能火薬と同様、攻撃力を強化するスキル。
マガジンであるシリンダーを強化することによって、火薬武器の堅牢性が上昇し、より強力な火力の使用が可能となる。
全ては「伸びしろ」。
火薬だって研究できるし、武器のパーツだって研究できる。
火薬武器に完成は無く、日進月歩の進化を続けるのだ。
6.7.ロケットスターター (アクセント)
火薬籠手の性能を強化する。
火薬籠手の装填数、プラス2(合計4発)。
火薬籠手を起動すると、ブーストステップが可能になる。
別の武器と同時に火薬籠手を使用できる。
〇補足&解説
火薬術士の奇跡。
火薬籠手に使用しているショットシェルを、シェルブースターに置換することで、火薬籠手の性能を強化する。
シェルブースターが炸裂すると、籠手の内部からバーニアが噴き上がり、使用者に突風を置き去りにできるほどの推進力を与える。
これを使えば、今までには無かった、ダイナミックな火薬アクションをすることが可能となる。
一気に敵に近づいて、火薬鎚で叩き潰す。
シェルブースターで宙に飛び立ち、空から火薬銃を撃ち下ろす。
そんなことはせず、火薬籠手でブーストパンチ。直接そのまま殴り飛ばす。
他武器と併用が可能になり、さらに装弾数も合計で4発となり、2枠アクセントらしい強力な装備となっている。
そして、このアクセントが最も優れている点は――、シェルブースターのアクションがとても派手だというところ!
籠手から噴き上がる蒼い炎。
黒い煙に、赤い爆炎。
これはもう、魔法と呼んでも過言では無いのでは?(※過言です。)
8.サバイバルキット (回復アイテム)
体力が20%、AGが10回復する。
〇補足&解説
自動注射器でナノマシンを注入し、肉体の損傷を治癒し、精神を昂揚させる回復アイテム。
AGが回復するのが特徴の回復アイテム。
また、専用パッシブには、使用者に一定時間バフ効果を与えるものが多い。
ナノマシン万能説。
◆パッシブ解説
1.火薬鎚 (クレッシェンド)
火薬鎚を使用できるようになる。
〇補足&解説
火薬武器の顔役。
火薬武器の中ではオーソドックスな性能で、これが基本形。
基本的に、撃鉄を起こして振るうだけで、雑魚だろうがボスだろうが相手をできる。
万能選手。
ただし、空振ったら無限の後隙で大変なことになる。
2.火薬刀 (クレッシェンド)
火薬刀を使用できるようになる。
〇補足&解説
火薬武器の優等生。
スキルと合わせて使うも良し、火薬を使わずに振るっても良し。
どんな状況にも対応できる万能選手(2人目)。
火薬が無くても日本刀として使えるため、弾切れの状況で特にお世話になる。
数少ない、弾切れ時でも強い武器。
3.火薬銃 (クレッシェンド)
火薬銃を使用できるようになる。
〇補足&解説
火薬武器の問題児。
万能選手では無い。
火薬が無いと、ただのデカい鈍器と化す。
ただし、この銃から吐き出される散弾は強烈。
ワイバーンだって、当たればタダでは済まない。
4.火薬籠手 (クレッシェンド)
火薬籠手を使用可能になる。
〇補足&解説
他の火薬武器と、残弾が独立している武器。
従来は、補助寄りの武器であったが、ロケットスターターによって主力火器となった。
殴って良し、移動手段として良し。
万能選手である(3人目)。
なお、万能選手という評は全て、火薬術士の価値観が基準になっている。
なので間違っても、彼らの妄言を真に受けないように。
5.失敗の母
火薬銃の有効射程が上昇する。
〇補足&解説
扱いに困る火薬銃を、扱いやすくするためのパッシブ。
素の射程が10メートルそこそこな射程が、20メートル程度まで強化される。
とはいえ、散弾を扱う性質上、距離が離れると充分な威力は期待できなくなってしまう。
そういった場合は、飛燕衝で3点バースト射撃を行うと良い。
足りない威力を、連射力で補うのだ。
今回のビルドは、火薬籠手の装弾数が増えて弾持ちが良くなったため、気軽に3点バーストをぶっ放しやすくなった。
6.午後の死
EXスキル「バレットタイム」の有効時間が伸びる。
〇補足&解説
バレットタイムを強化するパッシブ。
残弾無限のお楽しみタイムを延長することができる。
火薬術士の火力源は、一にも二にも火薬。
尽きない火薬は、そのままご機嫌でお楽しみな火力に繋がる。
バレットタイムと、ロケスタ籠手を組み合わせると、面白そうだよね?
