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Magic & Cyberpunk -マジック&サイバーパンク-  作者: タナカ アオヒト
4.5章_2_銃士と狂戦士の、地下ダンジョン。

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SS7.08_乱戦

通知:マップにボスエネミーが出現した。


プレイヤーの視界に表示されたUIが、ボスエネミーの登場を知らせる。


ボスは、大量のスコアを持った敵。

ダメージを与えることで、ダメージに応じたスコアを獲得できる。


見返りが大きく、マップに位置が表示されるため、ボスを狙うプレイヤー同士の戦いも引き起こす。


彼らの役割は、そこにある。

広いマップの1点にプレイヤーを集め、争わせ奪わせる。


マップに混乱と混沌を。

更なる闘争の引き金となるのだ。


‥‥だが、何事にも例外はあるのだが。

‥‥‥‥。




「運がいいな、ボスに一番乗りだ。」

「流れが来てるな。」

「ここでガッツリ稼いで、乱戦になるまえにズラかっちゃお~。」


男性2人、女性1人のチームの前に、ボスエネミーが現れた。

ちょうど、この部屋のザコを間引き終わったタイミングで、ボスが湧いた。


現在、このチームは1位。

順風な彼らにさらなる追い風、大量のスコアを抱えたボスが目の前に居る。


ここでスコアを稼ぎ、プレイヤーが集まってきたら、スコアを持ち逃げしてゲームに勝つ。

そういうスコアの算用を立てる。


ボスは、このマップで登場している他の敵と同じく、ガーゴイルだった。

体長は3メートル。


大きさはエリートエネミーだった巨躯のガーゴイルと差異は無い。

しかし、エリートとは異なり、ボスのガーゴイルは得物を持っていない。


また、全体の造形として、甲冑を纏っているように見えるのも特徴だ。

他のガーゴイルと違い、石の体というよりは、石の鎧を纏っているように見える。


フルフェイスの兜を被り、兜からは悪魔を思わせる2本の角が伸び、鎧に覆われた背中からは、苔が生した(むした)翼が生えている。


鎧の彫刻は風化し、本来威厳を放つはずの鎧姿は、のっぺりとしている。

体の至る所に苔が生していて、ボスだというのに、なんだかみすぼらしい。


3人は、風化したガーゴイルの出方を窺うために、彼奴を取り囲む。


ガーゴイルが動き出す。

風化した体が軋み、ギクシャクと関節を鳴らす。


苔生す居所(いどころ)から細かい砂が落ちて、埃となって宙を舞う。


同時に、ガーゴイルの体から魔力が溢れる。


「「「――――ッ!?!?」」」


3人の顔が、魔力に当てられて強張った。


「ヤバい! こいつは!!」


‥‥‥‥。

‥‥。


なぜ、このガーゴイルの体は、これほどまでに風化しているのか?

鎧の彫刻は摩耗し、体の窪みや関節に砂や土が溜まり、苔が生している。


風化したガーゴイルは、生物で例えるならば、老いた個体だ。

老い、衰え、弱り、何かの脅威に晒されれば死を待つだけの、老いた個体。


人間は、その共感能力によって、何かと動物基準で物を考えようとする。

――3人の敗因は、そこにあった。


戦闘は、30秒と続かなかった。

3人の落としたスコアが地面に落ちて、青白く燃える水溜まりを作っている。


ガーゴイルを、動物の基準で見てはいけない。


体が風化しているということは、彫刻の彫りが消えそうになるまで生きていたということは、それほどの長い年月と戦いを制するだけの、強さがあるということなのだから。





「 ”はやくきて~はやくきて~” と泣き叫んでいるLSメンバーのために、俺はとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦すると 「もうついたのか!」 「はやい!」 「きた!盾きた!」 「メイン盾きた!」「これで勝つる!」 と大歓迎状態だった。」


――?????


