SS14.09_晶力重来 (ラピスクリスタ)
「‥‥漆黒のイーヴィル。
その名を胸に刻み――、死んでいけ。」
ハルを喰らい、ハルを取り込み、大人の姿となったグレイ。
黒い軍服に軍帽、腰に日本刀を穿いた、目つきの鋭い偉丈夫。
晶力重来:死ノ剣
晶力重来とは、異界武器とホルダーの合技。
心を持った異界武器との、絆の象徴。
だが、そんな一般論はグレイに通じない。
自分が上、ホルダーが下。
この格付けこそが、グレイの晶力重来。
仲良しごっこは終わりだ。
ドリーは、ハルを食べてしまったグレイを見て、目を白黒させている。
「あわ、あわわわわ――。」
プロトエイトが動く。
新月の双剣を、満月の大剣へ。
月の形が変わる。
満月から、三日月が伸びる。
軍服の腰に佩いた、日本刀を抜刀する。
銀色の刀身に、黒色の刃文。
普通の刀と、色合いが逆になっている。
黒い刃が、三日月とぶつかる。
刃文が揺らめく。
まるで、三日月を取り込むように。
刀が三日月を切り裂いた。
‥‥いや、三日月を飲み込んだ。
グレイは、背後のドリーに声を掛ける。
「ドリー。セツナさんを頼む。」
「――――! う、うん。」
グレイの声に正気を取り戻す。
セツナの蘇生を再開する。
グレイが前に出る。
ドリーの傍を離れ、プロトエイトの方へ。
――加速。
満月は欠け、新月となる。
プロトエイトの姿が消える。
速足の加護。
グレイを置き去りにする。
回り込み、ドリーの目の前に現れる。
エストックを構えたカラスに、黒い三日月が伸びた。
カラスが消える。
ドリーの頭上を、三日月が通り過ぎて行く。
少年は蘇生を続ける。
カラスが目の前に現れようが、三日月が通り過ぎようが。
セツナに回復魔法を掛け続け、動かない。
プロトエイトは、グレイに斬りかかる。
亜音速の機動力に、速足が加わった、音すら置き去りにする剣戟。
躱せもしないし、防ぎもできない。
中段に構えた刀をすり抜けて、エストックが腿の肉を削いだ。
グレイが痛みに気が付いた頃には、カラスは背後から、ナイフで喉笛を切り裂いている。
喉を抑えるグレイ。
大きく距離を取るプロトエイト。
盤面は、現状1対1。
プロトエイトは、ヒット&アウェイで、じわじわと削っていく算段のようだ。
新月の双剣に付着した、赤いエフェクトを払う。
剣を振り、血振るいを行う。
‥‥‥‥。
身体を巡る、速足の加護が弱まる。
火花が走る。
エストックと日本刀が衝突した。
30メートル以上あった距離が、グレイによって一瞬で詰められた。
首から血を流す彼の瞳は、狂気と闘争心で満ちている。
グレイの上段斬り。
――遅い。
上段を、カランビットナイフで取る。
新月の爪で、グレイの振り上げた手首を突き刺す。
右手の手首に、反ったナイフの刃が刺さる。
グレイは構わず、右手に力を入れる。
刀に体重を乗せ、ナイフを深く刺す。
赤いエフェクトが手首から流れ、プロトエイトの動きが鈍る。
カラスの足を踏みつける。
続けて左の拳を打つ。
兜を殴りつけ、頭が後ろに下がる。
左手の爪が伸びる。
黒い爪で、貫手を放つ。
爪が首を掠めた。
兜と鎧の隙間に、爪が通る。
爪は、鎧の下に着込んだチェインメイルに阻まれる。
細い鎖を編みこんで作られた鎖帷子が、鎧の隙間を守っている。
プロトエイトは、自分の武器を放棄。
エストックとナイフを捨てる。
この間合いなら、拳の方が強い。
ラッシュを仕掛ける。
目にも止まらぬ拳の連打。
機関銃でも連射しているかのような音を立て、グレイを滅多打ちにする。
拳の連撃を浴びて、グレイの身体が浮く。
カラスを拘束していた足が、宙に浮く。
ブーストキック。
瞬間加速からの、速度を乗せた蹴り。
グレイの身体が飛んでいく。
プロトエイトの背後に魔力が流れる。
甲冑鳥は――、ドリーの方を向く。
音速の拳が、ドリーの頭に目掛けて、振るわれる。
‥‥AGを、1本消費。
パッシブ「悪魔の左手」。
カラスを下から、左手が撫でた。
