表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magic & Cyberpunk -マジック&サイバーパンク-  作者: タナカ アオヒト
6章_明けない夜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

183/256

6.12_明けて舞い戻る。

セントラル南部。

豊かな自然が広がる諸島地帯。


農産に畜産、漁業も醸造も盛んな、セントラルの台所。

そして、青石教会のお膝元。


教会の運営費の多くは、傭兵業での収益により賄われている。

その収益は、この南部に還元されている。


セントラル南部は、豊富な農産資源や、海洋資源があり、それを狙う悪党が後を絶たない。


そこで、教会の傭兵が、用心棒として雇われている。

その縁と付き合いがきっかけで、教会傘下の農地や酒蔵が増えて行ったのだ。


教会は、抗争の絶えないセントラルにおいても、屈指の武闘派集団。

独自の人脈と、独自の「執行官」という強力な戦力を保有しており、その武力はCCCや本部にすら匹敵すると言われている。


教会の息が掛かった設備に、まともな悪党は手出しをしない。

せいぜい、跳ねっ返りの若造が、度胸試しとしてちょっかいを掛けるくらいだ。


南部には、行政からも治安維持のために派兵がされているものの、南部の統治は、実質的に教会が握っている。


セントラルの台所という、国の要所であることも相まって、武力による警備は都市部(センター)のそれよりも厳重で、治安は比較的良好。


人と物が多すぎるセンターとは異なり、海と島と山と川で構成されるロケーションは、人が多く集まればバレやすいし、デカい悪だくみをするための施設を隠すにも向かない。


小規模なゲリラや海賊がせいぜいで、センターみたく、縁日感覚で悪党が戦車を乗り回すとか、装甲車の機動部隊で練り歩くなんてこともない。


諸島という、海路を利用せざるを得ない南部で悪さをするならば、センターで暴れる時と比べ、戦力も勢力も小規模での運用を強いられてしまう。


ただ、そうすると、地力で劣るチンケな小悪党が、闘争に飢えた傭兵に勝てるべくもない。


傭兵というのは、ゴロツキやチンピラの良心に、毛を生やしたような生き物。

暴力による社会貢献を生業とする、叩き上げ集団。


オペレーターという首輪のついたエージェントとは異なり、小競り合いの中で、少々やり過ぎることもある。


また、傭兵の中にはCEを保有している者もおり、これが、海の上での犯罪の難易度を更に上げている。


CEの最高速度は、だいたい時速200km。

これは、空の兵器としては低速だが、海の兵器としては超高速の部類。


例え、南部の豊かな島に上陸し、掠奪(りゃくだつ)を働いたとして、船でCEから逃げるのは至難。


かと言って、空から行こうとすると、今度は戦闘に飢えた猟師たちの餌食となる。


南部の農家の倉庫には、()()()のライフルと、地対空ジャベリンが保管されている。


ジャベリンは、CCCのエンジニア謹製。

CCCのデータベースとオンラインで繋がっており、所属の分からない航空機のみをターゲティングするように設計されている。


もし、万が一にも誤射があった場合は、CCCが責任を負う法裁定となっている。


それだけでなく、CCCによる、定期的な避難訓練も実施。

その時は、エージェントが操縦するヘリを、実際に猟友会がジャベリンで撃墜するという、実戦形式の訓練も行われる。


もちろん、プレイヤーも訓練に (生贄として)志願可能。

素行があまりにも悪いと、懲罰として生贄にされる。

通称で、ターキーショットと呼ばれる懲罰。


民間人による自衛と、自衛のための法整備と支援。


これらも手伝って、空からのルートは、猟友会の方々からの熱い歓迎を受けると事となる。

これには、さしもの命知らず共も、生きた心地がしない。


‥‥生きた心地がしないので、若いワルにたちよる、空のチキンレースが後を絶たない。


完走した暁には、若いコミュニティの中の英雄になれる。

‥‥大バカどもである。


なお、撃墜された空の船や、海の船の残骸は、行政から派兵された兵士によって、キチンと回収される。

むしろ、それこそが、彼らの主だった公務だ。


南部の治安は、傭兵たちの尽力と、行政的・立地的な優位、それと民間人の技術錬磨と献身的な協力の上に成り立っている。


比較的まともな治安と、緑豊かな島々。

南部は、国家の台所としてだけでなく、セントラル人の、心の故郷としての役割も担っている。





「J~J~! あ~そ~ぼ!」


セツナは、セントラル南部にある、JJの別荘前にいた。

セーフハウスの物件として購入できる、孤島の邸宅。


ソフィアの研究所を後にしたその足で、彼の別荘へとお邪魔する。


「い~い~よ!」


返ってきた声は、ダイナの声。


草原と森、それから川に囲まれた、白い別荘のデカい庭から、ダイナの声が返ってくる。

声が聞こえたのは、邸宅の裏手から。


お家をグルリと回り込むのも面倒なので、お家を飛び越えることにする。

マジックワイヤーとスキルで空を飛んで、最短距離で移動。


マジックワイヤーを地面に撃ち込んで、振り子ジャンプ。

振り子の遠心力と、ワイヤーによるベクトル反転を使って、空高く跳躍。


ジャンプをすれば、2階建ての邸宅の屋根が、遥か下。

高度と速度が稼げれば、あとはイージーゲーム。


スキルの ≪ライトニングアクセル≫ でダメ押しの加速をして、一気に邸宅を飛び越えて、ダイナの声がした裏手まで一直線。


「今だ! いくぞダイナ! 火の玉パス!」

「よーし! いっけぇ! 火の玉シューーート!!」


超! エキサイティング!