一同沈黙。そして唖然、茫然。


ハルとアイは、()()()()()3()()()()()()()()を食らったと思ったら、こんどは日本語(?)で早口にまくし立てる騎士風の男が割り込んで来た。


身長2メートルはあろうかという偉丈夫。

白色に近い銀髪に、赤い瞳、褐色の肌。


そして髪の色と同じく、白銀に輝くフルプレートアーマー。

ファンタジー世界の装いをした、自称謙虚なナイトが、ほんのり明るい地下迷宮で鎧を輝かせている。


彼の名を、フロントと言う。


「さんをつけろよデコ助野郎!」

「うわぁ!? なになに!?」


‥‥彼の名を、フロントさんと言う。


突然大声を上げるフロントさんに、ビックリするハル。

アイも肩をビクリと震わせている。


「おーい! フロントーー!」


次から次へと、今度は誰であろう。


「ったく、先に突っ走るなって――。ん?」


フロントさんの後を追って来たのは、忍び装束の男だった。

黒い忍び装束の上に、彼はなぜか朱色と紫色のコントラストの入った羽織を羽織っている。


羽織には、花吹雪の柄も入っており、職人の(いき)で織られた着物は、金銀宝石に負けないくらいの存在感。


‥‥金銀財宝に負けないくらい鮮やかだから、下に着ている忍び装束の価値を、ただの黒い服にまで落としめてしまっている。


彼の服装を良く見ると、足に履いている足袋も派手で、紺色よりも明るい瑠璃色の生地に、桜吹雪が舞っている。


ハイカラな恰好に、右耳には近代的でサイバーチックな無線機まで装着して、その居住まいは忍ぶ者のそれでは無い。


アイはハイカラ忍者の格好を見て、彼のクラスが「モノノフ」であると確信に近い予想を立てる。

通称、逆張り忍者と呼ばれている、一応5強に属するクラス。


忍者の名を、ヤマブキ。

フロントさんのコンビである。


ヤマブキは、とんずら (アサルトダッシュ)でカカッと走り去ったフロントさんを追ってきたのだ。


部屋の状況を見るに、2対3のPvPに、フロントさんが割って入ったのだと理解する。


ヤマブキは右手で頭を掻く。

苦い顔をしつつ、相方と意思疎通。


「あぁ‥‥、一応聞くけど、俺も手伝おうか?」

「どちかというと大反対。」

「だろうな。」


ヤマブキは、肩をすくめる。

フロントさんは、武器を構える。


「恥知らずな不意だま使いを分からせるために、4対3にする浅はかさは愚かしい。」


左手に盾を、右手に剣を。


胴体を隠せる大きさのカイトシールドに、片手でも扱える両刃のバスタードソード。

5強クラス「ナイト」が扱う得物だ。


「本当につよいやつは、強さを理屈(くち)で説明したりはしないからな。

 英語で言うと、スポーツマンシップ。」

「‥‥‥‥あの。」

「口で説明するくらいなら、おれは()()()()だろうな。」


ハルがフロントさんの自分語りに割って入ろうとするが、彼の口上は止まらない。


「――おれ、パンチングマシンで100とか普通に出すし!」


そう言って、剣を下から上に振り、魔法の斬撃で3人組を攻撃をした。

斬撃は光の魔力で練られ、鎧士の男性「八車(ハチクルマ)」を襲う。


八車は、光の斬撃を右ストレートで叩き消す。

濃い紫色の装甲に覆われた拳が、魔力の斬撃を掻き消した。


「‥‥さっきからゴチャゴチャと。

 良いだろう、キサマのスコアも奪わせてもらう。」


頭がおかしくなりそうな会話を断ち切り、場の空気が戦いのものへと変える。


「ふっ。お前は馬鹿すぐる。

 黄金の鉄の塊で出来ているナイトが、皮装備のジョブに遅れをとるはずは無い!」


役者は揃った、口上も終わった、舞台が整った。

ならば、蚊帳の外は舞台袖に引っ込むのみ。


「はあ~‥‥。んじゃ、俺はボスでも突いて(つついて)来ましょうかね。」


ヤマブキは、自分はお呼びでは無いと分かったので、舞台袖に引っ込む。


「お嬢さん方。コイツはあんなだが、腕は立つ。

 まあ、こき使ってやってくれ。」


ハルとアイにそう言い残して、ヤマブキはドロンと消えた。


ハルが、フロントさんに話し掛けてみる。

どうだろう? 意思疎通はできるのだろうか?