カラスの装甲を、腕から滲む泥が腐らせ、中身を切り裂く。
セツナの蘇生が終わった。
ドリーがふらつき、倒れる。
意識はあるが、魔力切れで動けなくなった。
セツナは、プロトエイトの首を掴む。
左手で掴み、装甲を腐らせて焼いていく。
プロトエイトの背中を、黒い刀が袈裟斬りにする。
翼を生やしたグレイが、背中に手傷を負わす。
セツナがプロトエイトを手放す。
すかさず腹に蹴りを入れる。
グレイがそれに合わせ、後ずさる彼奴の側頭部を柄で殴る。
殴って横に動かし、位置調整。
セツナとグレイ。
2人で踏み込む。
悪魔の左手と、黒炎の右手が、カラスの兜を殴りつけた。
プロトエイトが空を仰ぎ、地を滑る。
セツナの左手から、悪魔の力が消えていく。
「少し見ないあいだに大きくなったね、グレイ君。」
「長くは持ちません。速攻で仕留めましょう。」
「オーケー。」
プロトエイトが立ち上がる。
刀に負わされた傷から、力が抜けていく。
魔力が、食われていく。
晶力重来:死ノ剣
4本の刃で、敵を死に誘う技。
一の太刀は、捕食の剣。
黒い刀は、竜の爪であり、尾であり、牙である。
竜の血を鍛えて拵えた刀は、相手の力を奪う。
グレイが翼を広げる。
死ノ剣、二と三の太刀。
翼から、羽が抜け落ちていく。
金属質な欠片が、翼から抜けて、宙に浮く。
羽が鉄の矢となり、暴風となってカラスに襲い掛かる。
プロトエイトは、武器を召喚。
石の棺を構える。
鉄の矢を、棺で凌ぐ。
魔力を黒刀に奪われたせいで、思うようにスピードが出せない。
一の太刀で力を奪い、二と三の太刀で、弱らせる。
プロトエイトは、その術中に嵌っている。
セツナが、プロトエイトに接近。
鉄の矢なんてお構いなし。
暴風の横から、稲妻の力で地面を滑って距離を詰める。
鉄矢の風向きが変わる。
2人を閉じ込めるように、周囲を旋回する動きに変わる。
ライザ・ハル・ドリー。
3人の戦闘不能を持ってして、やっとまともに戦える盤面に持ち込めた。
セツナが右手を握り、拳を打つ。
石の棺で阻まれる。
プロトエイトが、棺を蹴っ飛ばす。
蹴っ飛ばされた棺が玉突きを起こして、セツナに直撃する。
棺を振るう。
横向きに振るわれた棺が、獣のように風を切りながら迫る。
バックフリップで躱す。
避けながら、スキル ≪シルバームーン≫ を発動。
足先から放たれた銀の刃が、プロトエイトを薄く裂く。
プロトエイトが棺を手放す。
ブーストキック。
身軽になり、弱ってもまだ高速のスピードでもって、セツナを蹴りつける。
吹っ飛んだセツナは、鉄の矢が渦巻く嵐の中へ。
矢に身をしこたま削られて、内側に押し戻される。
プロトエイトが棺を担ぎ接近。
壁際に追い込まれた。
スキル発動 ≪グラウンドスマッシュ≫ 。
自分とプロトエイトのあいだに、岩塊を挟む。
接近を防ぎ、また、棺を正面から振れないように。
読み合いだ。
お互い、どう動くか?
セツナが、この後どう動くか?
岩を蹴る? それとも、岩を囮に移動する?
プロトエイトは、どう動く?
岩を蹴り飛ばしても良い。上や横に、回り込んでも良い。
読み合いだ。
岩ひとつ隔てて、互いがどうやって動くか?
プロトエイトの判断は‥‥。
様子見。
何もしない。
それが最善手。
不利を背負っているのは、セツナの方。
速度で上回っているのは、自分の方。
彼が何をしようが、対応できる。
だから動かない。
後出しで勝てる。
だから何もしない。
グレイの変身も、長くは持たない。
千日手では、こちらに軍配が上がる。
プロトエイトは、様子見を選択した。
対するセツナは――。
2人に分身して、それぞれ左右に走り始めた。
パルクールスキル「ダミーホログラム」。
スマートデバイスで、自分のダミーホロを投影し、かく乱を狙う。
浮き上がった岩の影から、2人のセツナが飛び出した。
右と左、2択を仕掛ける。
プロトエイトは、左のセツナを狙う。
マジックワイヤーを使うか?
その他のビックリ択があるのか?