邸宅を飛び越えた先に見えたのは、ラグビーコート。

芝生に白いラインが引かれ、ラグビーゴールが立っている、ハーフコート。


そこで、ラグビーボールを、火薬投法でダイナにパスするJJ。

≪ブレイズキック≫ で、ボールを蹴り上げるダイナ。


綺麗な回転で回るラグビーボールを、楕円形のボールの狭いインパクトポイントを、ダイナが綺麗に蹴り上げる。


炎の三日月が芝生の上を舞い、燃えるボールがセツナに襲い掛かる。


「――!? あっぶね!?」


セツナは ≪炎撃掌≫ を発動。

燃えるラグビーボールを、燃える手で受け止め、抱え、ボールの衝撃力によりクルクルと宙を舞いながら着地する。


‥‥背中から。


両手で胸に抱きかかえたボールが、プスプスと白い煙で燻っている。


「「いえ~い!」」


ダイナとJJは、ハイタッチ。

それから――。


「「いえ~い!」」


地面に寝転がっているセツナにも、ハイタッチを求める。


「い、いえ~い?」


寝転んだ体勢で腕を伸ばし、ハイタッチ。

ハイタッチしてから、両手を引っ張って貰って起こしてもらう。


ラグビーボールがセツナの胸から転げ落ち、それをダイナが起用に足に乗せて、JJに渡した。


不思議そうな顔をしているセツナを尻目に、JJがダイナにボールをパス。

両手で綺麗な回転を掛けて、山なりに投げる。


「な? 俺の予想、当たってたろ?」


ダイナは、ボールを胸で抱えるようにキャッチして、片手でセツナにパス。


「うん。ホントに上から来てくれたね。」


やや軸のズレた回転をしているボールを、セツナが受け取る。


「――? オレが、どうしたって?」


ボールを、JJにパス。

セツナのパスも、やはり回転軸が少しズレている。


ボールを、JJが受け取る。


「セツナが、どっから来るかの予想。」


ボールはセツナの元へ。



「じゃあ、あのシュートは何?」



ボールは、ダイナの元へ。



「ふふん。グルーヴとノリ。」



セツナにパス。


「さいですか。」


パスを受け取って、ボールを人差し指の上で回してみる。

指の上に、ボールを縦に乗せてみるも‥‥、うまくいかない。


さすがに、バスケットボールのようにはいかないようだ。


再びボールを握り、JJにパスをした。


‥‥‥‥。

‥‥。





今日は、12月5日。

時刻は、18:30。


夜19:00からは、M&C公式生放送、2時間スペシャルがオンエア。


セツナたちは、公式放送を一緒に視聴するために、JJの別荘へと集まったのだ。


全員、放送が楽しみなのか、予定よりも早く集合。

なので、時間潰しがてら、ラグビーボールでキャッチボールをして遊ぶ。


セントラルで、純粋なスポーツをして遊ぶのは珍しい。


これも、比較的治安が良く、私有地が広く取れる南部だからこその娯楽。


キャッチボールに興じながら、同時に雑談。

内容はやはり、今回のミッションに関してだ。


セツナが、ダイナにパスを送る。


「暗い月は、倒せた?」

「倒せたよ!」


ボールは、ダイナからJJ。


「同じく。」


ボールは、セツナの元へ。


「なら、みんなUlt解禁だ。」

「いや~、楽しみだね~♪」

「結構、ハードな戦いだったけどな。」


聞けば、ダイナとJJも、暗い月には苦戦させられたらしい。

恐らく、この世界での冒険の、難所となっているのだろう。


ちなみに、暗い月に敗北すると、夜の世界から昼の世界に戻され、態勢を整えることができる。

しかし、多人数で協力して戦うことはできない。


Ultスキルのアンロックのためには、自力で暗い月を破る必要がある。


自衛団なんだから1人で頑張れという、運営さんからのメッセージなのだろう。


‥‥まあ、仮に多人数で挑めたとして、暗い月の前では、それは不利に働く。

成り代われる対象が多いほど、彼女は力を増し、人を誑かし(たぶらかし)、混乱と狂乱に陥れる。


神殺しとは、英雄と神の物語であり、あまりぞろぞろと押し寄せてはいけない。


会話を続け、ラグビーボールがダイナに渡る。


「そうそう、今回はUltスキルのアンロックだけじゃなくって、新要素のアンロックもあったからね。」

「‥‥ああ、あれね‥‥。」


セツナが、ダイナからのボールを受け取り、渋い顔をする。


「あれ? セツナは、まだUltパッシブを決めてない感じ?」

「決めて、ない感じ。」


ボールをJJへ投げる。


――Ultパッシブ。

M&Cからの新要素。


Ultスキルがあるのに、それと同等のパッシブが無いのはおかしい!