「え~っと‥‥、フロントさん?」

「何いきなり話かけて来てるわけ?」


――心が挫けそうだ。


「‥‥。‥‥。‥‥。」

「oi。――miss。――ミス。何か用かな?」


三顧の礼ならぬ、三回見つめて、なんとか会話の選択肢を引き出す。


「あの、よろしくお願いします。」

「hai!!」


ハルとアイとフロントさん。

銃士と狂戦士とメイン盾。


奇妙な共闘が始まった。



盤面を整理しよう。

戦いの場は、マップの西側中央。


部屋は大部屋で、激しい戦闘であっても問題なくこなせる広さがある。


戦闘は3対3のPvP。

ただし、エネミーの乱入も考慮すべきだろう。


プレイヤーの乱入は考えにくい。

先ほど、ボスエネミーがポップしたアナウンスがあった。

大半のプレイヤーは、そちらに向かったはずだ。


チームの編成は、ガンスリンガーのハル、ベルセルクのアイ、ナイトのフロントさん。

立ち塞がるは、チェイスハンターのベリル、モンクの小華(シャオファ)、鎧士の八車。


ベリルは、先ほどハルに奇襲を仕掛けた女性。

チェイスハンターは、いわゆるシーフとアーチャーを掛け合わせたクラス。

機動力と搦め手、そして大弓による一撃火力を持つのが特徴。


ベリルの服装も、ハンターを意識したものになっている。

短い丈の外套に、ショートパンツ、オーバーニーのソックスをガーターで留め、ロングブーツを履いている。


外套の下は、チューブトップしか身に着けておらず、緑色の外套からはヘソや腰が露わになっている。


ショートカットの茶髪も手伝って、活動的な印象を与える。

”ファンタジー世界のハンター” に、ありがちな恰好だ。


シャオファ――、仲間にはシャオンの愛称で呼ばれている女性は、赤いチャイナドレスに身を包んでいる。

黒く艶やかな髪を肩甲骨の位置まで伸ばし、ドレスは半袖で丈はロング。足元は黒いカンフーシューズ。

ソックスの類いは穿いていない。


アクセサリーとして、左の二の腕に、蛇を模したアンクレット。

右の手首に、猫を模したブレスレット。


頭には、小さな六角形の髪飾り。

右の腿に鳥の羽のチャームがついたガーターリング。


シンプルな服装に、小物を多く身に着けている。

徒手空拳で戦うモンククラスであることも相まって、典型的なカンフー美女という印象。


そして、鎧士の男性である八車。

魔法の鎧を纏って戦う彼は、紫色の狼を模した鎧を纏っている。

鎧は、西洋甲冑というよりは、サイバーなパワードスーツや、サイボーグとしての色合いが強い。


修道服姿のハルが二丁拳銃を構え、軍服姿のアイが大鉈と手斧を構える。


修道女に、軍人に、騎士に、狩人に、武道家に、サイボーグ。

恰好に統一感は無く、ファッションがごった返して、科学と魔法が入り混じる。


この世界は、マジックでサイバーパンクな世界なのだ。

プレイヤーが多く集まれば、こういう事もあるだろう。


六者六様、それで良い。


六者二分にして、睨み合い、空気が張り詰めて拮抗する。

自分の心音、互いの呼吸が聞こえるほどに、心が静まり返り集中力が高まる。


――ベリルの指が動き、ハルの視線が揺れた。

張り詰めた空気の拮抗が崩れ、解き放たれた!


最初に動いたのは、ハルとベリル。

互いに遠距離攻撃手段を持つクラス。


遠距離の理を活かし、その場から動くことなく、互いに攻撃を交わす。

魔法の矢と、木の矢がすれ違い、互いの標的を狙う。


ハルは、弓矢をスライディングで回避。

足に炎を宿し、低い体勢で接近する。


ベリルは2本目の矢を番える(つがえる)

短く扱いやすいショートボウに、虚空から取り出した矢を番え、弓を引き絞り放つ。


矢はハルの上を通り過ぎて、フロントさんの方へ。

矢を意図的にたわませて、空中で軌道を変化させて、不意打ち気味にフロントさんを狙う。


フロントさんは、冷静にこれを回避。

矢を盾では受けない。矢が刺されば盾は重くなる。


フロントさんが矢を避ける傍ら、ハルがベリルと近接戦闘の距離となる。


距離を詰められたベリルをフォローするために、八車が動く。

ハルを横合いから攻撃するつもりだ。


ハルはスキル発動 ≪リボルビングスピン≫ 。

スライディングの姿勢から宙に飛び上がり、身体を横に捻りながらベリルを飛び越え、爆発性の弾丸をバラ撒く。


弾丸が小さな爆発を起こし、ベリルと八車の体力を少し削る。


先制はハルの陣営。

しかし、先陣を切った彼女の着地を虎視眈々と狙う影。


テレポートでシャオンがハルの着地位置に移動。

相手に背中をぶつける、鉄山靠(てつざんこう)の構え。


落下するハルの着地を狙う。

力を抜き、構え、息を吐き出し、打つ!