どちらにせよ、マジックワイヤーを撃ち出す左腕がプロトエイトの方を向いていた方が、彼は動きやすいはずだ。
何かしてくることを考えると、そちらの方が動きやすい。
彼の判断は、大当たり。
左に逃げたセツナが本物。
本物なので、右手に何やら怪しい物を握り込む。
ビックリ択が飛び出す。
インベントリから、カタールを取り出す。
カラスが残していった、嘴の片割れ。
右手に太陽が昇る。
太陽が刃を伝い、激しく燃える。
プロトエイトが加速。
棺では無く、拳を放つ。
自分の武器を拾うことは、読めていた。
それを反撃に使うことも。
だから、使われる前に速攻で潰す。
プロトエイトは棺を振るわず、セツナの行動を見切っていたかのように、拳で攻撃する。
「‥‥だろうな。」
Zキャンセル。
スキル ≪炎撃掌≫ をキャンセル。
フロントフリップ。
拳が空を切る。
足に炎を纏い、カラスの頭を踏みつけ、セツナが背後を取る。
スキル発動‥‥、 ≪鴉の炎撃掌≫ 。
セツナの右手から、炎の槍が繰り出された。
燃える鴉の嘴が、壁を背負うプロトエイトに襲い掛かる。
立場逆転。
棺で槍を受け止める。
槍の衝撃が、棺を震わせ、腕に衝撃が入る。
セツナが、棺に両足を乗せる。
――棺を、大地を浮き上がらせるほどの力で、踏み割る。
棺の守りは貫けない。
しかし、攻撃の衝撃は、プロトエイトを後退させる。
彼の踵と背中が、嵐に触れた。
鉄の矢が、身体を削いでいく。
加速。
カラスが空に飛び立った。
正面からの衝突を避け、仕切り直すためにセツナを振り切る。
空に飛んだカラスの前には‥‥、セツナが居た。
AGを1本消費、アサルトダッシュ。
プロトエイトの動きを予測し、回り込んだ。
彼の右手には、燃える嘴。
攻撃を放たんと、魔力を溜めている。
棺を前に置き、防御を固める。
セツナの姿が消える。
テレポート。
虚を突き、背後に回り込む。
虚を突かれ、反応が遅れる。
鴉の炎槍が撃ち込まれた。
カラスの拳が、セツナを打ち抜いた。
プロトエイトが、後から行動して先制する。
頬を殴られて、セツナは鉄の嵐の中へ。
カラスの胸に、炎槍が突き刺さる。
胸のコアに亀裂が入る。
魔力の制御が乱れ、棺の展開を維持できなくなる。
棺が手元から消えた。
嵐の中から、セツナが切り傷だらけになって帰って来る。
マジックワイヤーを射出。
カラスを捕まえる。
足に稲妻を纏い、加速。
カラスを稲妻によって、地上に叩き落とす。
地面に、装甲を伝って、稲妻が走る。
捉えた。捕まえた。
すかさずセツナは、バックフリップ。
「グレイ!」
彼の合図と共に、鉄の矢の動きが止まる。
一斉に、矢の先が、渦の中心を見る。
セツナがテレポートで消える。
矢が、渦の中心に向かい降り注ぐ。
千本、万本、降り注いで。
辺りを針の筵にする。
カラスの翼を、地面に縫い付けた。
オーバーコア (Ult) × ブレイズキック = ウルトラブレイズ
ブレイブゲージを2本消費。
セツナが、大空へと跳ぶ。
空に、3つの赤い日輪が展開する。
グレイが、空に左手を掲げる。
空が曇る。闇に覆われる。
「終わりだ‥‥。
四の太刀、†審判の剣†!!」
闇の雲から、大きな剣が――。
塔のように見上げるほど大きな剣が、地に縛りつけたカラスに落ちていく。
剣は、日輪を潜り、刃先から徐々に燃え盛る。
隼が、闇の中から降り立ち、足を地上に向けて急降下する。
太陽の熱を持つ足で、剣の柄を蹴る。
剣と共に、カラスを射抜かんと強襲する。
――地上でも、太陽が昇った。
プロトエイトが炎の翼を広げ、鉄に縫い合わせられていた身体を起こす。
避けられない、あの攻撃は。
審判の剣は、隼の一部となって大きく加速している。
剣先を避けたとしても、加害範囲から逃れらない。
翼が、大空を睨む。
大空へ、飛び立つ。
ぶつかる。
太陽と太陽。翼と翼。
ぶつかって、隼の剣がカラスを貫いた。
拮抗も、摩擦も無かった。
隼の爪と、竜の咢が、カラスに凶兆をもたらす。
『‥‥任務‥‥失敗。‥‥お見事です、パイロット。』
太陽に立ち向かったカラスは、身体を焼かれて燃え尽きた。
一片たりとも、形を残さず。
唯一、地面に焼き付いた影だけが、彼との激闘を語っている。
‥‥‥‥。
‥‥。
◆
――――ふぅ~~。
大きく息を吐いた。
塵埃で煤ける空気を、大きく吸い込む。
焦げ臭い香りが、鼻腔にこびりつく。
‥‥‥‥いきなり殺しに来るの、マジでやめて欲しい。
何の脈絡もなく、とんでもねぇ相手をけしかけてくれたものだ。
ビックリした。とんでもなく強かった。
もう、任務完了でもいいんじゃない?