という理由から今作から実装された、強力なパッシブ。


従来のビルド構築に一石を投じ、その自由度をさらに伸ばせる、9つ目のパッシブ枠。


新要素かつ、Ultスキルに匹敵するほど強力ということもあり、過去作の経験者であっても、手探りな状態だ。


セツナは、未だにしっくり来るパッシブを選べずに悩んでいる。


いまいち煮詰まらないビルド構成を思い出し、考え込むセツナ。

悩む彼を、JJが、ボールを親指の上でで回しながら見ている。


セツナとは異なり、ボールを横にして、指の上でバランスを取りながらクルクルと回している。


「戦う相手も、どんどん手強くなっているからな。

 実用面でも、Ultパッシブ選びは気を使うわな。」


今回の任務で戦った相手は、イバラの龍に、女神。

どちらも、人類に厄災をもたらすに充分な力を持つ者たちだった。


夢の跡地からの生還を契機に、敵はどんどん強くなっている。


蝶を追った前回の任務では、終始、人々の思惑に振り回されてばかりだった。

イバラの厄災では、終始、力の格が違う者との戦いばかりだった。


電脳の肉体の強化は、Ultの解禁により打ち止め。

今後は、ビルドの構築と、プレイヤーの地力が求められる、シビアな戦いが待っているだろう。


指の上で回るラグビーボールの回転が弱まり、JJの指から離れようとするところをキャッチ。

セツナに向けて投げる。


「ま、次が始まるまで、じっくり考えるといいさ。」

「うん、そうする。」


「ふふ。この後の生放送で、運命的な出会いがあるかもね。」

「そうだね。追加されるパッシブに期待を持つのも、選択肢かも。」


セツナが、ダイナにパスを送る。

パスを受け取って、腕時計で時間を確認。


そろそろ、いい時間だ。


ダイナは、ボールから手を離す。

手を離し、リフティング。


ラグビーボールを横にして、面の広い部分を足の甲で蹴り、起用にリフティングをしている。


彼女は、昔はサッカー()()だった。

当時、練習で、ラグビーボールのリフティングをしていたことがある。


サッカーボールのリフティングよりも、繊細なタッチが求められるため、ボールを蹴るのではなく、ボールに触れる、ボールを運ぶという感覚を養うのに丁度良かったからだ。


身体に染み付いた動きは、昔取った杵柄。

久しぶりにやっても上手くいき、2人の前で曲芸を披露する。


そして――。

足を大きく後ろに引いて、宙から落ちるボールに、ジャストミート。


「よ~し、とってこ~~いっ!」


ダイナの脚が鋭く振り抜かれ、ボールは空高く飛んで行く。


「「ダッシュ!」」


キックに反応して、セツナとJJが走り出す。

上を見ながら、落下地点にダッシュ。


スキルは使わない。

せっかくのスポーツなので、地力で競争する。


先に落下地点へ到着したのは、JJ。


セツナは、ラグビーボールの軌道がイマイチ掴めず、出遅れてしまう。