‥‥‥‥。
イヤな予感しかしないッ!!
7.七発目の弾丸
火薬武器(火薬籠手を除く)の残弾がゼロの時に、ブレイブゲージを1つ消費しても良い。
そうした場合、短時間の間、バレットタイムと同等の効果を得る。
〇補足&解説
勇気による代替。
残弾を使い果たした状態でブレイブゲージを消費して、バレットタイムに突入するパッシブ。
効果時間は、パッシブ「午後の死」で延長が可能。
パッシブの延長込みで、効果時間は約8秒。
火薬術士の弱点である、攻撃チャンスに肝心の火薬が足り無い! という事態を回避できる神スキル。
そして何よりも、名前がカッコイイ!
それだけで採用の価値があるらしい。
8.滋養と狂走 (回復アイテム)
サバイバルキットの回復力が5%になる。
サバイバルキットを使用後、ごく短時間、移動力を大きく強化する。
〇補足&解説
ナノマシンの効果で、移動速度を上昇させられるパッシブ。
移動速度の強化は、いわゆる「2進数の余白」の影響を受けやすい。
プレイヤーによっては、プログラムで規定されたスペック以上の速力を生み出したり、効果時間を生み出したりすることが確認されている。
そのため、移動速度アップ系の能力は、公平性が重要なPvPでは慎重な調整がされている。
M&Cにおいても、PvP中は移動速度アップ系の能力には制限や弱体が掛かっている。
◆EXスキル解説
1.バレットタイム
一定時間、状態変化「バレットタイム」状態となる。
バレットタイム中は、火薬武器の弾丸を消費しなくなる。
〇補足&解説
シンプルな効果ながら、強力なEXスキル。
必殺の威力を持つ、火薬での攻撃を連打できるようになるため、単純かつ強力。
効果時間は約20秒。
パッシブ「午後の死」を装備していると、約27秒まで強化される。
2.火薬杭
火薬武器、パイルバンカーを装備する。
〇補足&解説
漢のロマン!
巨大な杭打ち機を呼び出す。
杭打ち機の外見は、火薬銃に似ている。
弾丸を撃ち出す代わりに、バレルの中には長くて太い杭が1本だけ装填されており、それを火薬の力でぶっ放して、ぶっ刺す。
基本的に、銃口をターゲットに押し付けて使用する。
威力減衰がとんでもなく強烈なので、接射でないと、まともなダメージが期待できない。
一応、パイルバンカーも火薬銃の扱いなのか、パッシブ「失敗の母」で有効射程が上昇する。
火薬銃とかいう、脇に抱えないといけないような大振りな銃を持って敵に密着する。
それは、口や文字で語るよりも難しい。
火薬術士は、機動力に難があるのだ。
‥‥でも、それを克服できるような装備が、あったような?
3.高純度火薬(EXクレッシェンド)
火薬を使用する攻撃の威力を、10%強化する。
〇補足&解説
火薬術士の定番EXスキル。
今回のビルドでは、火薬の火力が合計で2割増しになっている。
※バフは累計加算なので、5 + 5 + 10 = 20
火力を盛ることに厳しいM&Cにおいて、倍率2割の上昇は破格。
ネタクラスにありながらも、ネタ抜きに強力無比な装備である。
‥‥でも、これが許されるくらいだから、やっぱり火薬術士ってネタ――。
いや、何でも無いです、はい。




