SS12.07_ゾンビメガロドン
◎クリスマスイベント
逃げ延び、生き延び、オーブを20個破壊しろ!
参加人数:961人
1時間46分経過
サバイバー:113/761
キラー :38/200
オーブ :16/30
◆
『草ァ! なんか知んないけど、草ァァ!』
『朗報! 我々の敵、パンツ姿で発見される。』
『修・羅・場! 修・羅・場!』
人の不幸とは、サイコーのエンターテインメントである。
例えるなら、ギロチン刑を見せ物にしたり、火あぶりを見せ物にする感覚に似ている。
石打ちのように、参加型の見せ物であれば、なおよい。
――エイメン。クリスマスの敵が、裁かれる時が来たのだ。
「――っ!? 何やってるのよ! 変態兄貴っ!!」
「不潔ですわ~! 不純ですわ~!」
「‥‥‥‥‥‥。」
情けない恰好のセツナを見て、やいのやいの騒ぐ、ハルとアンジェの金髪組。
目を見開き茫然自失のアイ。
「あ――! いや――! これは違うんだって!?」
「うわぁ!? 近寄るな変態!」
「痛っっった゛!?!?」
釈明をしようとしたところを、ハルに殴り飛ばされるセツナ。
シャークトパスと戦っただけなのに、ヒドい仕打ちである。
さすがに可哀想に思う、JJとダイナ。
野郎のバカなノリに、突然、女性の知り合いが混ざってきたら、こうもなる。
2人は、この愉快で憐れな状況から、今日セツナは、ハルとアイと遊んでいたことを察する。
アイは、M&Cの広報として働いていることを、ライブ配信で知っている。
会うのは初めましてだが。
金髪碧眼のミニスカサンタの方は、知らない。
話しぶりからして、セツナの妹らしい。
‥‥目の前の短いやり取りだけで、なんか兄妹の力関係が垣間見えてしまった気がするが‥‥。
ダイナは、歩けば棒に当たる男の行く末を見守りながらも、キラー3人組の1人、金髪ロールヘアの方を見る。
「――あれ? アンジェちゃん! やっほー!」
「ご挨拶が遅れましたわ、ダイナさん。」
アンジェは、ダイナのチャンネルのリスナー。
リスナーだし、何度か一緒に遊んだことのある仲。
ダイナが挨拶をすると、アンジェがドレスのスカートをつまんでお辞儀をする。
状況を見るに、アンジェもセツナを追っていたらしい。
ダイナは苦笑い。
頬を掻きながら、アンジェに説明を求める。
「え~っと‥‥。どういう状況か、教えてくれない?」
「それは、オレに任せてもらおう!」
むくりと変態が起き上がった。
‥‥ズボンを穿け。
セツナは、なぜ3人のキラーに追いかけられているのか?
それを、華麗なジェスチャーで説明する。
ゾンビの真似をして、首チョンパ。
チョンパした首を抱えて、ボーリング。
パーカーの裾を摘まんで、キャッ!
JJとダイナは顔を合わせる。
女性陣は、腕を組み頷いている。
(ゾンビの生首を、キラーの足元に投げた。)
と、セツナは説明をした。
ダイナとJJが、セツナに向き直る。
――とても良い笑顔で。
「ふふ~ん♪」
「へへへ――。」
「‥‥あの? ちょっと!?」
セツナの両脇を2人で捕まえて、放り投げる。
ゴロゴロと、セツナがキラーの前に差し出される。
投げられた変態に、ドン引いて退くキラーたち。
「うわぁ!? ――ちょっと、変態を投げないでください!」
先ほどからの散々な扱いに、ビミョーな顔をするセツナ。
本日、セツナの好感度株は大暴落。ストップ安。
「さっきから聞いていれば‥‥。
いいのか? そんな事ばっかり言って?