有利なポジションに居るJJへ、バスケ仕込みのスクリーンアウト (身体を密着させ、相手の動きを制限するテクニック)をかけるも、この筋肉ダルマはビクともしない。


電脳の身体には、体格差はあっても筋力差は無く、体幹の使い方で負けている。

まるで、水のクッションを押しているみたいに、手応えが無い。


そうこうしているうちに、ボールが落ちて来た。


「――! リバウンド!」


先にボールへ触れたのは、ポジション不利だったセツナ。

バスケで鍛えた、ジャンプタイミングを十二分に発揮。


ボールの落下と、ジャンプの最高到達点をピタリを合わせる。

JJよりも、手の平ひとつ分だけ早くボールに触れた。


空中でのボディバランス制御は、セツナに分があるらしい。

JJとの接触も体勢を崩すことなく、両手にボールを握り着地する。


「ぬぅぅぅん!!」


着地した瞬間。

JJのタックル。


セツナの視界と知覚から、一瞬で消えて、彼の足を刈り取る。


「ぐへぇぇ!?」


あっけなく、背中から転ばされるセツナ。

そこに、ダイナが走って来る。


「へい! セツナ、へい!」

「――、へぇ゛ーーーい!」


タックルで声が潰れているて、変な声が出た。


セツナの後ろを走るダイナに、ボールをパス。

タックルで倒されている最中にボールを投げる、オフロードパス。


変な声と同時に放たれたパスは、変な声に反して、彼の驚異的なバランス感覚のおかげで、ストンとダイナに渡る。


ボールを受け取ったダイナが、ゴールに向けて走る。

それを、JJが追いかける。


ハーフコート、約50メートルを駆け抜けて、ダイナがゴールエリアに、ニースライド (両脚の脛で滑るスライディング)で進入。

そのまま、インゴールラインの中に、ボールを置いた。


『♪♪♪ トラァァァイ!!』


どこからともなく、ゴール (トライ)を決めたダイナに、アナウンスと歓声が沸き起こる。

それどころか、紙ふぶきまで空から舞い落ちてくる。


ゴールパフォーマンス。

トライを決めたダイナは、そのままスライディングで芝生の上を滑っていく。


‥‥滑り過ぎて、コートの端まで滑って、芝生が途切れて、落ち葉の積もった地面に、頭から突っ込んだ。


気を取り直して、立ち上がりガッツポーズ。

アシストをしたセツナが合流。


ハイタッチ。

同じタイミングでジャンプして、互いに肩で軽くぶつかる、肩を使ったハイタッチ。


それから、ゴールを決めたダイナを、セツナがおんぶして、JJの元まで走っていく。

ダイナは、頭に落ち葉を引っ付けて、背中の上で空に指を指している。


ゴールパフォーマンスをひとしきり見せつけて、JJの元へ到着。

ダイナが背中から降りる。


JJは、腕で両目を抑えて、泣いたフリ。


「ああ。泣いちゃった!」


涙を流し、涙を拭い、終わった夏を忘れないように(?)、芝生をかき集め始める。(???)