流れる水の如き鉄山靠を受けたのは、アイだった。

凍てつく力を身に宿し、テレポート。


巨人の胆力でもって、練られた内功を受け止める。


アイが、右肩に担いだ大鉈を寝かせる。

鉈の腹が上を向くようにして、そこにハルが着地。


鉈の上に乗ったまま、魔法の矢でベリルと八車を牽制。

さらに、マガジンリリースのボタンを押して、二丁拳銃からマガジンを捨てる。


スキル ≪グレナディア≫ 。

続けて ≪リボルビングスピン≫ でアイの上から離脱。


アイはハイパーアーマーでシャオンを押し返し、ハルがリリースしたマガジンのひとつを蹴り飛ばす。

蹴り飛ばす方向は、シャオンの方。


蹴ったマガジンは、魔力の過圧充填により爆発する。


さらに、追加でもう1個。

嵐の渦の力でマガジンを吹き飛ばして、シャオンに時間差の爆発を見舞う。


2個目のグレネードを捌き切れず、シャオンは両手で顔を庇って、爆発の直撃だけは避けた。


ハルは空中で脚に炎を纏う。空中からベリルに飛び掛かる。

避けられた。拳銃に新たなマガジンが装填される。


回避によって背中を取ったベリルが、ハルにナイフを構える。


背後の気配に対して射撃。腕を交差させ、背面撃ち。

ハルの羽織るケープを貫いて、魔法の矢がベリルに放たれる。


彼女は咄嗟に身体を反り、左手を地面についてバク転。

背面撃ちを回避した。


拳銃をホルスターにしまい、両手を合わせる。

手で二の形を作って、武器を召喚。


特攻ドローン。

自分の近くにドローンを2機召喚し、その1機を蹴り飛ばす。


こうした方が早い。

プロペラやフレームの細かい残骸を伴って、ドローンはベリルに特攻。


ハルが指を鳴らす。

ドローンが爆発。


ベリルはスキル発動 ≪マジックコート≫ 。

左手から、魔法の衣を呼び出して、爆風を凌ぐ。


遠距離攻撃を無効化し、アサルトゲージを貯めるスキル。


さらに、スキル発動 ≪シャドーウォーク≫ 。

対象の背後へと瞬間移動するスキル。


ベリルのこれは、パッシブの効果によって魔力野に感知されない。

ベリルの姿が、衣の後ろから消えた。


はらはらと地面に落ちる衣に注意を取られ、ハルの反応が遅れる。

彼女の背中に、ナイフの一撃が忍び寄る。


はっとして、指を鳴らす。

近くに控えていたドローンが爆発した。


自爆によってナイフの一撃を回避。

自傷してしまったが、安く済んだ。


自爆して態勢を崩して両膝をつくハルの頭上に、シャオンがテレポート。

スキル発動 ≪虎首(とらくび)落とし≫ 。


空中で不自然なまでの急加速、その勢いを使った踵落とし。


その踵落としに向けて、雷を纏った斧と、光を纏った盾が飛んでくる。

アイの投げた斧と、フロントさんのスキル ≪シールドスマイト≫ によって投げられた盾。


踵落としの勢いが少し衰えて、ハルは攻撃から免れる。


虎の首すら落とす一撃は空振りに終わった。

踵が地面を抉ると同時に、前方の地面に深く細い亀裂が生じる。


シャオンは、脚を前後に開脚した姿勢で着地。

その姿勢のまま後転して立ち上がる。


フロントさんと戦っていた八車は、盾を投げて守りが薄くなった白騎士にラッシュを仕掛ける。

フロントさんが放った上段斬りを回転蹴りでいなし、その勢いを使って後ろ回転蹴り。


2メートルの大男の側頭部を狙った攻撃は躱されたものの、回転蹴りを放った脚と同じ脚で前蹴りを連続で浴びせ、その何発かがボディを捉える。


ダメ押しとばかりに、腹部を狙った後ろ回転蹴りは、フロントさんの元に戻って来た盾に防がれる。

軸足の左足で踏み切り、右足⇒左足のコンビネーションで盾を蹴り、フロントさんと距離を取る。


アーマーバンクルから、ストライクコアをイジェクト。

スタイルを変える。


『ソード――。』


ソードコアを装填し、アーマーキーを回す。


『アウェイキン――。チェンジ、ソード。』


狼の装甲がパージされる。

その下にあった、白いベースボディが露出し、その上を新たな鎧が包む。


装甲の量が減り、必要最低限に。

脚と腕、膝と肘、そして左肩。


左肩の装甲は、肩上(わだかみ)と呼ばれる、日本甲冑由来の形をしており、矢などの飛び道具を受けることができる。


狼の姿が、兵士の装備を模した、プロテクターに包まれたミリタリースタイルとなる。


『ジャックキャリバー。』


どこからともなく、片刃の大剣が現れて、八車の手に収まる。

大剣は刃渡りが1メートル、幅が30cmと幅広で、一風変わったナックルガードが付いている。


ナックルガードを、左手で操作する。

レバーアクションライフルをコッキングするかのように、コッキング。


コッキングして、斬りかかる!


剣のヘッドスピードが一定速度を超えた時、刀身が発火。

爆炎を宿しつつ、フロントさんが構えた盾の守りを崩した。


――この一撃は、クラス「火薬術士」と遜色ない一撃。


クラス「魔導鎧士」は、M&Cから登場したクラス。

ガンスリンガーと同じく、まだまだ研究と認知が進んでいない。


だからこそ、初見殺しが成立する。


火薬の暴力に姿勢を崩したフロントさんの背後に、シャドーウォークで移動したベリルが構えている。

音も無く、影も置き去りにして、鎧通しのナイフが貫かれた。


‥‥‥‥。

‥‥。

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