そう思うが、まだ任務は続く。
異界化の元凶を潰せていない。
まあ――、ひとまずは、事後処理からだ。
倒れた仲間を起こさなくては‥‥。
セツナとグレイは、手分けして事後処理にあたる。
セツナは、ライザの元へ。
‥‥しかし、大変困ったことに、回復アイテムの持ち合わせが無い。
ドリーは魔力が尽きているし、ハルはどっかに行っている。
セツナの回復アイテムは、AGを回復するアイテムなので、蘇生には使えない。
仮に蘇生ができるとしても、もうブレイブゲージが無くなった。
ポーチからポーションを取り出してみるも、中身は空っぽ。
空瓶の中には、空気しか入っていない。
まだ、任務は途中。
でも、ブレイブゲージは枯渇。
挙句、魔導ガントレットも、壊れちゃった。
プロトエイトを逃がさず仕留めるために、大技を使う必要があったから、必要経費ではあったのだが。
初期の頃には余りがちだったブレイブゲージ。
それが今では、足りないと思ってしまう。
連戦が基本のセントラルにおいて、戦闘が終わっても回復しないブレイブゲージは、かなり貴重なリソースだ。
セツナは、うつ伏せに倒れているライザの元に、とりあえず駆け寄る。
仰向けにして、肩を叩く。
――起きない。
呼吸はしているが、起きない。
さっきよりも強く肩を叩く。
肩を揺さぶる。
‥‥‥‥。
起きない。
タフな異界武器には、この程度では効かないのか?
顎に手を当てて、考え込む。
自分がライザにされたように、顔に往復ビンタでもすれば‥‥。
間違いなく殺されるので、却下。
‥‥‥‥。
パチン! 指を鳴らす。
妙案を思いついた。
静かに眠っているライザの、右側に回り込む。
黙って静かにしていれば、ツラは良いライザの右に回り――。
そっと、彼女の右手に手を伸ばす。
右手の、意識を失っても手放さない銃に、そっと触れようと。
セツナの手が伸びて、カチャリと音がする。
銃口が、眉間にキスをする。
反射的に身体を反り、後ろに倒れる。
銃声が響いた。
髪の先が、凶弾に持っていかれる。
「ほわぁぁあ!?!?」
ムンクの叫びみたいな、情けない悲鳴を上げるセツナ。
勝気な瞳と銃口が、セツナを上から睨みつけている。
「お、おはよう。ライザ。」
「ええ、おはよう。」
ライザが銃をしまう。
セツナが立ち上がる。
ライザは、首や腹を手で触る。
丈夫な彼女も、プロトエイトの攻撃には堪えたらしい。
ともかく、ライザは復活した。
まさかの、自力回復。
恐るべきタフネス。
2人は、ドリーの介抱をするグレイの方へ。
座り込んでいるドリーに、セツナはジュースを渡す。
500mlのペットボトル。
「ドリー。キミのおかげで助かったよ。ありがとう。」
お礼を言って、ジュースを渡した。
「お役に立てて良かったです。」
仲間になって早々、とんでもねぇ相手と戦うことになったドリー。
でも、彼は逃げなかった。
彼もれっきとした異界武器。
武器が戦いから逃げるなんて、ありえない。
おかげ様で、大金星だ。
殴るだけが、戦いでは無い。
武力に秀でることだけが、強さでは無い。
‥‥異界武器には、受け入れにくい価値観かも知れないが。
さて――。
ライザは回復し、ドリーも落ち着いた。
残るは、ハル。
彼女は、グレイに取り込まれてしまったのだが‥‥。
セツナは、頭の上に疑問符を浮かべる。
「そう言えばグレイ。その状態は、長く持たないって言ってたけど?」
「――フッ。眷属は我に屈した。すでにヤツは我が一部となり‥‥。
ぐふぅ!?!?」
いきなり、腹を押さえ込むグレイ。
「‥‥ヤ、ヤツは、我が一部となり――、うごぉぉお!?!?」
顎にアッパーを食らったかのように、上体を仰け反らせる。
「「「‥‥‥‥。」」」
グレイの奇怪な行動に、沈黙する3人。
――今度は、ボディに鋭いブローが入った。
「ぐはっ‥‥!? あ! ちょっと待って! タンマ! マジで痛い!
やめて!? やめ!? 痛ぃたたたたたた!?!?」
見えない何かから、殴る蹴るの暴行を受ける。
グレイはその場に倒れ、動かなくなった。
身体から魔力が抜けて、縮んでいく。
ボコボコにされたグレイが、地に伏している。
ボコボコにしたハルが、全員の前に帰ってきた。
元気そうである。
これにて、全員復活。
一行の冒険は、いよいよ大詰め。
巨岩の麓に向けて、残された旅路を進む。
‥‥ハルが、気を失ったグレイを引き摺りながら。
‥‥‥‥。
‥‥。