「ふふふ――。甲子園の土? 甲子園の土を集めてる?」


JJは、小利(こくり)と頷いた。


JJの夏は終わり、一行は、別荘の中へと駒を進めた。





3人ソファに腰かけて、テレビで生放送を見ている。


放送の内容は、プレイヤーから寄せられた質問に答えていく、「教えて! アリサさん!」。


プレイヤーの使用しているクラスや、騎乗しているCE、ストーリーの進捗などのを統計化した、「CCCデータベース」。


運営スタッフによる、「縛って魔神チャレンジ」。


プレイヤーからのファンアートを公開したり、珍プレーを晒す(?)、「青い雲展示会」。


などなど、初の大型生放送は、大型アップデート前ということもあり様々なコーナーが用意され、盛り上がった。


そして、番組の最後に流れたのは、新要素をまとめたPV。


‥‥‥‥。

‥‥。


『M&Cシーズン1。アップデート第1弾!』



『セクション1、新規CE!』


PVの画面内を、新規CEが所狭しと暴れ回る。


画面に現れたのは、厄災に棄てられた遺産、三悪魔CE。


混沌の支配者、カオスルーラー。

絶対零度の女帝、スノーデビル。

厄災に至った龍、グレイドラグーン。


サウィン祭にてお披露目されたCEが、いよいよ本実装される。



『セクション2、新クラス!』


PVに、とんがり帽子を被った、魔女風の女性が現れる。

右手の上では、金属製の天球(スフィア)が浮いている。


彼女の背後に、セフィロトの樹を模した魔法陣が描かれ、空から幾つもの星を落とす。


新クラス「神秘術士(コードトーカー)」。

カバラ数秘術という占いを元にしたクラスで、数字に秘められた力と、コズミックパワーを駆使して戦うクラス。


――タロット占いにも対応。



『セクション3、新主力火器!』


エージェントの姿をした演者が、次々とチンピラをぶっ飛ばしていく。

その手には、新たな主力火器!


戦車だって解体できる、ぶっといチェーンソー。

思いっきり振えば、竜巻が起きる。


気分は魔法使い。

火球に氷の槍、雷に地震。

様々なエレメントを扱えるようになる、魔法のステッキ。


気分は火薬術士。

デッカイ銃に、ぶっとい杭。


なりきり火薬術士、パイルバンカーセット。

※発動には、AGが3本必要です。


そして、交わるネタクラス!

ステーキと爆発は、デカければデカいほど良い。


ウルトラスーパー火薬キャノン。

制作者は不明だが、誰が作ったのは明白な主力火器ッ!

※発動には、勇気が必要です。



『セクション4、新スキル・新パッシブ!』


画面が代わる代わる、各クラスの新要素が披露されていく。


メイジは、瞬間移動をして ≪魔導書(グリモワール)フレアボール≫ を、至近距離で敵に叩きつけた。

さらに瞬間移動で姿を消して、敵の集団のど真ん中に現れると、彼女に目掛けて黒い隕石が落ちて、自他を消滅させる。


火薬術士は、なんか、ガトリング砲を取り出して暴れてた。

なんか、背中にジェットパックを装備して、飛びながらデュアルガトリングしてた。


‥‥このクラスは、いったい何処へ向かおうとしているのか?


そして、魔導拳士。

魔導拳士は、2枚のコアレンズを取り出して、ガントレットに装填する。


2枚のうち、1枚はストライクコアだと、セツナには分かった。

しかし、もう1枚は見たことが無い。


コアレンズを2枚装填し、EXスキルが発動。






――魔導拳士の右手が、銀色に輝いた。


セツナが、ソファから立ち上がる。


画面の中の魔導拳士が、銀碗を振り上げると――。

拳は吠え、銀の覇気が解き放たれる。


このスキルを、見間違えるはずがない。



『M&Cシーズン1。

 アップデート第1弾、12月6日 15:00 coming!』



厄災迫るセントラルの空に――。

今、勝利のリアファルが咆哮()える。



6章_明けない夜 -完-


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