あんまり傷つけちゃうと――――、上も脱ぐぞ!」
「うわぁ!?!?」
好感度暴落により、無敵の人になりつつあるセツナであった。
キラーは、パーカーの裾を掴む彼から、さらに距離を取る。
アイが、ほんの少しだけ、頬を赤らめる。
「ドン引きです、ドン引きです! ドンっっっ引きです!!!!」
そう言って、顔を両手で覆った。
赤く美しい瞳が、手のひらに隠れてしまう。
「‥‥‥‥。」
無言の時が流れる。
セツナが、転がった姿勢で、アイをビミョーな顔で見ている。
例えるなら、目玉焼きに、ケチャップをかけて食べた時の、ビミョーな顔。
オムレツには合うのに、どうして目玉焼きにケチャップはマイノリティなのだろう?
全員の視線が、アイに集まる。
「‥‥‥‥(チラッ)。‥‥‥‥(チラッ)。」
「‥‥‥‥。」
チラチラと、指の隙間から、赤い瞳がチラチラとしている。
繰り返すこと、それを数回。
「‥‥‥‥脱がないんですか?」
「脱がんわ!? 当たり前でしょ!!」
アイの発言に即答するセツナ。
無表情と、ビミョーな表情が交錯。
「「‥‥‥‥。」」
「――うふふ♪」
「ひ゜え!?」
キラーが、サバイバーにグイとにじり寄る。
起き上がったサバイバーの、パーカーのフードを掴む。
そして、パーカーの裾に手を掛ける。
「きゃ~~~!! 変態ぃ~~~!!」
「良いではないですか。良いではないですか。」
裏声で叫ぶセツナ。
平坦な抑揚で、ノリノリのアイ。
迷子だった空気に、オチが見え始めた。
JJとダイナは顔を見合わせ、ハルはアンジェと見合わせる。
「「「「‥‥はぁ~~。」」」」
一同、みな一様に、ため息をつくのであった。
◆
「オイ! 全員逃げろォ! ヤツが来る!」
穏やかな、サバイバーとキラーの団欒を切り裂く、男の怒号!
6人は我に返り、気を引き締める。
公園に居た愉快な6人組に、サバイバーが叫んだ。
セツナは、着替え機能により、服装をチェンジ。
裏社会の蝶を追っていた時の、ワインレッドのスーツに着替える。
男は、しきりに空を気にしながら、何かから逃げている。
公園の入り口に停めてあったサメバイクに跨り、一目散に逃げようとする。
空を見上げるも、何も居ない。
人食いザメの残党が飛んでいるが、ここまで生き残ったプレイヤーにとっては脅威にならない。
周囲を警戒する。
――地面が揺れる。
地震――とは異なる。
地中の奥底が揺れるのではなく、もっと浅い所が揺れるような――。
「うわぁぁぁぁぁぁあ!?!?」
瞬間、男が地面に飲み込まれた。
バイクのエンジンを点け、道路の真ん中に出た瞬間のことだった。
地中から顔を出した捕食者に食われた。
サメの頭が、道路を下から食い破り、サバイバーを地中に引きずり込んだ。
固唾を飲む一行。
公園の前には、地中へと繋がる大きな穴と、静寂だけが残る。
恐る恐る、セツナが大穴へと近づく。
ハルとアイが、心配そうに止めようとするも、JJとダイナがセツナの背中を押す。
映画で良くあるパターンだ。
一瞬だけ姿を見せた何かを確かめようとして近づいて、食われて死ぬパターンは。
スクリーンの向こうから見ている分には、なぜ迂闊に近づくのかと思うことであろう。
だが、自分の立場になって考えて欲しい。
今そこにある脅威を、見て見ぬふりをするのは、脅威に近づくよりも恐ろしいのだ。
スーツに着替えたセツナが、大穴に向かい、大穴を除く。
空のお日様が、大分傾いてきた。
黄色味を帯びる日差しに照らされて、アスファルトの下の土を照らし、その奥で深淵がこちらを覗いている。
穴からは、湿った土の匂いが立ち上っている。
‥‥‥‥。
物音。
穴の奥から、音が聞こえる。
地中を泳ぎ、地面を揺らす、音が。
「ああああああああああ!!!!」
日差しに照らされ、地中を泳ぐ何かの正体が明らかとなる。
サメに食われた男の手が、地中から伸びて来る。
セツナは大穴から離れる。
振り返ると、残りの5人は銃を構えて迎撃の準備が整っている。
穴から、食われたサバイバーとサメが飛び出してくる。
――大きい。
空の人食いざめが、コバンザメに思えてしまうほどに、大きい。
体長15メートルの巨体、白く濁った瞳。
‥‥背中と腹に、杭を穿たれたような風穴。
「――!? アイツは!」
JJが勘づいた。
そう、ヤツは「ゾンビメガロドン」。
地獄の淵より、生者を地獄の腹に引きずり込むべく、蘇ったのだ。
空でメガロドンが口を開くと、サバイバーの悲鳴は消える。
地上に、彼の腕だけが零れて落ちてくる。
「撃て!!」
ダイナが叫んだ。
各々、持ち得る火器をぶっ放す。
JJは、ダイナから譲り受けた軽機関銃をぶっ放す。
弾丸の嵐が、クジラに匹敵する巨躯を襲う。
音速を超える暴力と運動エネルギーによって、肉が削がれ、骨が砕かれ、鉛が体を貫通する。
‥‥が、濁った瞳は、悠々と地上を見下ろしている。
「逃げよう! 全員で!」
セツナが、ハルとアイの背中を押すようにして撤退を促す。
ダイナたちも銃をしまい、公園の敷地を走り出す。
サメは、プレイヤーを無差別に襲う。
ゾンビメガロドンを前に、サバイバーやキラーなどと言っている場合ではない。
ハルとアイは、セツナの指示に従う。
想像したのであろう。
彼奴に無惨に食い殺される、自分の姿を。
この街で、プレイヤーは綺麗に死ねない。
グロテスクな肉塊に変えられる自分の姿を想像するのは、女性陣にはさぞ堪えるだろう。
「どうしますの? これから?」
アンジェが、今後の方針をダイナに聞く。
混成6人分隊の後方では、セツナとJJがメガロドンを引き付け、捕食を避けて凌いでいる。
ゾンビメガロドンは、動きこそプレイヤーのダッシュよりも速いが、攻撃は緩慢。
セツナとJJであれば、2人掛かりでターゲットを分散させれば、何とか凌げる。
メガロドンが、公園の芝生を飲み込みながら、セツナを追いかける。
それを横から、JJが射撃。
軽機関銃の攻撃により、メガロドンの速度が削がれ、セツナがメガロドンの追跡を振り切る。
メガロドンが立ち止まり、JJの方へと方向転換をしようとする。
ホルスターからリボルバーを抜く。
早撃ち。サメの鼻っ柱に強烈な1発をお見舞いする。
メガロドンは停止し、その後、空へと飛ぶ。
ダイナは手鏡を使って、空を飛んだメガロドンを追う。
「オーブを探そう。
オーブを壊して、魔力を取り戻す。」
現状では、勝ち筋が見えない。
ゾンビメガロドンは、あまりの巨体ゆえ、攻撃を避けるのにすら弾丸を消費する始末。
倒し切る火力が無ければジリ貧だ。
ダイナは、そう判断した。
コートのポケットから、通信機を取り出す。
「メリッサ。オーブの位置を教えて。」
『‥‥‥‥。』
「メリッサ?」
『‥‥‥‥。』
トランシーバーに呼びかけるも、メリッサから返事が無い。
通信機からは、砂嵐の音が虚しく響いている。
公園を抜ける。
メガロドンは、相変わらず6人を追いかける。
道路から、シャークレイダー。
2体のレイダーが、ますます場を混沌とさせる。
セツナが、レイダーに捕まった。
メガロドンとの波状攻撃によって、投げ縄に捕まる。
「セツナさん!」
彼の窮地に動いたのはアンジェ。
腿に隠していた銃を抜き、レイダーの背後を撃ち抜く。
セツナを拘束する縄をレイピアで切り裂いた。
「ありがとう。」
お礼を言ったのも束の間、レイダーの残党が2人に襲い掛かる。
2人とも横方向へ回避。
セツナはリボルバーを引き抜きながら、捻り側宙。
サイドフリップでレイダーを捌きつつ、空中で180度回転。
頭が地上を向いた状態で発砲。
レイダーの背中に弾丸が命中して、レイダーを倒す。
リボルバーの残弾、あと1発。
それを、空へ。
標的はメガロドン。
膝を付いているアンジェに狙いを定めた、大ザメを狙う。
射撃は命中。
――が、メガロドンは止まらない。
空からの自由落下によって、減速することなくアンジェに大口を開く。
「‥‥。セツナさん!」
最期、レイピアを託し、笑顔を向けて、アンジェはサメの腹に消えた。
「――ッ!! ‥‥‥‥。」
脱落者が出た。
託されたレイピアを拾い、JJのサポートによって、メガロドンを振り切る。
悪夢と受難は終わらない。
公園を出て、街に戻れば、そこには死者の宴。
建物の中から、次々と亡者が溢れかえり、道を埋め尽くさんとしている。
クモの卵から赤子が孵ったかのように、建物から道路へとゾンビが溢れる。
「ピンポンパンポーン☆
良い子のキラー諸君、ご苦労!」
この状況を煽るかのように、ナイスデイのマイク放送。
アイとハルの身体が、光に包まれる。
「脱出用のヘリの準備ができた!
今から、転送しちゃうぞ~。」
アンジェが死亡したことで、脱出ヘリの席が足りるようになった。
キラーの役目は終わり。
テレポートで、フィールドから退場させられる。
すべては、ナイスデイの策略通り。
ゾンビメガロドンという、サバイバーとキラー、両陣営の脅威となる存在がフィールドに現われれば、プレイヤーは結託する。
敵の敵は、味方というヤツだ。
だから、キラーを退場させる。
「皆さん、これを!」
ハルが呼びかけ、キラー2人が持っていた武器を、サバイバーに託す。
セツナが、アイからレバーアクションクロスボウを受け取る。
レバーアクションライフルのようにコッキングすることで、弦を引き、装填を行えるクロスボウだ。
ダイナは、ハルからグレネードを数個と、チェーンソーを受け取る。
JJは、鉈と投げ斧を受け取った。
3人がお礼を言うと、サンタ服のキラーはテレポートで脱出した。
ダイナが、グレネードのピンを引き抜き、ゾンビの群れに投擲。
「行こう。」
背後にメガロドンを引き付けつつ、3人は死者の群れの中を進む。
『生存者、残り31名。』
『オーブ破壊数、18個。』
――生き残るのだ。
生き残り、少しでも脅威を引き付けるのだ。
そうすれば、他の生存者がオーブを壊してくれる。
ここまで生き残るプレイヤーであれば、言葉を交わさずとも、連携が取れる。
そう信じて、確信して、3人は死者と死ザメの相手をする。
◆
「殺せッ! 残らず撃ち殺せッ! 弾を抱えまま死ぬのは恥じと思え!」
「「「オオォォぉ!!」」」
どこかで聞いたことがあるような怒号が、街の中に響き渡る。
ゾンビの呻き声を掻き消すように、恐怖から自らを奮い立たせるかのように、勇ましい声が響く。
「いいか! 生き残ることは諦めろ! だが、簡単にくたばるな!
死ぬまでに何ができるか考えろ!」
「「「オオォォぉ!!」」」
「悪趣味なサンタに、誰に喧嘩を売ったか、教えてやれェ!」
「「「ウオオォォぉ!!」」」
ここに居るのは、6人分隊。
本当は10人だったのだが、オーブを壊すために、別行動をすることにした。
6人が敵を道に引き付け、4人がその隙にオーブを破壊する。
ゲームが大詰めへと差し掛かり、数が増えたゾンビを次々と薙ぎ倒していく。
――託すのだ。
自分たちがここで終わっても。
あと2つ、オーブを壊せば、魔力を取り戻せる。
そして、1つは自分たちが責任を持って破壊する。
そうすれば、生き残っている連中――。
自分たちとは違う、スペシャルな連中が、絶対にゲームを勝利へ導いてくれる。
自分たちとは違う、群れずして大群の連中が、ボスだろうが何だろうが、倒してくれる。
‥‥‥‥。
願わくば、そんな連中と肩を並べて、あるいは――、相対して――。
味方の中に、弾が尽きた者が現れ始めた。
彼らは身体を張り、ゾンビの群れへと突っ込む。
自らの身体を武器として、盾として、味方の火力を支援する。
そして、体力が尽きる寸前――、グレネードのピンを抜く。
爆発が起きた、2つ。
揺動部隊は、残り4人となった。
「――報告します!」
破壊部隊から連絡。
「オーブを破壊! 繰り返します! オーブを破壊!」
「ヨシ! 良くやった、合流して――。」
「――!?!? な、なんだコイツは――!?
うわぁぁあぁああああ!!??」
「!? オイ! 何があった! 応答しろ!」
通信が途絶える。
揺動部隊を、暗い影が覆う。
空から、巨大な影が。
――順番だ。死神の鎌が、首筋に掛けられた。
「怯むなァ! 地獄を見せてやれぇェェェ!!」
「「「ウオオオオオオオオオオ!!!!」」」
‥‥‥‥。
‥‥。
――そして物語は、冒頭へと至る。
喫茶店に、バッハの名曲、G線上のアリアが流れている。
喫茶店の扉と窓を、死者の軍団が、ひっきりなしに叩いている。
セツナは、ゾンビに抉られた腹の傷を押さえながら、名曲に耳を傾ける。
ゆったりと、田園に流れる川を、二羽の白鳥が泳いでいるようなメロディに、うっとりと心を傾ける。
喫茶店の窓が割れた。
ゾンビが、店内へと雪崩れ込む。
顔にガラス片が刺さり、血みどろとなったゾンビが、たった1人の生者に迫る。
背もたれにしているカウンターの裏を見る。
そこには、プレゼントボックス。
絶望的な彼を煽るかのように置かれたプレゼントを、血の付いた手で開封する。
思えば、今日はコイツに振り回されてばかりだった。
だからこそ、最後くらいは――。
「‥‥‥‥。
当たり、だね。」
導火線に火が付いた中身を確認して、セツナはカウンターに背中を預ける。
ゾンビが、彼に集ったと同時、喫茶店は爆発を起こし、空高く火柱を上げた。
火柱と共に、喫茶店の残骸が空へと飛んで、ナイスデイの乗るヘリコプターを墜落させる。
喫茶店の外では、ゾンビがお食事タイム。
JJに対し、100人掛かりで、むしゃむしゃしている。
喫茶店から約200メートル離れた、ハンバーガーショップの屋根。
腹に赤く一文字を入れたダイナが、お店の看板にもたれて、しんみり夕日を眺める。
彼女を屠った巨躯のゾンビが空に吠える。
両手に鎌を持つ彼は、どことなく、「ヒーハー」と叫んでいるように聞こえる。
「――ああ‥‥‥‥。夕日が、しみるなぁ‥‥‥‥。」
視界がぼやけ、目を瞑る。
サバイバー:セツナ(Dying)
サバイバー:JJ (Dying)
サバイバー:ダイナ(Dying)
サバイバーの願った、勝利は遠い。
街に沈む夕日を追いかけるように、近づいても近づいても、追いかけても追いかけても、遠く離れてしまう。
‥‥‥‥。
‥‥。
「生半可なナイトには真似できない、ホーリーィィィ!」
銃声は失せ、死者の音だけとなった街に、ナイトの声が高らかに響いた。
名も無きサバイバーたちの遺志は、確かに託された。
◎クリスマスイベント
逃げ延び、生き延び、オーブを20個破壊しろ!
参加人数:961人
2時間17分経過
サバイバー:6 (瀕死3名)/761
キラー :20(19名脱出)/200
オーブ :20/30
‥‥‥‥。
‥‥。
 




